【釧路でインターンシップ!】全国から釧路へ、釧路から全国へ。野菜や果物を食卓に届ける丸中釧路中央青果のお仕事とは?【#道東天職活動】
この夏、就職活動に向けて釧路市とドット道東がお届けするインターンプログラム「#道東天職活動」。
学生のみなさんに、まだ知らない仕事の世界や裏側があるかもしれない、ということを一つでも多く見つけてもらいたく、釧路に本社がある企業や業界を学ぶことができるインターンシップをご用意しました。
今回インターンシップを実施するのは、釧路市に本社を置く3社。
釧路にゆかりがなくても、この夏、3日間のインターンシップを通して新たな自分自身を発見してみませんか?
<こんな人におすすめ>
「地方で働くの、アリかも……?」
「釧路で働く選択肢も考えたい!」
「就活、何から始めたらいいかよくわからない」
「就職活動の情報交換がしたい」
「ローカル企業の雰囲気を感じてみたい」
北海道で生まれ育った人には当たり前かもしれませんが、神奈川県育ちの私にとって、北海道の食料品店で見る「北海道産」の多さは驚きでした。
鮭やタコ、アスパラガスなど関東では輸入品が主流の食品も北海道産が普通に見られ、「国産の鮭がスーパーで買えるの……!?」「アスパラガスってこういう香りだったんだ!」というような衝撃を何度も味わいました。
関東の食料品店ではキャベツなら群馬、レタスなら長野、トマトなら熊本など定番の産地があり、全国物産展さながらにさまざまな産地のものが売られています。
ところが北海道では北見市、幕別町、芽室町といった市町村(あるいは十勝、空知などの振興局)で表示されている場合も多く、北海道産が前提の様相。
夏はそれが顕著で、冬になると今度は本州からの野菜が台頭してきます。
その切り替わりの円滑さも見事。
私は産地をよく確認するほうですが、どの野菜も切れ目なく店頭に並ぶため、いつの間にか本州産に変わっているのです。
今回ご紹介する丸中釧路中央青果株式会社は、釧路・根室地域の食料品店などで私たちが普段目にする野菜や果物、花の流通を支えている会社です。
産地はどう選んでいるのか?どんな手順で店頭に並ぶのか?
朝4時半起きで市場にお邪魔し、お話をうかがいました!
玉ねぎやジャガイモだけじゃない!釧路周辺でとれるあの野菜が全国を席巻していた
ジリリリリリ……!と場内に響き渡るベルの音。
「釧路市公設地方卸売市場」に到着したのは朝7時ちょうどで、青果や花の取引はすでに終わっているようでした。
「競りが始まる合図のベルです。コロナ前までは競りをしていたんですが、今は“相対(あいたい)”といって直接取引をしているので、この時間にはもうほとんど終了しているんですよね」
全面競売の頃は売れる時は高値、売れない時は安値で価格が大きく変動して、まぁおもしろい時代でしたよ……と話すのは、この市場の2階に事務所を構える丸中釧路中央青果株式会社の常務取締役・生江賢彦さん。
会社の役割は生産者や農協などから野菜・果物・花を集め、仲卸業者などに卸売をすることです。その先にはスーパーなどの小売店、そして消費者がいます。
つまり、私たちが普段食べている野菜や果物を、流通に乗せる最初のアクション。それを担うお仕事なのです。
ひんやりとした場内に積まれた品物を前に、まずは北海道の青果の傾向などについて教えていただきました。
僕らの商圏は釧路から中標津、根室辺りまで。だいたい30万人弱の人口に青果と花きを供給しています。
仲卸業者さんを通して、北海道ではイオン、生協、アークスグループが主な小売店です。
日本の食料自給率(カロリーベース)は40%を切っていますが、北海道だけを見ると約200%。
玉ねぎや馬鈴薯、長芋は秋に収穫した物を半年ほど貯蔵できるので、翌年の4月ごろまでは全国的に北海道が産地になる品目です。
