釧路エリア
地域コーディネーター

【後編】夢を叶える町、弟子屈町で地域おこし協力隊を募集します

ただいま募集期間外

弟子屈町

北海道川上郡弟子屈町中央2丁目3番1号

前編では弟子屈町のビジョンや地域おこし協力隊を取り巻く環境についてご紹介させていただきました!

後半は、先輩協力隊のお二人にご登場いただききます。
このお二人は、今回募集する協力隊のうち『移住定住支援員』と一緒に業務を担当する予定です。現在のお二人の活動内容や、今後の夢についてお話を伺いました。

─── 川上さんはアナウンサーから地域おこし協力隊へ転身されたことが2020年に大きなニュースとなりましたね。当時どのような想いからだったのでしょうか。

川上さん 幼少からの夢だったアナウンサーという仕事を通して、それぞれの地で課題に向き合う地域の皆さんの姿に心を打たれました。一方、密着取材をしても、自分は「発信」することが使命であるために、傍観者的にならざるを得ないことにもどかしさを感じていました。「当事者として深く地域や課題に関わっていくにはどうすればよいのか」と考えていた頃、津別町の『道東テレビ』を立ち上げた立川さんとお会いする機会をいただきました。立川さんの想いやご活躍には以前から嫉妬心を覚えるほど共感していたこともあり、「同じ道東でローカルメディアを通して地域に関わり続けたい」という次の夢を叶えるために、立川さんに弟子入りを志願しました。ちょうど同じタイミングで津別町のお隣、弟子屈町で地域プロモーション部門の地域おこし協力隊の募集があり、「これは必然だ!」と、エントリーしました。

川上椋輔(かわかみりょうすけ)さん 
1995年8月29日(26歳)
出身地:宮城県大崎市(前職UHBアナウンサー)
シティプロモーション活動支援隊
着任2020年10月

https://note.com/captain8888/n/nf61efbc459cd

▲川上さんの当時の想いはこちらから

─── 高橋さんは川上さんの小中学校時代の同級生であり親友と伺いました。地域おこし協力隊になった経緯について教えてください。

高橋 工学系の大学を卒業し、前職はJRの技術職をしていました。電車を安全に走行させるために日々点検作業などを行っており、それ自体は重要で使命感のある仕事だったのですが、ルーチン作業をこなしていく日々にモヤモヤとした想いを抱えていました。2020年10月頃、ちょうど一年前になりますが、椋輔に会いに弟子屈を訪れ、様々な場所に連れて行ってもらいました。

弟子屈の大自然にただただ圧倒されたことを覚えています。そこから3ヶ月くらい頭の片隅には「弟子屈いいなあ〜」という思いがあったんですが、翌年の1月に椋輔が地域おこし協力隊の募集を投稿しているのを見て「やりたい!」と直感したんです転職をしたいと考えていましたが、まさか自分がこういうキャリアを歩むとは考えていませんでした。

高橋志学(たかはしゆきのり)さん 
1995年9月10日(26歳)
出身地:茨城県つくば市(前職JR東海)
シティプロモーション活動支援隊
着任2021年4月

─── 現在、お二人はどのようなお仕事をされていますか?

川上さん 私達は二人とも個人事業主として地域おこし協力隊の業務(シティプロモーション活動支援隊)を受注し、地域のニュースを取材、youtubeで配信しています。

https://www.youtube.com/channel/UC_Ta1K2GUj9ihIiqSxtT-PQ

▲弟子屈町公式チャンネル。川上さんが着任した当時は500人程度だったチャンネル登録者数はわずか1年で2800人を突破しました

週に3本ペース、これまでに100本以上は動画を制作・納品しています。それ以外に、空き家を買って町の情報収集・発信拠点である『弟子屈JIMBA』を立ち上げました。コワーキングスペースとスタジオ、それに移住定住相談窓口の機能をもっています。実は、情報発信がきっかけで移住の問い合わせが個人のSNSに来るようになり、都度行政の方や町の事業者の方につなげることをしていたのですが、行政の方と相談を重ね、町の移住定住に関する業務を私達で行う仕組みづくりをすることにしました。

https://camp-fire.jp/projects/view/445062

▲JIMBAの立ち上げには、クラウドファンディングを活用し、141名から、目標金額の1.6倍以上の支援を受けることができました

─── 協力隊1年目で移住の課題として「住む場所が無い」と伺っています。そのあたりどのように感じていますか?

