釧路エリア

【釧路でインターンシップ!】「建物を建てる」は「料理を作る」と一緒!?まだ知らない建設業界の世界を北東建設で体験しませんか?【#道東天職活動】

ただいま募集期間外

北東建設株式会社

北海道釧路市駒場町8−3

この夏、就職活動に向けて釧路市とドット道東がお届けするインターンプログラム「#道東天職活動」

学生のみなさんに、まだ知らない仕事の世界や裏側があるかもしれない、ということを一つでも多く見つけてもらいたく、釧路に本社がある企業や業界を学ぶことができるインターンシップをご用意しました。

今回インターンシップを実施するのは、釧路市に本社を置く3社。
釧路にゆかりがなくても、この夏、3日間のインターンシップを通して新たな自分自身を発見してみませんか?

<こんな人におすすめ>
「地方で働くの、アリかも……?」
「釧路で働く選択肢も考えたい!」
「就活、何から始めたらいいかよくわからない」
「就職活動の情報交換がしたい」
「ローカル企業の雰囲気を感じてみたい」

1社目のインターン受け入れ企業は、北東建設株式会社。
過去開催のインターンも大好評。社長直々に案内してくれる現場見学は、業界素人が「建築」の世界を知るのにうってつけ!
まちづくりにとって重要な役割を担う建築業界を学びながら、釧路のまちについて考えてみませんか?
実際の現場見学を通して、まだ皆さんの知らない「建築」の世界を覗いてみましょう!

https://hokutoukensetsu.wixsite.com/saiyou

そんな建築業界を知るべく、今回は、代表取締役社長の久保下智之(くぼしたともゆき)さんにお話を伺いました。

大きな現場の経験が、その後に生きた

代表取締役の久保下さん。趣味はフットサルだそうです。

北東建設は、1949年に創業し73年の歴史がある会社。2020年の4月に現会長の父から引き継いで、私が3代目の社長になりました。
建築業は大きく、インフラ整備などを行う「土木工事」と、住宅や施設などを建築する「建築工事」に区分されますが、その建築の方を担う会社のひとつです。

私自身は釧路で生まれ育ち、関東への大学進学をきっかけに一度地元を離れました。
当時からいつかは家業を引き継ぐということも頭にありましたから、大学では建築工学を専攻。とはいえ、もともと父や祖父が働く姿を間近で見てきたという訳でもなかったので、学校で学ぶことで、だんだんと理解や興味が深まっていったという感覚でした。
卒業後は父のアドバイスもあり、札幌の建設会社に入社。北海道でいうと大きな会社だったので、規模の大きな現場で仕事できたことはその後に生きた経験です。

住宅の物置一つを造るのも、タワーマンションを造るのも建築に変わりはないのですが、大きな現場を経験したことで普通の現場では動揺しなくなりました。そこで6年ほど勤務したあとに、釧路に戻ってきたのです。

「お金」と「納期」と「安全」を管理する

北東建設の仕事をひとことで言うなら、建物を造る工事の「現場監督」です。
設計者や施工会社さんたちと協力しながら、発注者さんからの「この建物を1億円で、6カ月で、安全に建ててほしい」といった依頼を実現していく役割。
シンプルに言えば、お金と納期と安全を管理する人ということですね。

北東建設の社内には、今までに手がけた建物の書類がずらりと並んでいます

新しく現場監督になるときも、基本的にはこの3つを順に習得していきます。
新人の場合は、まず安全管理から。
現場での安全管理は「知らせる」ということが基本になります。
例えば穴を掘ったところをそのままにしておいたら、人が落ちてしまいますよね。だから、穴があることを全員が分かるように知らせる。現場に来る職人さんは毎日変わります。それに現場の状況も。ですから「昨日言ったでしょ」は通用しません。
誰がいつ来ても、目に見える形で分かるようにしておくことが大切で、現場で毎日朝礼を行うのもこのためです。

仕事のミスは取り戻せるものも多いですが、安全に関してはそうはいきません。だから現場監督をやる上では、まず安全管理を身につけることから始まります。

釧路市生涯学習センター・通称まなぼっとの図面。このような図面書類がまだまだあるのだとか……!

