REPORT

ドット道東のインターンに関わってみて

こんにちは。道の駅ピア21しほろの元?インターン生の佐藤颯太です。

今回のテーマは「ドット道東に関わってみて」です。

今回、ドット道東の新メンバー募集に伴い、このテーマをもらいました。#道東ではたらく  を通じ、インターンでどんなことをしていたのか、自分自身にどんな変化があったのか、今感じていること、なんかを書いてみようと思います。

https://note.com/embed/notes/nc2fd3593ddbc

ドット道東の新メンバー募集の記事を読んで、ドット道東のことが気になっている人やインターンに応募してみようかなと思っている人の参考になったら嬉しいです。

ドット道東との出会い

せっかくなので、インターン参加に至るまでのドット道東との出会い?から。

ドット道東と出会ったのは、大学3年生の春ごろ。
コロナ禍の始まり頃で、大学の授業はすべてオンラインに変更。授業を受ける以外にやることがなく、暇つぶしで始めた就活も当然のようにオンライン。
自室の机上ですべてが完結するような生活を送っていました。

そんな中、たまたまTwitterでドット道東を見つけました。はじめは、なんだかおもしろそうな本を作っているなぁ、くらいの印象。とりあえず、大学の旅行サークルの同期の千田君に紹介し、「コロナ明けの道東旅行の参考になりそうだね」とか言いながら、二人で購入した記憶があります。

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記念すべき1冊目のマイ.doto
なぜか家に5冊あるので、今度会社の本棚に
こっそり置いてみようと思います。

初めて読んだ時、道東を駆け回り、たくさんの人たちを巻き込みながら、楽しそうに活動している(ように見えた)ドット道東に対し、“羨ましさ”を覚えました。当時、ぼんやりと「こんなことをやってみたいな~」と思っていたことをやっている人たち、というような感覚でした。

道東で楽しそうに、生き生きと活動している人たちの姿が、自宅の机上で完結する生活を送っていた自分とはあまりにも対照的で、いてもたってもいられない、自分も仲間に混ぜてほしい、そんな気持ちになりました。

ただ、今すぐにでも道東に行きたいけど、どうしたらいいのだろうか。そもそも、道東に行ったところで何ができるんだろう??でも、行きたい。そんな、モヤモヤした感情の中、こんなツイートをしてみました。

すると、当時全方向に反応しまくっていたであろう拓郎さんがこんな引用リツイートをしてくれました。

「そうか、その手があったか!」と思い、.dotoに挟まっていた「道東ローカル情報のメルマガ」に登録してみました。
これがドット道東との出会いです。笑

その後、こんな求人募集が舞い込んできました。(たしか最初の募集だったはずなので、僕は「 #道東ではたらく の一期生」を勝手に名乗ってます。)

https://note.com/embed/notes/nce2846ac06fd

とにかく道東に行きたい、住みたい、という気持ちがあったこと。
記事の中にあった堀田社長の「右腕」という言葉に魅力を感じたこと。

そんな理由で、あまり深く考えずにインターンに応募しました。

今思えば、短絡的で浅はかな志望動機だったかもしれないけれど、このとき興味を持ったことに対して、まっすぐに向き合うことができてよかったなと思っています。(本当にスルーしなくて本当によかった~、とたまにヒヤヒヤする)

そんなこんなで、僕はドット道東と出会い、士幌町に滞在することになりました。

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懐かしい士幌1日目
後ろに写っているうっしーとはこの日が初対面。
その後4か月半この家で一緒に暮らしました(笑)

士幌町でやっていたこと

士幌町に来てからは、道の駅ピア21しほろを運営する株式会社at LOCALのインターン生として、活動していました。どんなことをやっていたかをざっくり紹介します。

士幌インターンのメインの活動は、ショップカードやしほろよってく?マップ、ミルシルシホロブックの制作。(Twitterで #ミルシルシホロ で検索してください~!)

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第一回のインターンで制作した
しほろよってく?マップとショップカード

制作にあたり、士幌町内の約60事業者を取材、そして各種記事を書くというのが僕の仕事でした。

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いろんな取材があって楽しい

取材や記事を書く以外にも、道の駅での業務はもちろんのこと、各種イベントの企画から社長の運転手(兼ポテチ持ち)まで、色んな仕事をさせてもらいました。

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札幌出張
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中学校で授業

一見バラバラに見えるそれぞれの活動のすべてに通底していたのは、堀田社長が掲げる「日本一町民に必要とされる道の駅」というビジョンでした。インターンの面接のときから何度も耳にし、途中からは、人に説明できるほどに体に染みついた、滞在中に最も強く意識していた言葉です。
僕が士幌町に9か月いたのも、このビジョンに共感し、そのビジョンの実現に向けひた走る社長の下にいれば、たくさん学ぶことがあり、刺激的な時間になると思っていたからです。

そして、士幌での滞在や道の駅での仕事、商店街での取材活動を通じ、「日本一町民に必要とされる道の駅」に向けて、道の駅と町(とくに商店街)をつなげていくことが、自分の最も大事な仕事だと考えるようになりました。

