オホーツクエリア
地域コーディネーター

【紋別市地域おこし協力隊】空き物件利活用と自由なアイデアを実践できる!北海道・紋別市で地域おこし協力隊を募集!

ただいま募集期間外

紋別市役所まちづくり整備推進室

北海道紋別市幸町2丁目1番18号

道東地方のちょうど中央、オホーツク海に面する港町、紋別市。

日本でも数少ない「流氷が漂着する街」としても有名で、冬には流氷が水平線を覆い尽くします。その流氷を大きなドリルで砕きながら進む「ガリンコ号」は観光の一大名所。テレビや雑誌で一度は目にした方も多いのではないでしょうか。

また、オホーツクが誇る海の幸が集まる台所でもあります。
街のシンボルとしてモニュメントにもなっているカニや、ホタテやイクラ・鮭などの海産物は一級品。ふるさと納税は2022年の寄附件数が全国1位と、日本各地から注目を集めています。

ふるさと納税の公式サイト。ぷりっぷりのホタテが大人気!

そんな紋別市が今回募集しているのは、地域おこし協力隊のお仕事。
空き家の所有者と活用者をマッチングさせる仕組みのほか、まちなか交流スペース「タタラバ」の管理支援、そして「紋別でこんなことをやってみたらどうだろう?」という、自由な地域おこしアイデアを募集するフリーミッションが主な業務です。

どうして今、「空き家マッチング」が求められているのか?なぜフリーミッションを選択したのか?その理由と、紋別市での暮らしについてご紹介します!

【こんな方におすすめ!】
・コミュニケーションを積極的にとることができる
・空き物件の利活用アイデアがある
・紋別市での暮らしに興味がある

【募集詳細はこちらから】
▼募集職種
紋別市地域おこし協力隊員 若干名
詳細はこちら

「生きた物件情報」が地域を救う?

─── 今回「#道東ではたらく」で募集を決めたきっかけを教えていただけますか?

中橋 昨年度「#道東ではたらく」にて、地域おこし協力隊インターンとして募集させていただきました。名前の通りインターンとあって、協力隊としての活動を「お試し体験」していただくのが目的だったんです。気軽に紋別という街に足を運んでもらって、まずは知ってほしい。そんな思いでスタートしました。

その結果、大学生の方2名と社会人の方1名、合計3名の方が参加してくださいました。実際にその方達に取り組んでいただくなかで、現状の課題や「やはりこの取り組みに力を入れるべきだよね」という問題点が明らかになっていって。そこで今年度は、そこをしっかりとお願いできるように募集しようという流れになりました。

紋別市役所まちづくり整備推進室・副参事の中橋正博さん

─── なるほど。昨年度と、どんな部分が変わっているのでしょうか?

中橋 前回はインターンという形でしたが、今回は正規の地域おこし協力隊として募集させていただくことにしました。
また、メインの活動内容は中心市街地の空き物件所有者と利用希望者をマッチングさせること。3ヶ月目まではインターン期間となるので、その間は既存の空き物件データを見直ししていただくところから始めていきます。そのあとは実際に住民の方から情報をヒアリングして回ったり、所有者への相談対応や空き家バンクへの登録作業がメインになりますね。

─── 空き物件活用に力を入れていきたい、ということなんですね。ちなみに、どうして空き家活用をメインの活動内容にしたのでしょうか?

みんなのマチナ化プロジェクト プロジェクト・リーダーの宮川法親さん

宮川 紋別では、「みんなのマチナ化プロジェクト」というプロジェクトがあります。市内外の若い世代が、紋別で新しいことに挑戦したいと思ってもらうのが目的です。「空き店舗の再生」と「創業支援制度の拡充」が主な取り組みなのですが、なかでも空き店舗の再生には「生きた物件情報」が必要だと感じたんです。

所有者さんが物件を完全に手放したいと思っているのか、はたまたそうではないのか。売りに出せないのならば、貸すことならできるのか。そんな「生きた物件情報」を集めたいんですよね。そのために、地域おこし協力隊の力を借りたいと思っているんです。