川上さん 僕のSNS等に、毎月2〜3名の方から移住相談のご連絡をいただき、これまでに3〜4名の方が移住に結びついています。ただ、町内の賃貸は常に満室で、かといって空き家は基本的に売買希望しかありません。若い世代になるほど、移住がしづらい状況です。私達が情報を発信をすることで、町に興味をもってもらっても、町に住む場所と働く場所が無いというのは大きな課題だと感じています。ただ、実際町に空き家はかなりあるので、まずは情報収集と見える化をすることを考えています

─── 次の夢や構想を教えてください。

川上さん 空き家情報のポータルサイトなどを作成し、町に住みたい人に情報が届く仕組みをつくりたいと考えています。例えば私達が空き家を管理し、水道やガスなどのインフラを整えて借りたい人に紹介するといった形を模索しています。実は今年12月に新法人「base camp teshikaga(仮)」を設立する予定です。弟子屈ってとてもおもしろくて自然が豊かな町なのに、あまり知名度がない。そこがいいところなのかもしれませんが、「知ってもらう、そして興味をもった方が住みやすい環境を整える」ということに新法人では挑戦をしていく予定です

─── お二人と今回募集する協力隊の「移住定住支援員」とはどのように関わりますか?

川上さん 1年目は、『会計年度任用職員』として鶴田さんの元、弟子屈を理解するために様々なイベントに出席したり、移住定住促進イベントへの出展などを担当します。2年目以降は、「個人事業主」として地域おこし協力隊の業務を請負い、「base camp teshikaga(仮)」と一緒に、地域の空き家情報を収集したり、移住定住のワンストップ窓口づくりを行ったりすることを予定しています。

─── 協力隊になってよかったことを教えてください。

高橋さん 毎日新しいことをして、新しい町の魅力に出会えることです。弟子屈は人口が7000人弱の町なので少ない印象をもつかもしれません。でも「なんでこんな人がいるの?」と思うような面白い方ってたくさんいるんですね。そういう魅力を情報発信を通じて町内外の方に感じてもらえることに楽しさとやりがいを感じます。

取材中の高橋さん

川上さん 地域の中で、役割を担っているという強い実感があります。情報発信や移住定住促進など、町の未来に直結すると感じる場面がたくさんあるんですね。大きな町になればなるほど感じにくいことかもしれません。

▲こうした取り組みはすでに様々なメディアから注目を集めています

─── 町の皆さんとの距離感について教えてください。

川上「皆さんから期待をしていただいている部分はあると思うのですが、それを無理に押し付けてこないというか、温かく応援していただいていると感じます。移住者が多い町なこともあり、活躍されている先輩方もたくさんいるので、新しいことをしようとする人に慣れているのかもしれませんね

─── どのような考え方をもっている方が向いていると思いますか。

高橋さん 町に入り込むのが好きな人、なんでも挑戦したい人、豊かな生活を楽しみたい人でしょうか。

川上さん 「出来ないと言う前に、どうやったら出来るかを考えられる人」ですね。「移住定住支援員」という肩書にはこだわりすぎなくてもいいかもしれません。僕たちも動画制作以外にいろんなことをやっています。この町には熱狂できる素材(課題や資源)がたくさんあるのでそういったものに対して、楽しみながらたくらめる方は向いていると思います

─── 応募を検討している皆さんへのメッセージをお願いします。

高橋さん 日常でモヤモヤを抱えている人がいたらぜひ弟子屈に来て自然を見てほしいなと思います。僕もこの町に来たら心を洗われたし、今、毎日がすごく楽しいです

川上さん ちょっとでも興味があれば、エントリーするしないに関わらずぜひDMください!できれば全員と事前にお話をしてみたいんです。どんな状況でどんなことに興味をもっているのか知りたくて。例えば、協力隊は1つの選択肢なんですね。他にも移住する方法はたくさんあるし、どんなことを一緒にたくらめそうかお話しできるのを楽しみにしています!

エネルギーと夢があふれるお二人からワクワクするお話を伺うことができました。
あなたの夢も弟子屈町で叶えてみませんか?ご応募お待ちしています!

<募集詳細はこちらから>https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/kurashi/soshikiichiran/machizukuriseisakuka/533.html

前編のご紹介>
募集を担当する弟子屈町政策課の鶴田さんから町のビジョンや協力隊を取り巻く環境についてお伺いしました。

取材・文

百目木(どめき)幸枝

青森県八戸市出身。秋田県立大学、北海道大学院修了後、東京の研究開発ベンチャーで8年働き、2019年夫婦で退社&息子出産&北海道網走郡美幌町で農業研修開始。2022年の就農に向けて「さいこうファーム」の設立準備中。夫婦で編集執筆ユニット「再考編集室」を結成し、地域や人の豊かさを日々発信しています。
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カメラマン

中道智大

標茶町地域おこし協力隊。「人と動物の関わり」をテーマに写真を撮影している。狼が暮らしていた標茶町の森に、ラブ・ボルゾイ・シェパード・ビーグルと暮らしている。

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