REPORT
NEW

【開催レポート】2024年11月リトルドートー@札幌

こんにちは!滝上町に住んでいるなかおと言います!

滝上町の一大イベント「町内ミニバレーボール大会」で優勝したものの、会場でコロナをもらい2週間ダウン。優勝の代償は大きかった。(なかおは写真右上)

ひょんなきっかけで、滝上町に出会い、都会にはないあたたかさに魅了され、4月から滝上町に住み始めました。
お仕事が東京なので、現在は東京⇔滝上の2拠点生活を実施中です。

たきのうえのいろいろな風景

今回は、ドット道東が11月16日に開催した北海道の東側・道東のイマを伝える交流型イベント「リトルドートー」のレポートを任されました(恐縮です!)。

今年札幌で行われたリトルドートーに、参加者として1回、運営側として1回、そして登壇者側(自治体担当)として1回参加した私から「参加者側と登壇側それぞれの立場から見たリトルドートーの魅力」についてお話しさせていただきます!(なるべく堅くなりすぎないように……)

そもそもなぜ滝上町がリトルドートーに出ようと思ったか

わたしは滝上町の姉妹ユニット「Casochi」とともに、地域おこし協力隊の募集促進に関するお仕事を役場からいただいており、SNSやホームページでの情報発信を行っているのですが、協力隊に限らず「町に住んでもらう」というステップを踏んでもらうためには、オンライン上での情報発信だけでなく「対面コミュニケーションの重要性」を感じていました。

移住イベントとリトルドートー

移住イベントへのブース出店などやり方はいくつかあったのですが、元々ドット道東の「リトルドートー」というイベントの存在を知っていたので、滝上町としてリトルドートーに登壇できたらいいのでは、、と考えていました。

移住イベントでブース出店を行う場合、人気の町なども含めた複数の町のブースが横並び一線でアピールをしないといけないので、滝上町のように少し認知度にビハインドがある町は選ばれにくい上に、どうしてもよき出会いにつながりにくいという課題があるように感じます。

そもそも大きなイベントだと、目掛けて町のブースに来ることは稀で、参加者が「町を選ぶ」という状況でどうしても自治体側が下の構図になってしまうことが多いのではないでしょうか。

一方で参加者が多い、たくさんの人に魅力を伝えられるという良い点もあるので、良し悪しを考えた上で選べば良いと思いますが、同じようなイベントが多いので、他に選択肢がない状態でとりあえず選んでいるパターンもあるような気がします。

普段の移住イベントの様子

リトルドートーの場合、1イベントで多くても登壇は3市町村くらいなので競合ひしめくような感じはないです。
さらに事前申し込み制なので、参加者も移住に関心がある、町の紹介を聞きに来る、というモチベーションで、前のめりに話を聞いてくれたり、フラットに会話がしやすい環境があったりするなと思います。

今回はいろいろ考えた時に、広くたくさんの人にではなく「気になる人としっかりお話ができる」という点を優先し、リトルドートーへの登壇を決めました。

また、滝上町のように認知がそこまでたかくない町にとっては「量よりも質」で攻めてみたときにどうなるだろう、ということを試してみたかったというのもあります。

リトルドートーのイベント当日までの流れを紹介、ドット道東の人がめっちゃ考えてくれます

リトルドートーってどんな感じで準備するの?という部分も簡単に紹介します。
まず、リトルドートーの準備段階では、ドット道東さんがいろいろ考えてくれます。


「どうしたら人が集まってくれるか……」
「どういう構成にしたら参加者の満足度が上がるか……」

など、いろいろ考えた上でテーマ設定を行います。
今回に関してはいきなり移住となるとハードルが高いので、「とりあえず町に行ってみる」手段としてのゲストハウスに行ってみるのいいよね、ということになり、滝上をはじめとして湧別や弟子屈のゲストハウスの方と一緒にトークセッションを行う形式に決定しました。

イベント当日までにも数回打合せを行い、当日の話の流れなどを確認するので、話す内容もある程度事前に考えることができます。

イベント当日の内容を少し紹介(ようやくレポートっぽいパート)

当日は50名以上の参加者に集まっていただき、滝上町のPRと登壇者によるトークセッションを行いました。
自治体PRの時間は10分程度あり、ぶっちゃけかなり自由。
今回は役場の地域おこし協力隊担当の方に登壇いただき、写真を見せながらお話しました!