市役所や一企業の職員が突然訪問して、根掘り葉掘り話を聞き出そうとしたら正直怪しいですよね?(笑)所有者さんが萎縮してしまうのも当然だと思うんです。だから、雑談レベルで情報を集めてくれる人が必要で。そこにはしっかりと時間をかけてコミュニケーションをとることが重要。だからこそ、この空き物件活用を今回の主な業務としてお願いしたいと考えています。

中橋 最近だと、昔からある写真スタジオが空き物件になりました。事業自体は後継者の方がいたので、別の場所で継続することになったのですが建物だけが残ってしまったんです。所有者の方は完全に手放すことも望んでいて、リノベーションも自由にしていただいて問題ない、と。こういった情報を集めながら、次につなげられる人を探してもらうのも大きな仕事のうちですね。

空き物件になった旧写真スタジオ。店舗のリノベーションも、購入することも可能だという

─── なるほど。空き物件の所有者様と、未来の利用希望者の橋渡しということですね。

宮川 そうですね。逆に所有者様へ、活用方法を提案してあげてもいいかもしれません。ここ最近の宿泊費高騰や、観光客が戻ってきたことで宿泊施設が不足しているのも紋別の大きな問題で。民泊やゲストハウスなど、長期滞在できるような場所ができると最高ですね。もしご応募いただいた方自体が「自分がやりたい!」ということであれば、もちろんやっていただいて問題ありませんし。とにかく、紋別を活気づける起爆剤を探している感じです。

自由なアイデアを逆提案してほしい

─── 空き物件の利活用のほかに、お願いしたいお仕事があると聞いたのですが…?

中橋 まちなか交流スペース「タタラバ」の管理支援もお願いしたいと考えています。タタラバは2022年7月にオープンした交流スペースなのですが、ここ最近になってイベント利用のお問い合わせがかなり増えてきたんです。それも、職種や地域問わずいろんな人に使ってほしいという思いから、あえて利用用途を縛らなかったのが功を奏したのかもしれません。

その結果、今のところほぼ毎月何かしらのイベントが催されています。
最近だと近隣の湧別町から、雑貨販売のイベントを開く方もいらっしゃいますね。新しい出会いだったり、交流が生まれるという点では最高のスタートです。
また、タタラバでは市民がふらっと立ち寄って休憩が出来るようになっています。そこに地域おこし協力隊がいることで、空き物件の相談が気軽に出来る環境が良いなと思っています。なのでタタラバで管理支援を兼ねながらお仕事を進めてもOKですし、市役所でも勤務ができます。勤務場所はその日の仕事内容やあるいは気分によってどちらでも可能です。 

まちなか交流スペース「タタラバ」

─── 管理運営を通して、新しい出会いが生まれるのもいいですね。そして今回はもうひとつお仕事があるんですよね?

中橋 はい、それがフリーミッションです。その名の通り、何か決まったテーマがあるわけではありません。応募いただいた方が「紋別市でこんなことをやってみたい」「こんなイベントや企画があったら面白い」と思ったアイデアをご提案していただきたいんです。その内容によって、該当する部署とつながって実際にアイデアを実行するところまでいけるのがベスト。そういった意味でのフリーミッションです。

宮川 やっぱり、新しいことをゼロから考えるのって難しいんですよね。この場所に長く住めば住んでいるほど難しい。だからこそ、紋別市にはじめてきた人視点からの提案がほしいんです。そこに大きな打開策が隠されているんじゃないかって思うんですよね。

地域おこし協力隊として「紋別で暮らす」

まちなか交流スペース「タタラバ」・管理人の鈴木隆志さん

─── 鈴木さんは、今回はじめて紋別市にいらっしゃったんですよね。実際に住んでみて、どんな街だと感じていますか?

鈴木さん 私は、札幌市近郊の当別町出身です。紋別には仕事の関係で住み始めたのですが、暮らしやすい街だなと感じていますね。自然がすぐ近くにあって、都会にはないゆったりとした時間の流れというか。その上で、暮らしの中で必要なものは揃っているので、生活していて不便に感じることは特にないですね。人もすごく良いですし。

中橋 今回募集をかけるにあたって、「紋別のことを全く知らない」「暮らしが不安だ」といった方にはぜひ移住PR動画を見ていただきたいです。ドラマ仕立てになっていて、紋別での暮らしや街の雰囲気がよりリアルに感じられると思います。結構見応えのある動画ですよ。

─── 私も見ました!移住PR動画と銘打ってますが、普通のドラマとして見ても面白かったです。実際に協力隊として来た方は、どんな働き方になるのでしょうか?