そのあと7月ごろから10月ごろまで大根、ほうれん草なども北海道が主要な産地になります。
本州は今、夏の暑さでどんどん野菜が作りづらくなっていて、とくに暑さに弱い大根はその時期、北海道に依存する割合が95%といわれています。
なかでも涼しい地域、標茶町や釧路市が夏場の大産地。
だからうちの「特産品」といえる地場の野菜は大根なんです。
標茶農協の大根が全国に発送されているんですよ。
―玉ねぎやジャガイモは有名ですが、北海道産の大根が全国に流通しているとは意外です!夏場はほかの野菜もこの辺りのスーパーでは道産を多く見かけますね。
北海道では上川地方で野菜がよくとれます。
釧路周辺は夏場も寒くて、とくに “果菜類”と呼ばれるキュウリ、ナス、ピーマン、トマトなどは昔は育たなかった。
だからこそ、うちは品物を確保するために道内の産地へ足を運んだのが早かったんです。
今、道産野菜も手に入りづらくなっているんですが、うちはそういう理由で、富良野市や当麻町など有名な農協さんと長くお取引させてもらっています。
道東の台所を豊かにする貨物船の存在
―冬は本州産の野菜が店頭に並びますが、茨城県産や愛知県産をよく見かけるような気がします。産地はどうやって選んでいるのでしょう?
基本的には大産地だからという理由です。
12月から3月ごろのキャベツはとくに愛知県の生産量が多い。うちで1番お付き合いがあるのは、北関東です。茨城県、群馬県、埼玉県が冬場のメイン産地です。
じつは釧路港と茨城県の日立港(茨城港)には、1993年から「ほくれん丸」という船が運航しているんです。
なぜかというと、この辺は酪農地帯ですから生乳を本州へ運ぶためです。
こちらからは生乳を積んで行き、帰りにはあちらから野菜を積んでくる。
以前は大洗港から苫小牧港に府県の野菜が到着して、それを札幌に降ろしてから道東へ来るというルートが一般的だったんです。
それが今は札幌辺りで時間がかかるようになってしまって、販売できる日の予想がしづらくなってしまったんです。
ほくれん丸なら最短20時間で運べますから、あちらで荷を積んだら夜出港して、次の日の夕方には釧路に到着します。
だから品物の鮮度も保てますし、販売の予定も立てやすいんですよね。
また釧路から帯広や旭川にも販売できるというメリットもあります。
これから先、2024年問題(※)を考えると、釧路港はますます活きてくると思います。
※2024年問題とは、働き方改革関連法によって2024年4月1日以降はトラックドライバーなどの自動車運転業務の労働時間が制限されることに伴い、発生が予想される諸問題のこと。物流量の減少、運賃の値上げ、ドライバーの収入減などが問題視されています。
変わりゆく市場の姿と、変わらない大切な役割
場所を変え、建物の2階にある事務所へ移動。
社員は33人、そのうち女性は3人だけですが、今回の募集はもちろん女性も歓迎しています。
ここからは同じく常務取締役の斉藤和芳さんにもご参加いただき、昔の市場の様子や現在のお仕事の魅力などについてお話を伺います。
―斉藤さんと生江さんは同期入社なんですね。ご入社された時の市場はどんな様子でしたか?
斉藤 僕らは平成元年の入社で、そのころは競り中心だったので、元気のいい人ばかりでしたね。
買い人も競り人も喧嘩しているような勢いがあって、僕はそういうタイプではなかったんですけど、活気がありました。
朝7時に競りが始まって、10時ごろまでやってましたね。
生江 全面競りで品物が倉庫の外まで並んだ時代ですよ。
釧路港に漁船が何隻も着いたら出航までに物資を買い集めるものだから、市場の品物も値段が跳ね上がったりしていました。
今は競りを行わずに相対で価格を決めますから、安定単価、安定出荷。
でもそれは、生産者さんの立場を考えても重要なことです。
―近郊の農家ではどんなものを作っているんですか?