はじめは、自分がたくさん商店街を利用しながら、店主や常連さんたちと話し、町のことを教えてもらうことから始めました。

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この写真好きすぎる。

すると、だんだんと今まで道の駅に来ていなかった町の人までもが道の駅に来てくれるようになりました。居酒屋で会ったおじさんたちが「頑張ってるかチェックしにきたよ」なんて言いながら、道の駅に来てくれるのがとても嬉しかったです。
道の駅に来てくれる町民が増えた瞬間でもあり、自分たちの活動に興味を持ってもらえたことを実感できる瞬間でもありました。

そんな中でも、最も町とのつながりを感じたのは、“しほろミニ商店街市”でした。このイベントは、道の駅の中に小さな商店街をつくることで、自分たちが見て、聞いた商店街の魅力をたくさんの人に届けたい、という思いで企画しました。

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しほろミニ商店街のフライヤー

そして迎えたイベント当日。たくさんの町民が道の駅に来てくださっただけでなく、町外から来たお客さんの中で、実際に商店街の実店舗まで足を運んでくれた方もいらっしゃいました。
道の駅を基点に町を回ってもらう一つの形であり、「日本一町民に必要とされる道の駅」に近づいた瞬間だったようにも思います。

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当日の朝。行列!嬉しい!
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売上をお返しするまでがイベント

と、いうようなことを士幌町ではやっていました。ドット道東のインターンもいろいろあると思うので、一つの参考までに。

しんどかった最後の一週間

ここまで書いてきた活動を通じ、自分自身にどんな変化があったのかを考えてみました。

当然といえば当然なのかもしれませんが、大きな心境の変化がありました。ありすぎて、辛かったこともあります。

特に、士幌滞在の最後の一週間。取材も大詰めを迎える中で、町の電気屋さんで数十年前の町の様子が記録されたビデオを見せてもらいました。そこには、明らかに今よりも活気のある町の様子が映し出されていました。

その一方で、長年町を支えてきた方々が亡くなったり、50年以上の歴史を持つお店が閉店したりと、大きく町が動いた一週間でもありました。

この最後の一週間で、時代の流れや変化をもろに感じました。心の整理がつかなかったというか、感情が追い付かなかったというか。士幌の”今”に目を向け続けた9か月の中でも、確実に時間は経過していたということを実感しました。

ただ同時に、士幌町という町の出来事が、極めて強烈に、深く、自分ごと化されているということに気が付きました。

ほんの1年半前まで縁もゆかりもなかった町の出来事に、自分の感情が大きく動くという事実。たくさんの人と交流しながら暮らしていく中で、町の見え方が少しずつ変化し、自分自身と町との関係性が変わっていった経験。
ドット道東と関わってみて、そして、士幌町に滞在したからこそ得られた経験だったのではないかと思います。

そして、士幌町の”今”を発信してきた、今しかできない活動を続けてきた9か月間がとても価値あるものに感じました。

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取材最終日。とってもお世話になった栩内さんと。

スーパー右腕になりたい

最後の章です。

上述したように、僕は堀田悠希社長の「右腕」という言葉に魅かれ、インターンに応募したわけですが、実際はなかなか思った通りには行かず、もっとできたことはあったはず、という後悔は少なからず残っています。

それくらいインターン先の社長、堀田悠希さんはパワフルで、チャレンジングで、やりたいといったことは全部やらせてくれました。
ローカルで生きる・働くということや会社経営のことなど、社長とインターン生という関係の中で学んだこともたくさんありますが、人間力、人生観から恋愛の話(笑)まで、第二の母のような存在として教わったことも数え切れません。

町内を取材する中で、「堀田さんが町を変えた」という人もいました。(本人は否定するだろうし、士幌には他にもすごい人がたくさんいるけれど、)そんな風に言われている人の下で、9か月も過ごすことができたことは自分にとって大きな財産です。

悠希さんにまた必要とされるような「スーパー右腕になる。」

これがしばらくの目標です。

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堀田夫妻

そんな悠希さんだけでなく、たくさんの人に囲まれていた9ヶ月。

知り合いが一人もいない町に来た僕の生活を心配してくれたり、居候させてくれたり、一緒に遊んでくれたat LOCALの従業員の皆さん。
たくさん奢ってくれた町のおじさんたち。
飲みに誘ってくれたり、町の未来や人生についてたくさん話したちょっと年上のお兄さん、お姉さんたち。
とうとう士幌のことを大学の卒論のテーマにした僕の無理に付き合ってくれ、一緒に昔の資料を探してくださった役場の黒田さんや産業振興課の方々。
そして、なんでも協力してくれ、温かく活動を支えてくれた商店街の皆さん。
書こうにも書ききれないほどの方々にお世話になってしまいました。

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”鳥しん”にて。

道東で、士幌で、出会った皆さんには、本当に感謝してもしきれません。
目の前のこと、人、場所のために、一生懸命になれること。損得勘定抜きで向き合える関係性。
コロナ禍に読んだ.dotoで感じた”羨ましさ”に、少しだけ近づけたような気がします。

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at LOCAL

ということで、こんな感じでいいのか非常に不安ですが、以上が、 #道東ではたらく  で、インターンに参加してみた感想・効果・効能でした。

#道東ではたらく  おすすめです。笑

https://note.com/embed/notes/nc2fd3593ddbc


最後に余談ですが、来春から中学校の同級生が士幌農協で働くことになりました。これからも道東に、士幌に行く機会がたくさんありそうで嬉しいです。