中橋 基本的な勤務地は、紋別市役所かタタラバになります。とはいえ先ほどもお話したとおり、お仕事内容は紋別市内に出ていって、市民の方とコミュニケーションをとっていただくこと。そのため、割と自由度の高い活動になるかなと思います。何時に出勤、退勤して…といった形ではなく、市民の方に合わせた活動をしていただきたいなと。

宮川 紋別の歓楽街であるはまなす通りのお店なんかは、やっぱり夜の時間帯の方が都合がよかったりしますからね。飲みに行きがてら情報収集、なんかも大切なお仕事になったりしますから。

中橋 とはいえ、月に1、2回は打ち合わせの時間を設けたいと思っています。逆に、時間的拘束をお願いするのはそれくらいかな。日中の活動に関しては自家用車で動いていただいてOKです。また、不安なことはなんでも気軽におっしゃっていただければ!

─── 最後に、地域おこし協力隊としてどんな方に来てほしいですか?

中橋 やっぱり、このシャッター街を有効活用するアイデアを持っている人でしょうか。活用するにも、やり方って様々あると思うんです。その人らしい活用方法、アイデアを駆使して、時には逆提案してくれるような方だと良いですね。

宮川 お願いするお仕事は、やはり人との会話が大切です。そういった意味で、街の人と積極的に関わってくれる人に来てもらえると嬉しいですね。「おはようございます」とか、「最近調子どうですか?」なんて雑談ができるだけで良いんです。一緒に紋別で暮らしながら、この街をどう発展させていくか前向きに考えていける方と出会えたらいいですね。

【求人内容詳細/募集要項】
▼活動内容(①及び②のいずれか選択)
①中心市街地の空き家等(空き地・空き店舗含む)の利活用
 ・空き家等情報の掘り起こし
 ・空き家等所有者への相談対応、新規出店希望者とのマッチング
 ・空き家バンクの登録
 ・まちなか交流スペース「タタラバ」の管理支援
②フリーミッション
 ・独自の地域おこし企画を提案(地域の魅力向上・課題解決に関する活動)

▼募集人数
若干名

▼任期
委託開始日から令和6年3月31日までの期間
※事前に活動可能期間を確認し調整
※委託開始から3ヶ月間は協力隊インターンとして任用、
 その後再度面接を経て正規隊員として任用

▼報酬
インターン:月額12,000円(活動日に限る)
      上記金額(支給時には源泉所得税が控除されます)には
      下記のものが含まれます。
      (1)地域活動に係る交通費
      (2)地域活動用車両の借上げ料及び燃料費
      (3)地域活動に係る宿泊費や滞在費
      (4)その他、活動経費

正規隊員:活動対価 月額 232,000 円
     活動経費 月額 145,000 円
     上記金額の合計 377,000 円が月額委託料となります。
     (消費税及び地方消費税含む)また活動経費には、下記のものが含まれます。
     (1)地域活動に係る交通費
     (2)地域活動用車両の借上げ料及び燃料費
     (3)地域活動に係る宿泊費や滞在費
     (4)その他、活動経費

▼福利厚生
・活動期間中の住居は市のおためし住宅が利用可能です。
 近隣のホテル、旅館等の利用も可能です。(いずれも自己負担)

▼応募方法
所定の応募用紙・住民票を担当窓口へ提出(郵送)

▼応募締切
令和5年11月30日(当日消印有効)

▼問い合わせ
〒094-8707
北海道紋別市幸町2丁目1番18号
紋別市役所まちづくり整備推進室
TEL:0158-24-2111(内線 495)
応募用紙の取得および詳細はWEBサイトを参照 

奥村菜依加

1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、ライターとして独立。屋号はProduce One。同郷デザイナーとのユニットflatとしても活動中。猫とコーヒーをこよなく愛している。

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