生江 JA阿寒でいえばほうれん草、白菜、ニンジン、キャベツ、ゴボウ、長芋、トマトなどです。
地場産はやっぱり鮮度も違いますし、ものがいいですよ。この辺の生産者さんはレベルが高いんです。
もう3代目くらいになっていますが、昔の競りではいい物に値段がつきますから、「あそこの品には負けないよ」っていう気持ちで生産してきてる。
競りで育ってきたのは大きいと思います。
斉藤 だけど、近郊の生産者は圧倒的に減りましたね。
生江 入社したころは生産者も買い人もいっぱいいましたが、30年後は半分になるんじゃないかと言われていました。
34年経って、それに近いところまで減ってるかなと思います。やはり、担い手がいなくなってきてる。
斉藤 なくなった農協や市場もあります。
美幌や本別、浦幌にも市場がありましたけど、道東に残っているのは釧路、帯広、北見、中標津、斜里だけです。
生江 生産者や市場が減ってきたなかで、僕らは利益を追求するだけじゃなく、道東の台所として30万の人口に向けてしっかり商品を供給し続けないといけない。
そういう使命感を持ちながら仕事をしています。
―これから営業職にはどんなことが求められるのでしょうか。
生江 だんだんと府県は暑くなって野菜の生産がしづらくなっていますので、今後、北海道は大産地になってくると思います。
だから我々としては、北海道のものを夏に府県へも供給していくような時代に入ってきていますよね。
斉藤 よく学生向けの説明会で言うのは、うちの営業職は商社に近いかもしれないと。
営業って物を売るイメージがあると思うんですけど、それだけじゃなく、売る物を自分で集めてきて、それを利益が出るように売るのが我々の仕事です。
商品ごとに担当者が決まっていて、荷主や買い手との価格交渉、入荷した品物の確認と仕分けも行います。
―新規の生産地、生産団体はどうやって探すのでしょうか?
生江 どこで何が生産されているかは移り変わっていくので、僕らの知らない場所は、たとえば運送会社さんからの口コミで情報を得ることもありますよ。
彼らは日本全国行きますから、「ここでこれを作ってるよ」とか、「こういうものを出荷したがってる」ということを聞いたりするんです。
あるいは、荷主さん、生産者さんに対して「今こういうものが求められているからこんなふうに作ってください」とか、適地適作を考えながらリクエストすることもあります。
―かなり踏み込んだ関係を築いているんですね。
生江 それに加えて冬場は府県から品物を取っていますので、逆に夏場はバトンタッチでこちらのものを買っていただくっていうことをリレーしていけば、また新しい商売につながっていくと思います。
ちなみに今、うちは野菜で年間約60億、果実で40億、花で5億。合計105億を売り上げています。
担当品目の知識をたくわえ、相場を予想する!
―このお仕事のおもしろさはどんなところにありますか?