<役場担当者の感想>
・参加者との交流につい
懇親の時間もあり、参加者と非常に近い距離感で話すことができた。

・他の移住関連イベントとの違いよくある移住関連イベントにおける“その他多勢”の一自治体となることなく、参加者に密度の濃い“まちのPR”をすることができた。
また、参加者の大半が学生を中心とした若年層であり、お伝えすべき情報が移住施策一辺倒ではなく、まちの魅力などを中心にPRできると感じた。

なかおも横からちょっとお話させていただきました。

そのあとはトークセッション。
「みんななにからはじめてる?ローカルの関わり方、滞在の仕方」ということで、滝上町からは地域おこし協力隊員の佐藤蔵人くんが登壇。
彼は昨年滝上町にあるゲストハウスアンドリビング「ふくらい家」で約半年ヘルパーとして滞在した後、町の魅力などを感じながらやりたいことを探す中で地域おこし協力隊として活動を行っているメンバーです。

その他は湧別にある飲食・宿泊・文化づくりを主軸にした多目的施設「NEW HUMBER」の代表西村幸志郎さん、弟子屈にあるゲストハウス「TESHIKAGA HOTEL MISATO」のコミュニティマネージャー徳永かおりさんの2名が登壇し、トークセッションを繰り広げました。

<当日のトークテーマ>
①「こんな人もいます!住民紹介/活動事例」
②「今後やりたいこと、こんな関わり方もあるかも」

湧別や弟子屈はゲストハウスを軸にして新しい仲間が移住してきたり、短期中期の滞在が生まれているという話がありました。やはり場所があることって大事だなぁ。

滝上町としても、ゲストハウスアンドリビング「ふくらい家」を起点に町に来てヘルパーを行い、地域おこし協力隊としてそのまま移住した佐藤くんが自身の体験を参加者に話しました。

その中で印象的だったのは、佐藤くんは活動する中で視点を「町のため」から「自分のやりたいこと」に変え、それが結果的に町のためにならないかという考え方で活動をしているようです。

「移住するから何かしないといけない」「町のために何かをしないと」と、新しい環境に飛び込むとどうしても肩肘張ってしまう傾向がある中で、佐藤くんのような考え方ってとても大事ですよね。
参加者も道東での生活に対するハードルが少し下がったのではないでしょうか。

気になったらとりあえず遊びに行けばよいと思いますし!(なかおにもいつでも連絡ください!)
トークセッションの後は懇親タイムもあるので、全体で質問ができなくても、声をかけてもらったり、関心ありそうな人に声をかけたりしてよき時間を過ごすことができましたよ!

最後の写真!たくさん人が集まりました!感謝!

移住に関心がある人、今後協力隊インターンで町に来る人など、早速出会えました!50名以上の参加者がいたので、すべての方としっかり話せたわけではないのですが、関心を持ってくれた人としっかり話すことができました!

転職活動中の方が協力隊になることを選択肢にしてくれたり、イベント後に町へ遊びに来てくれたり、短期~中期の町滞在を希望する人がいたり、と、たった2〜3時間のイベントにも関わらずいろいろな出会いがありました!

そもそも人と話したいという人が多い印象なので、話が合えばその後の進みはとても早いです!
(というか早い方がいい、こういう時は動かないと損なので!)

「何かしたい……」と思う人が、リトルドートーに参加したほうが良い3つの理由

ここまで登壇者向けの話をつらつら書いてきましたが、参加者として来てもメリットが多いイベントだと思います!

