オホーツクエリア
建設業

【後編】オホーツクの暮らしを支え、地図に残る仕事の現場!宮田建設は次代を担う人材を募集しています。

ただいま募集期間外

株式会社宮田建設

北海道網走郡美幌町仲町2丁目86番地

 前編では、株式会社宮田建設の代表取締役 宮田博行さんに、宮田建設全体の仕事やオホーツクの建設業の魅力、これから会社が目指していくこと、そして人材募集への思いについて伺いました。

▼前編はこちらから

 後編では、宮田建設で働く技術者の方に、実際の仕事内容ややりがいについて、お話を伺います。

 宮田建設では20名以上の方が社員として働いています。今回お話を伺ったのは、工事部土木次長の山本純一さんです。山本さんは工事現場で現場代理人として第一線で活躍されています。

こちらの事務所ではどのような仕事をされているんですか?

 今は工事を始める準備段階の大詰めのところですね。いろいろな打ち合わせを進めています。発注元の担当監督員との打ち合わせ、協力してもらう業者さんとの打ち合わせ、あとは事業を推進するための人、重機、資材についての選定などを進めています。

 それから実際に工事が始まったら、施工管理、安全管理などが重要な仕事になりますね。それと、この現場には宮田建設の社員が3人来ています。一緒に現場で働く若手の指導もしていますね。

 ここでは道路改良工事を行っていて、盛土を作っているんですけど、工事規模は1.12億円。その工事を宮田建設から3名、協力会社から重機のオペレーターが15名、それ以外の作業員が5名、そこに毎日10トンダンプが1日に8台の規模で進めています。工期は2022年10月から2023年の3月まで。だから雪が降ってくる前になるべく進められるように急いでるところなんです。

▲仕事について丁寧に説明してくれる山本さん。23名の現場チームのリーダーです。

日々の働き方について教えてください

 朝7時半からスタートして、冬の時期なら16時には終わりますね。夏なら17時半まで。現場の作業員は時間にきっちりしていますね。現場代理人の私たちは、それより少し残業があることもありますね。それでも、だいたい18時ころには帰ります。今は働き方改革もあるんであまり残業しないようになっています。

 現場が遠方の場合は、工期の間は近隣の町に宿を取ります。今回は遠軽町にマンションを借りてますよ。もちろんそれぞれ別の部屋でね。昔は現場近くにみんなで寝泊まりする場所を押さえて、料理してくれる人を呼んで、みたいなこともありましたけど、今はそんなことないですよ。部屋は快適です。リース会社に家具を運んでもらって、ホテルよりも広いですしね。当然宿泊代も会社が持ってくれています。

建設業界は昔と比べて働き方は変わったんですか?

 変わりましたね、今は新3Kって言うんですけど知ってます?給料が良い、休暇が取れる、希望が持てる、で新3K。平成27年に国土交通省と日本経団連が言い始めたことなんですけど、うちの会社はその新3Kの実現を目指しているんですよね。週休二日制も20年以上前からはじまっています。

https://www.mlit.go.jp/tec/content/001368311.pdf
▲新3Kの紹介(国土交通省)

 それに、建設現場にICTを導入するi-Constructionの取り組み(国土交通省が2016年度から推進)も実際に進んでいて、現場の重機も今はマシンコントロールって言って自動制御のものが多くなってきています。この現場でもいくつも使っていますよ。

 昔はICTどころかデジカメもない時代です。現場の記録写真を取るにしたって以前はうまく撮れているかわからないから、いっぱい撮ってそこから選んでいたんですから。測量だって電卓を使ってやっていたのが今はソフトに入れたらぱっと出ますもんね。それに比べたら今は10倍くらい作業時間が短縮できますよね。

山本さんはどうして宮田建設に入社したんですか?

 土木の仕事に興味を持ったのは、ぼくは体を動かすことが好きだったんですよね。土木って体動かすイメージあるじゃないですか。だから札幌理工学院の土木工学科に入ったんですよね。
 
 そこに求人が来てたのが宮田建設だったんですよ。他の会社はA4の紙だけだったんですけど、宮田建設だけ会社のパンフレットがあったんです。今ぼくが49歳で、入社したのが20歳だから、もう30年近く前の話です。で、学校の先生が就職先を選ぶならこういうのを作っている会社がいいぞって勧められて。地元が網走だったこともあって受けたんですよね。

 それ以来、ずっとここの会社です。実際に入ってみると技術者って体を動かすというより、現場をいかにスムーズに動かすか頭を使う仕事ばかりなんですけどね。それでも、この仕事で嫌になったことはあんまりないですね。

記憶に残っている仕事はありますか?