生江 やっぱりね、自分が思うように売れた時っていうのはすごく達成感があります。
僕らの業界は天候に左右される。たとえば漁業なら「シケのために入荷がありません」って言えるんだけど、青果物ではそれはできない。
台風の時に命懸けで畑に入れるかっていったら無理なんだから、本当は同じだと思うんですけど、それが通用しないのが青果です。
相場は長雨などで100円だったものが200円、300円になったりするわけです。
僕らは天候と生産者さんの状況と品物の育つ早さなどいろいろな情報を自分のなかで分析して、来週の相場を予想して、仲卸さんにお伝えする。
それが想定通りになってうまく売れた時の達成感はすごいですよ。
でも、うまくいかなかったら僕らも仲卸さんも損益。
打率は半々くらいなんですが、やっぱりそこで信用がついていく。
情報の確かさや伝え方も大事です。
自信を持ってお伝えしたほうが、買いたい気持ちになると思うんですよね。
営業職は葉物野菜だとか大型野菜だとか品物ごとに担当を持ちますから、産地の情報、その野菜や果物の生育日数、気温、雨、雪、そういうことを踏まえて専門的な知識を積み重ねていくわけです。
野菜って、一つひとつ見たら本当におもしろいと思います。
斉藤 僕は営業部時代はずっと野菜部だったんですが、1番記憶にあるのは大葉。これがもう、本当に大変で。
大葉って10枚1束が何個も詰まってて1箱なんですけど、安い時は100円、200円になってしまうんです。
ところがある時、大産地の愛知県が寒波でとれなくなって、市場で品薄になったんです。
そうしたら年末の競りで確か3万円くらいに跳ね上がった。
それでも結局、こういう普段はあまり重要視されていないような大葉とかパセリとかって、値段じゃなく、「ないと困る」ものなんですよ。
しかも、大葉って一瞬でも冷気に当たると黒く変色してしまう。
注文数に満たない数しか用意できなかった貴重な大葉を、毛布にくるんで大事に運びました。
それがすごく記憶に残っています。
―予想の楽しさと品薄時の苦労が相まって、本当に達成感がありそうですね!
生江 若い人たちには仕事の勝手は教えられますが、どうしても感性の部分は教えてわかるものでもないんですよね。
経験して、あとは自分の発想力をどう引き出せるか。この業界、100点の結果はないんです。
斉藤 本当にそうですね。100点にするための負担を生産者さん、仲卸さんにかけてしまったら、それは100点じゃない。
その後の信用にもつながってきます。僕らは生産者さんを守りながら、商売をしていかないといけませんから。
早起きして、昼には退社。余暇を充実させ、また仕事に励める!
最後に、今年入社したばかりの新人2人と入社3年目の若手にお話をうかがいました。
岩瀬谷拓哉さん、小野恭佑さん、前島健太さんの3人です。みなさん、釧路市のご出身!
―まず、今年4月にご入社されたお二人、岩瀬谷さんと小野さんのきっかけは?
岩瀬谷 僕は大阪の大学に行って向こうで働いていたんですが、もともとアウトドアや釣りが好きで、自然が豊かな釧路に一度帰ってきたいなと思っていました。
じつは隣にある魚市場で兄弟が働いていて、この仕事を知ったんです。
小野 僕は釧路の高校を出てから、就職先を自分で探したんですが、やっぱり隣の魚市場に知り合いがいたので……(笑)。
すぐ紹介してもらって、たまたま募集があったので応募しました。
―魚市場の紹介力、すごいですね!(笑)入社3年目の前島さんはなぜこちらに?
前島 釧路公立大学を出たあと釧路で働きたいというのが1番にありました。
ほかの場所へ行きたい気持ちはなくて、大学の学内説明会でこの会社を知って興味を持ちました。
ほかの会社と違ったのは、朝が早いというところ。
自分は早起きが苦ではないので、合っているかなと思ったんです。
―就業時間はどんなスケジュールですか?
斉藤 出勤は4時30分で、検品や仕分けをして、搬出、倉庫の掃除、そして仲卸業者さんとの商談。
夏は昼の12時、冬は12時半で退勤します。
前島 昼に仕事が終わって、ほかの人とは違う時間の使い方できるっていうのはすごくいいと思います。
季節によっては仕事のあとにゴルフの練習をしたり、釣りたい魚のシーズンが始まれば釣りに行ったり、冬はスキーに行ったりしています。
昼間に何もしないで家にいるのも好きです(笑)。
岩瀬谷 僕もおばあちゃんの家に行ったり、いとこがまだ小さいので一緒に遊んだり、釣りをしたり、たまにお酒を飲んだり。
小野 僕には10歳離れた妹がいて吹奏楽をしているので、その送り迎えをすることもできます。
最近は自分がいた少年野球のチームの手伝いも始めて、練習が休みの日以外は毎日行こうかなと思っているところです。
練習が始まるのが15時半でそれまで時間があるので、釣りに行ったりもします。
―え?みなさん釣りをされるのはたまたまですか?