そこができるようになったら次のステップは、工程の管理です。
もし建物を6カ月で建てたいと依頼されたら、そこから逆算していく。
例えば4月から10月までの6カ月間だとしたら、9月末でどうなるか。8月にはどこまで進んでいるか。お盆や休日の期間は抜いて…などと計算していると、何人の人手が必要なのかという話になってきます。
昔は夜遅くまで働いてということもありましたが、今は残業させる訳にもいきません。だから余裕を持って進めるために、数字上3人の人手で5日間必要だなとなったら、4人で4日間で終わらせるつもりでやってくださいと頼んだり。そういう感覚を身につけるのが2つ目のステップです。
ここまでができるようになったら、次は品質やお金の管理も含めて、一つの現場を受け持つということになっていきます。

工夫ができると、仕事は面白くなる

品質の管理では、材料が予定通りできあがってくるかなどをチェックします。
例えば、オーダーしたサッシは2,000ミリの幅だったのに、設計図が誤っていて1,200ミリのものが納品されるなんてことも。取り付けにきた職人さんが合わないぞ!となったら作業がストップしてしまうので、そうなったらアウト。でもそれに事前に気が付けたら問題ないわけです。だから細かく一つ一つを確認する。気になることは質問しておく。

「少しのずれが、建物全体の大きなずれにつながるんです」と話す久保下さん

私たちは工事全体を管理する役割ですが、作業自体はなにもできない。
部材を取り付けたり、直したりはできないのです。だから全ての知識や技術を身に付ける必要はありませんが、人に聞くことができるか?確認すべきポイントに気がつけるか?というのが大切になります。

日々のタスクはたくさんありますが、完成というゴールはあります。
その瞬間にはものすごくやりがいを感じられますし、依頼者から感謝をいただくこともできます。もし地域のランドマーク的な建物に関わることになったら一生自慢できるでしょう。現場で全くゼロの状態から引き渡しまで関わるのは現場監督しかいませんから、達成感は強く感じられます。
仕事でいうと、自分で工夫ができるようになってくるとさらに面白くなってきます。家具などの説明書では、1から10まで工程が決められていますよね。でも私たちは組み立てる順番を自由に決められる。例えば2つ目と3つ目の工程を入れ替えたら作業が短縮できるから、人手が少なくてすむ。そうするといくらの利益が出せるぞ、といった視点になっていく。
自分で決められるようになっていくと、もっと仕事の面白みを感じられると思います。

現場監督を料理で例えると

今回のインターンシップでは、まなぼっとなどの北東建設が手がけた建物の現場見学にも行くことができます。

現場監督の役割は、「段取りを組む」ということでもありますから、日常の場面でも置き換えられるかも知れません。例えば料理をするときなどはイメージしやすいのではないでしょうか。

お皿を並べてから材料を切るのと、切ってから並べるのとではどっちが早いだろう?と考えるのは工程管理の話。
必要な材料が冷蔵庫に揃っているか?賞味期限が切れていないか?などをチェックするのは品質管理。
鍋が熱いから触らないようにとか、包丁が切れやすいから気を付けようとかは安全管理です。
それを様々な人がキッチンに入って、一緒に作業をするのだと考えてみてください。
他のもので言えば、あれこれ順番などを工夫するのはパズルのような感覚もあるかも知れません。そう考えてみると、いわゆる「建築業」として想像するものと、イメージが違ってくると思います。

パズルではありますが、正解が一つじゃないというのもこの仕事の特徴です。
先ほどお話した工程の入れ替えでいうと、2つ目と3つ目ではなく、2つ目と5つ目を入れ替えた方が得をしたのにと後から気がつくこともある。
でも新人のときから全部を完璧にできる必要はなくて、先輩や周囲の方たちと話をしながら判断できればいいのです。