「新しいことにチャレンジしたいけど何をしたらよいかわからない……」
「最近仕事疲れた、今後のキャリアプランこのままでいいのかな……」
「北海道来たけど、あまり新しいつながりができない……」

などなど……。

短い学生時代で何か活動のきっかけを作りたい人や、長い社会人生活がマンネリ化してあまり充実感を持てない人など、何か「きっかけ」をほしい人にとっては、一人で悶々と考えるよりも、簡単にチャンスに出会えると思います!

いくつかポイントを紹介いたします!

①0→1の生まれやすさ
先ほど少し話しましたが0から自分で何かをするのは想像以上に労力がかかるし、途中で頓挫してしまうことも多々……。
リトルドートーは登壇者にお話を聞くことはもちろん、参加者同士の交流もできます。
さらに、ドット道東のボードメンバーも参加しているので悩み相談や場合によっては関係ある参加者と間を取り持ってくれる時もあるかもしれません。

参加者はなんとなく前を向いて何かしたいと思っている人が多いので、同じ悩みを抱えている人の話や、具体的な道東への滞在の話なども驚くほどサクッと生まれます。
ハマったときにすごい勢いで物事が進んでいく感覚をぜひ感じてほしいものですね……。

②「今度町行くわ~」ができる
①にも少し書きましたが、登壇者を中心に道東から来ている人もいるので、イベント後に「今度は町で会いましょう!」という会話が出てきます。
実は、私も先日の札幌のリトルドートーで初めて話した弟子屈のTESHIKAGA HOTEL MISATOに先日遊びに行ってきました。町で活動している人たちの生活を生で見られるのは本当に刺激になります。
学生などは特に、本当に気軽に道東の町へ行くきっかけができてしまいますよ!

弟子屈のTESHIKAGA HOTEL MISATOにて!あくびするくらい朝早くから案内ありがとう!

③大人の関わり方としての「人脈つくり」「ビジネスチャンス」
町に行く、人とつながる、というのはもちろんのこと、新たな取り組みのきっかけなどを作ることもできます。
自分の話ばかりで恐縮ですが、先日のイベントで弟子屈でバスサウナを運営している方とコラボして、自分で作っているクラフトコーラをイベントで出していただけることになりました。
ありがたいばかり……。

リトルドートーがなければこのつながりもできなかったので、新たなビジネスチャンスも人が集まって話せるイベントだからこそできる素敵な機会だなと感じます。

リトルドートーで “出会いときっかけは突然に……” を全力で楽しむ

北海道、道東の魅力って「広大な自然と環境でやりたいことにチャレンジできること」なのではないかと思います。

やりたいことにチャレンジできる環境ってそんなにたくさんないと思うんですよね。自分的な感覚なので異論は認めますが、北海道での生活の魅力は人と人が出会って新しいもの、ことが生み出されることが当たり前に起きるところだと思います。

そんな出会いってどこに転がっているかわからなくて、突然目の前に現れるからそういうきっかけに身を任せて全力で波に乗ってみるのも楽しいのではないかと思います。

ここでは多くは語りませんが、私も北海道移住のきっかけはたまたま流氷を見に行って泊まったゲストハウスとの出会いだったりします。
その一夜で出会った人たちのあたたかさに魅了され、気づいたら移住していました。

本当に世の中何があるかわからないですね。

まさに滝上に出会ったその日。「奇跡の一日」と勝手に呼んでいます。笑

そんな出会いときっかけを少しでもつかみにいけるのが「リトルドートー」だと思うと、「とりあえず一回行っとく?」ってなりませんか?

締めが雑かもしれませんが、コスパ抜群のリトルドートー。
来年以降私も会場にいるかも(はず)なので、現場でまたお会いしましょう!

中尾 拓実

株式会社sambo代表 / 滝上町↔東京2拠点生活
2023年に勤めていた広告代理店を辞めて独立。2024年4月から北海道滝上町と東京の2拠点生活を開始。企業の広報・PR支援を本業に、視点を活かした街の魅力発信などを行う。
滝上町の地域おこし協力隊募集に係る魅力発信としてSNS「たきのうえびより」を運営。クラフトコーラ「なかおコーラ」の製品化を目指して活動中。道東エリアのパラスポーツ普及活動なども着手予定。