小野 そうですね。一緒に行ったことはまだありませんが(笑)、学生のころも友達と朝5時くらいから釣りに行ったりしていました。
―もしかして、釣りをする人にはこのお仕事の早起きは苦じゃないのかもしれないですね!
むしろ、午後を自由に使えるのは有意義な感じがします。お休みはいつですか?
岩瀬谷 日曜は必ず休みで、土曜も昼で終わるので、土曜の午後から日曜は休みのような形ですね。
水曜日もほとんど休みです。
入社して思ったのは、市場って休場が決まっているので予定が立てやすいんです。
僕は前職が飲食店で休みが不規則だったので、それはありがたいですね。
―お仕事はどうですか?
前島 僕は今、輸入果実の担当になってパイナップルをメインに扱っているんですが、天気の影響が日本とはだいぶ違うのと、今は情勢的に輸入品がすべて高いので、思った以上に大変です。
月によって品物がなかったり、逆にありすぎて相場が崩れたり。
果物の知識や現地情報は輸入業者さんからもいろいろ教えてもらえます。
時間はかかりますが、少しずつ経験を積み重ねて、価格決定もうまくなりたいと思います。
岩瀬谷 僕らはまだ入って2ヶ月なのでまず商品の積み方や競り場の掃除など基本的なことから覚えています。
小野 最近はリフトに乗り始めたところで、商品を見たり選別をしたり、仕事に慣れるためにいろいろ手伝っています。
岩瀬谷 みなさん、アドバイスをしてくださって、社員同士の仲もいいので、とても仕事がしやすい環境だと思います。
小野 僕はまだ18歳で上の方々は父と同じ世代だったりするので、お父さんみたいです。
可愛がっていただいて、本当に過ごしやすいです。あとは頑張り次第だと思っています。
人と話すのが好きな人、それに体を動かす運動が好きな人だったら、楽しい仕事なんじゃないかなと思いますね。
岩瀬谷 それから飲食店ではずっと店の中でしたが、今は外に出て荷物を運んだり、太陽を浴びる機会がありますので、けっこうリフレッシュできるなとも感じます。
前島 担当品目を持つまで3年っていわれているんですけど、仕事を任されていくと大変な面は多いと思います。
でも覚えることが本当にたくさんあって、おもしろさはありますね。
僕はまだ、大変なほうが大きいですが……(笑)
―みなさん、余暇の使い方も含め、仕事もプライベートも充実されているようですね!スーパーに並ぶ野菜や果物を見る時、これからはみなさんの顔とご苦労が頭に浮かびそうです。私たちの食生活を、どうか守ってくださいね!
丸中釧路中央青果株式会社でのインターンシップ 概要・スケジュール
応募フォーム・インターンシップ詳細
開催日時:2023年9月4日(月)、9月5日(火)、9月7日(木)
実施場所:丸中釧路中央青果株式会社
北海道釧路市新富士6丁目1番23号
応募締め切り:2023年8月4日(金)23時59分(応募者多数の場合、締切前に応募を締め切ることがあります)
応募フォーム:https://forms.gle/it5zE2waGs3UxfEQ7
備考:日当8,000円/日、交通費2,000円/日(合計3日間の支給となります)
インターンシップに関するお問い合わせ先:info☆dotdoto.com(☆→@に変更)担当:須藤
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春日明子
1979年生まれ、神奈川県横浜市出身。会社員時代に釣りに目覚め、通勤電車で読んでいた釣り新聞の編集部員募集広告に即応募、編集者となる。編集プロダクションに転職後、旅行雑誌やコーヒー専門誌、機内誌を中心に編集・執筆活動をしながら休日は東京湾で釣りに励む。ついには鮭釣りに訪れた北海道で人生の伴侶を釣り上げ、2016年に別海町へ移住。甲斐犬と暮らしながら酪農地帯の真ん中で原稿を書く。