建築を知ると、街の見え方が変わる

釧路市生涯学習センター・通称まなぼっと。平成4年に施工されました。

北東建設は、釧路市生涯学習センター(まなぼっと幣舞)の施工にも携わりました。インターンに参加いただく学生さんたちには、設計図を見た後に、実際に現場見学に行くという体験をしてもらいたいと思っています。
設計図は大きく分けると意匠図と構造図の二つに分けられ、これを見ていただくとまた、私たちの仕事を具体的にイメージできるしていただけると思います。

例えば階段の仕上げの部分が2.5ミリと設計図には書かれています。わずかな厚みでしかありませんが、これを見落として施工を進めてしまったらどうなるでしょう?もし10階建ての建物なら、最終的に2.5センチの隙間ができてしまう。実際の現場でそのようなことはありませんが、こうしたトラブルを防ぐのが現場監督の仕事です。

住宅であっても大きな施設であっても、このようなプロセスを踏んでいることに変わりはありません。建築の裏側を知っていただくことで、街の見え方も変わってくるのではと思います。
プロジェクトをどう進めるか考えるという仕事でもありますから、この業界を志していない学生さんにも一度聞いて欲しいなと思いますね。


建築業界というだけで厳しい、大変というイメージを持たれてきましたが、今では現場の雰囲気もかなり変わりました。昔は口の悪い職人さんなどもいましたが、今ではもめ事を起こすような人に仕事は依頼されません。
ですからこれまで興味のなかった方たち、建築業を避けていた方たちにも、私たちの仕事をぜひ体験していただきたいと思っています。

北東建設でのインターンシップ

3日間のインターンプログラムは、「基本を知ってもらうこと」「現場を見てもらうこと」「情報交換をすること」「素敵な大人に出会うこと」を意識して作りました。
2日間は、社長とともに、とにかく現場を体感してもらいます。最終日の3日目は、他社に参加している企業、学生、そして釧路で楽しく暮らす大人に出会うことができる時間を設けています。就職活動のスタートを気持ちよく切ろう!

【1日目】
まずは、建築業界や、北東建設での仕事について学ぶ、インプットの時間を設けます。
その後、実際の現場を見学しに行き、現場での動きや役割について学びます。

【2日目】
前日に引き続き、現場見学を行います。
建設に欠かせない図面を見ながら見学することで、よりリアルに、詳細に、建物ができあがっていく工程をイメージしていきます。
現場から戻ったあとは、2日間の学びを通して得たものを発表するため、発表資料の準備。
ドット道東のメンバーもフォローに入りながら、自分自身の言葉で発表できるように資料を制作していきます。

【3日目】
いよいよ最終日は合同発表。
他の2社でインターンシップを経験した仲間とともに、企業の方々や関係者の方々に向けて、自分たちの成果を伝え、フィードバックをもらう時間を設けます。
また、大学生の先輩や釧路市の職員の方々も参加予定。
就職活動についてのアドバイスや、釧路で働くことについてのお話しなども、交流会で得ることができます。

応募フォーム・インターンシップ詳細

インターンシップへの応募フォームと詳細はこちら。
開催日時:2022年8月23日〜25日
実施場所:北東建設株式会社(必要に応じて現場への移動などがあります)
応募締め切り:2022年7月8日23:59まで
応募フォーム:https://forms.gle/VhtSQ8fkuvU9vnVb9
備考:1日目と2日目の昼食は支給されます。会社までの交通費、インターンシップ期間中の滞在費は実費負担となります。

身近なはずなのに、実は知らないことだらけな「建築」の世界。
そんな世界に少しでも飛び込んでみたいという皆さんからのご応募、お待ちしております!

コピーライター

荒水 悠太

コピーライター。1991年生まれ。
出身は神奈川。3歳から北海道。
札幌市→北見市→釧路市と道東をへて、
現在はふただび札幌市在住。

伝えたいことを伝わりやすく。

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