#美幌ではたらく
powered by 美幌建設業協会

ドット道東では#道東ではたらくの新シリーズ「#美幌ではたらく powered by 美幌建設業協会」を立ち上げ、美幌町建設業協会の代表的な5業種で働く方への取材を行い、それぞれの業種の役割や働く人の思いについてお伝えしていきます。

美幌町とは

町名の美幌はアイヌ語の「ピ・ポロ=水多く・大いなる所」が由来とされています。町内を大小様々な60本以上の川が巡り、恵まれた水資源と、オホーツク性気候がもたらす晴天率により、農業や林業など一次産業が主要産業です。

▲美幌峠からの眺望。道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」は、北海道「道の駅ランキング
景色の良さ部門」で6年連続1位を獲得しています。(photo by 滝川朗正

人口は約19000人、オホーツク地方の拠点都市である北見市からも車で30分程度の場所にあり、国道4路線、道道6路線が通り、女満別空港から車で15分程度という道東の交通の要衝となっています。 この町にある「美幌建設業協会」では、ドット道東と共に建設業について伝えるプロジェクトをこの度スタートしました。

知っているようで知らない仕事「建設業」

建設業と聞くとどのようなイメージをもちますか?

建設現場には「3K(きつい、汚い、危険)」に代表される負のイメージが根強く残っており、製造業やIT業界に比べて労働環境イメージが大きく劣っているのが現状である。

建設現場で働く人々の 誇り・魅力・やりがい検討委員会提言(2019年 国土交通省)

国土交通省の調査資料にも示されるように、過酷な労働環境を想像される方が多いかもしれません。一方で、具体的な仕事の内容や、地域社会での役割について知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?

建設業の仕事は、人が安心して過ごせる住宅や職場、社会施設、さらには道路や河川、上下水道などの社会インフラ、それだけではなく、電気の保守や設備の管理、運送なども含めて多岐に渡ります。私たちの暮らしを支える基盤を建設・維持管理していく、社会にとって無くてはならない産業です。

また、災害時には、最前線で地域社会の安全や安心を支える「地域の守り手」にもなり、先の震災や豪雨被害でも改めてその重要性が再認識されています。

「こういった業界の価値や意義を、自分たちで伝えていく必要があると感じています」。
強く語るのは、美幌町にある株式会社宮田建設 代表取締役社長の宮田博行さん。

町内に、50以上ある建設業者を取りまとめた美幌建設業協会の会長を務めています。

「建設業は多くの雇用を生み出すだけではなく、公共事業などの費用を地域の飲食の事業者などにも分配する役割も担っています。地域を潤し、地域を守り、60年後の子どもたちに町を残すために無くてははならない仕事なのです。また、国の方針で全国的にも働き方改革が進み、GPS測量など最先端の技術を用いた建設現場に変わりつつあるのですが、そういった情報は一般の方には中々伝わりません。偏ったイメージから、特に地方都市の建設業の人材不足は喫緊の課題となっています。地域の未来のために、自分たちにできることは無いかと考えました」。
そこで、宮田さんを始めとする美幌建設業協会では、建設業の役割やプライドを、他人任せにせず、自分たちで発信し続ける決意をしました。

地域や私たちの「当たり前の日常」を作る仕事、それが建設業。
建設業界にご興味ある方はもちろん、みなさんもぜひこのシリーズを読んで、建設業の価値や役割について考えてみてくださいね!