オホーツクエリア
商品開発

【後編】無限の可能性を秘めた「知床牛」、その美味しさを世界に!〜京都からオホーツクに移住して、精肉店肉将ではたらいてみた!〜

ただいま募集期間外

株式会社カネダイ大橋牧場/株式会社BigBridge精肉店肉将

北海道網走郡大空町東藻琴344-16/〒099-3244 北海道網走郡大空町東藻琴84-1

前編ではオホーツクの大空町東藻琴で知床牛を生産、精肉販売するカネダイ大橋牧場の大橋博美さんと遼太さんから、知床牛が生まれた経緯や、肉質の秘密、そして、精肉店肉将を開業した理由や今後の目標についてお伺いしました。

後編では、実際に京都からご家族で移住され精肉店肉将ではたらく森本さんに、移住を通して感じたことや、肉将でのお仕事内容、そして今後の目標についてお話を伺います。

▲精肉店肉将 森本武さん。

───森本さんは京都中勢以時代の遼太さんの先輩とお聞きしました。どのような経緯で肉将で働きはじめたのでしょうか?

15年間働いた京都中勢以を退社したのが、2年ほど前のことです。次の職場に選んだのが、スーパーのお肉屋さんでした。お肉を切ってショーケースに陳列をするのが仕事だったのですが、お客様とコミュニケーションできないことにもどかしさを感じるようになりました。

「お客様が本当に求めているお肉を提供できているのか?」という疑問がどんどん大きくなっていった頃、大橋君から京都中勢以スタイルの精肉店を作りたいという相談をもらうようになり、だんだんと気持ちが動いていったんです。

2020年の11月くらいに気持ちが固まって、当時付き合っていた彼女にもプロポーズしました。彼女は大橋君との面識がなかったんですが「遼太君なら大丈夫。可能性しかないから」と言ってくれて、なんとプロポーズも東藻琴行きも了承してくれたんです(笑)すぐに大橋君に「行くから!」って連絡して、「どういうことですか?観光ですか?」って、はじめちょっと混乱したみたいだけど、「はい!わかりました!」って返事をもらえたときは嬉しかったですよ。

▲森本さんの決断に、遼太さんもはじめは驚きましたが、心強い先輩が肉将の立ち上げに参加してくれたことがとても嬉しかったそうです。

───北海道へ家族で移住するのは、ハードルが高くありませんでしたか?

僕は京都出身で、実は一度も北海道に来たことはなかったんです。一番の心配は冬でした。だから2月に2週間、家族で住んでみて、どんなものか確かめてみることにしました。一番冬が厳しい時期でしたが、思ったほどでもなく、東藻琴の町も住みやすかったため、家族も了承してくれて、両親にも納得してもらうことができました。2021年の5月に移住して、1年になります。

───東藻琴に移住をしてどんな気付きがありましたか?

人との距離感が近い。それは心の距離感ですね。助けたい、助け合いたいという気持ちが自然と湧いてくるんです。本当にやさしい方ばかりで、京都に住んでいる時には、正直、隣の人の顔も知らなかったけど、この町ではいろんな方が話しかけてくれるんです。大げさかもしれませんが、「生き方」を学ばさせてくれるところだと思いました。

今年の2月末に大雪が降って、ホワイトアウトしたんですけどね、隣に一人で住んでるおばあちゃんが90歳なんです。もう心配で「大丈夫ですか?」って声をかけに行ったんですよ。そしたら、「大丈夫。どうもありがとうね。そんなことより、あなたたちの方が心配よ。なんかあったら言ってね」って逆に言われちゃって。人間の力強さや粘り強さを感じました

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▲森本さんのツイッターでは、肉将の様子や移住生活の実際を発信しています。

───不便なことはありますか?

生活面では車が必需品です。買い物にしても一か所で済まないこともあって、何か所か回る必要があるのは、はじめはちょっと不便に感じましたね。でも、少し離れた町までドライブすることにももう慣れました。むしろ、運転中に見る景色などを楽しめるので、あまり苦になりません。

───お気に入りのものや場所はありますか?

やっぱり食べ物が美味しいです。あとは場所でいうと、知床峠や美幌峠などの景観ですね。地元の人からしたら見慣れた景色かもしれませんが、私たちからすると、冬も夏も、言葉を失うくらい素晴らしいんです。子どもたちは、やっぱりまだ、人が作ったゲームや遊園地や、そういうものが楽しいと言っていますね。でもこういった素晴らしい自然から学んだことを糧に成長してほしいと思っています。

https://twitter.com/nikushou29suki/status/1485206470580838400?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1485206470580838400%7Ctwgr%5Edaaa52d875de07e43cea3021facaec56b93a0254%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2Fdotdoto%2Fn%2Fn81f3742c3723
▲北海道での子育てを楽しんでいます。

───肉将ではどのような仕事をしていますか?また、今回募集される方はどのような業務を担当しますか?