 20歳で入社して、最初は測量とか現場の手伝いですよね。で、2年目ぐらいでもう現場代理人をやってましたね。この辺りじゃ他にないくらい早いタイミングですよね。今は一級土木施工管理技士の資格が必要なのでそんなにすぐにはなれないんですけど、その資格は25歳の時に取りましたね。

 それからいろんな仕事をやりましたよ。道路工事や、河川工事もやりますし、変わったところでは美幌の野球場とか、リリー山スキー場とかね。野球場なんかは、本部席以外全部作ったんですよ。ピッチャーマウンドとかベース作り、クレー舗装や芝張りとかも、あとスコアボードも、スコアボードは当時道内初の無線の得点板だったんです。リリー山スキー場も滑りやすい傾斜を造成するための作業を計画したり。安全に作業するためにはいろんな工夫が必要だったんですよね。まっすぐブルドーザーを走らせると転がっちゃうんで、斜めに進めなきゃいけなかったりね。

▲改修当初の野球場の写真。こういう仕事に関わることもあるんですね!

 中でも一番大変だったのは、大観山公園線ですね。橋をかけるための基礎となる橋台を作る工事をしました。網走に大観山っていう山があるんですけど、そこから市街地にショートカットできる道を作る計画があって。谷みたいなところにつくるんですけど、それはちょっと過酷でしたね、工期も短くて。

 大変なこともありましたけど、「なんとかなる、大丈夫だ」って現場の人にも言い聞かせて。いつ事故が起きてもおかしくない現場状況だからこそ、安全管理は徹底しましたね。石一個でも落として下に人がいたら大変なことになっちゃいますしね。

 32,3歳の時に行った仕事なんですけど、土木ではあまり使わないクラムシェルという重機を使った珍しい工法で、道庁の偉い人も見に来るような仕事でしたね。

▲大観山公園線の工事。谷間に橋を作っています。
▲近隣住民の生活が便利になる橋がかかりました。

山本さんにとってこの仕事の魅力ってどんなものがありますか?

 図面通りに工事が出来上がっていくのを見るのが楽しみですよね。毎日工事の終わりに、だんだんと完成形に近づいてきたなっていうのを見るとやる気が出ますよね。子どもがプラモデルをつくるのと同じ感覚ですよ。で、そこをみなさんが使ってくれるのがまたいいですよね。人のためになってるんだなってちょっとでも思うときがあるとそれが楽しいです。

宮田建設の仕事はどのような人に向いていると思いますか?

 うーん、どうでしょうね。一般的ではあるんですけど、真面目でやる気がある人ですかね。それと組み立てとかパズルとか好きな人はいいかもしれないなぁ。自分で測量して、設計したものが出来上がっていくのを見られるので。

 今は若手が少ないのもあって、大切に育てますよ。指導をすることはあっても怒ったりすることもないですね。自分で自由に考えてやらせてみないと成長しないじゃないですか。会社としても若い人が自由に発言できる場を作ってますね。安全でいいものを創る現場にするためには、ベテランと若手が意見を突き合わせてやってます。ベテランが考えることのほうがいい場合も多いですけど、中には若手の子の方が良い意見を出していることもありますし、その場合はそっちを採用しますよね。

 あと、賃金の面でもうちの会社は年功序列というのがあまりないんですよね。それぞれの工事の最終評価で高評価だとそれが賃金にも反映されます。野球選手なんかと一緒で打ったら打っただけ結果に反映されるんです。努力した分だけ認められるのはこの業界ではめずらしい方なのかもしれないです。若い人が頑張れる環境だと思いますよ。

最後に応募を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

 うちはつねに働きやすい職場を目指している会社だと思います。さっき話した給与がいい、休暇が取れる、希望を持てる、という新3Kを本当に目指していますしね。ぜひ新しい人にも入ってきてほしいですね!

<募集条件・職種>
正社員募集(新卒・中途採用)

職種:技術者(土木・建築)
学歴・年齢:高校卒業以上、40才未満
資格:1・2級土木施工管理技士/1・2級建築施工管理技士/1・2級建築士(いずれの資格がなくてもOKです)、普通自動車免許
勤務地:本社(北海道網走郡美幌町)
職種:営業、総務
学歴・年齢:高校卒業以上、40才未満
資格:普通自動車免許
勤務地:本社(北海道網走郡美幌町)

▼募集詳細はこちらから

http://www.kmk.co.jp/recruit.html

▼前編はこちらから

取材・文

吉田拓実

東京大学大学院博士課程修了、博士(農学)。 2011年より株式会社リバネスで主に科学教育事業に携わる。2019年夫婦で退社し、北海道網走郡美幌町で新規就農に向け研修を開始。2022年より「さいこうファーム」として営農開始。同時に夫婦で執筆ユニット「再考編集室」を結成し、地域や人の豊かさを日々発信しています。
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