店頭にいらしたお客様に希望や用途をお聞きして、お肉の部位や切り方、調理方法などをご提案したり、販売をしたりします。コミュニケーションをしながらお肉の楽しみ方をお伝えするのが仕事となります。食卓で「こんなお肉を買ったんだよ」とか、「こうやって食べればいいんだって」というように、知床牛についての会話が生まれてほしいんですよね。さらにまた来店した際には、どんな風に召し上がって、どんな感想だったのかも教えていただきたいんです。そんなお話をどんどん広げていくことで、生産者とお客様の間をつなげていきたいと思っています。

https://seinikuten-nikushou.com/

他にも、肉将オンラインストアのラインナップの見直しや、卸先に応じた商品の加工、発送や配達なども行っています。こうした業務もまた担当する仕事の1つです。さらに、正社員だけではなく、業務のフォローアップをしてくれるパートやアルバイトも募集しています。

▲肉将で購入したお肉に添付される血統証。「大橋牧場産のお肉なんですね」とお客様も興味をもって眺めるそうです。

───知床牛の可能性について教えてください。

長年、但馬牛を触ってきたので、やっぱり、但馬牛と知床牛にはそれぞれの違いや良さがあると感じています。でも、知床牛は1年、また1年と変わっていくイメージがあって、とてもワクワクしています。

先日、血統などの先入観無しに、36ヶ月肥育(長期肥育)の知床牛を食べたんですが、但馬牛をフラッシュバックするような美味しさがあったんです。脂どけもよし、香り、余韻、「但馬を越えた」と感じました。大橋君になって、餌や血統などを徐々に変えていったと思うんですけど、美味しさの変化を実感して、感動しました。

ただ、正直、関西にいた頃には知床牛について知る機会はありませんでしたし、先日、参加した商談会でもまだ知られていなかったというのが現状です。知床牛はもっと知ってもらう価値がある牛だと思っています。だからこそ、その美味しさを発信し続けることは重要だと感じています。

https://shiretokogyu.com/column.html

▲大泉洋さん、EXILEのSHOKICHIさんなど多くの著名人や、全国の老舗の料亭など、様々な方にも知床牛は愛されています。

───肉将で働くことを検討されている方にメッセージをお願いします。

オホーツクには、チャンスがたくさんあると感じています。新しい挑戦をしたい人や、熱い思いをもつ人、そしてサポートしてくれる方もいっぱいいるんですね。自分がやりたいことについて思いを伝えられる場所だと思います。働く方にも、ぜひ自分がやってみたいことや考えがあれば教えてほしいです。新しい方との出会いから学びたいことがたくさんあるので、遠慮せず、ぜひ教えてください。

また、肉将も未経験でも問題ありません。お肉の基本の知識からしっかりとお伝えしますし、どのような方で何が得意かなどお話をしながらフォローもしていきたいと考えています。
ぜひ一緒に頑張りましょう!

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京都からご家族でオホーツク大空町東藻琴に移住され、肉将で知床牛の魅力を発信する森本さん。環境の変化はありましたが、それ以上に充実した毎日を過ごされています。

イキイキとした表情に、こちらまでエネルギーをいただきました。

今回、知床牛の生産を行う「カネダイ大橋牧場での飼育スタッフ」と、知床牛の精肉販売を行う「精肉店肉将での販売スタッフ」を募集しています。

知床牛の可能性を拓く挑戦を、ぜひ一緒にしませんか?

<募集詳細はこちらから>
株式会社カネダイ大橋牧場 募集要項 
※掲載時より募集内容を変更している場合がありますので、最新の情報・詳細については、お問い合わせください
株式会社BigBridge精肉店肉将 募集要項 <募集詳細はこちらから>
株式会社カネダイ大橋牧場 募集要項
株式会社BigBridge精肉店肉将 募集要項

<お問い合わせ先>
〒099-3212 北海道網走郡大空町東藻琴84-1
TEL:0152-63-5529 FAX:0152-63-5530
mail:nikushou@outlook.jp
担当:大橋遼太

前編のご紹介

【前編】無限の可能性を秘めた「知床牛」、その美味しさを世界に!〜オホーツク大空町東藻琴 カネダイ大橋牧場・精肉店肉将 正社員募集中〜

▲カネダイ大橋牧場の大橋博美さんと遼太さんから、知床牛が生まれた経緯や、肉質の秘密、そして、精肉店肉将を開業した理由についてお伺いしました。
取材・文

百目木(どめき)幸枝

青森県八戸市出身。秋田県立大学、北海道大学院修了後、東京の研究開発ベンチャーで8年働き、2019年夫婦で退社&息子出産&北海道網走郡美幌町で農業研修開始。2022年より「さいこうファーム」スタート。その他、夫婦で編集執筆ユニット「再考編集室」を結成し、地域や人の豊かさを日々発信しています。
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