INTERVIEW
涼しいだけじゃ終わらせない。「スポーツ都市・釧路市」を目指して
猛暑が続く日本列島において、圧倒的な涼しさを誇るのが釧路市です。
海から運ばれる霧が町全体を冷やし、6月〜8月の平均気温は22℃。アスリートが渇望する稀有なトレーニング環境があります。
現在、釧路市教育委員会スポーツ課では、この冷涼な気候を活かした「スポーツ合宿誘致」プロジェクトを推進中。
いま求められているのは、プロジェクトの中核を担う、アスリートの伴走者となる人材です。
アスリートを惹きつける圧倒的な涼しさ
「釧路市って、信じられないくらい涼しいんですよ。夏に盛んになるスポーツに取り組むアスリートにはうってつけなんです」。

そう語るのは、今年で入庁14年目となるスポーツ課の米代拓巨さん。釧路市に生まれ育ち、これまでずっと地元で暮らしてきました。
高校卒業後、釧路市役所に入庁。資産税課を経てスポーツ課配属に。
米代さん:ぼく自身も長年野球をしてきました。部活動はつらかったですが、あの経験があるから忍耐強さも培われたし、スポーツ自体を好きになれました。そのおかげか、スポーツ課に10年もいるんですよ!(笑)いまいるメンバーでは、一番歴が長いんじゃないかな
米代さんと共に2026年度からタッグを組むのが、入庁13年目の喜島浩司さん。

釧路市に生まれ、大学進学を機に札幌市へ。
民間企業からキャリアをスタートさせ、釧路市に入庁後は観光関係の部署などを経て、2026年度にスポーツ課に配属となりました。
喜島さん:入庁してからは、いろいろな経験をさせてもらいました。釧路市のスポーツと観光を掛け合わせた取り組みには、ぼく自身も可能性を感じています。
夏の釧路市は、アスリートにとって「聖地」。
陸上競技などの持久系種目や、野球、サッカーなどの屋外でのトレーニングを基本とするスポーツにおいて、この上ない環境を提供してくれます。

しかし、かつての釧路市はこの環境を「当たり前」のものとして、活用する発想には至っていませんでした。
そこに注目しスポーツの聖地としての可能性を見出したのが、米代さんたちスポーツ課のメンバーです。
現在力を入れているのが「スポーツ合宿誘致」。
大学の部活動やプロスポーツチームのトレーニングの地として、釧路市の施設や気候を売り出し、釧路市に訪れてもらう活動です。
令和4年頃から本格化し、いまや市の重要施策のひとつ。

米代さん:単純に涼しさを売りにするのではなく、大都市へのアクセスもいいし、大人数を受け入れることができる宿泊施設も魅力の一つ。また、野球場や陸上競技場をはじめ、本格的なスポーツチームの練習場としてもぴったりな公共施設が揃っていることも釧路市の特徴です。
また、アスリートの身体づくりを支える美味しい食べ物や、休日に楽しめる観光スポットもふんだんにあります。
▼スポーツ課では、合宿に来てくれた実業団やスポーツチームの様子をYouTubeでも発信中!
「天然のエアコン」だけじゃない!チーム一丸でアスリートを応援
この情報だけだと、「これだけの素材があれば、容易に合宿誘致できるのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
米代さん:そうなんです。素材は豊富なんですが、それらを組み合わせてコーディネートするのは簡単ではなくて。「釧路市いいですよ、来てください」だけでは選んでもらえない。
喜島さん:他の地域と比べて何がメリットなのかを伝えなければいけないですし、来てもらうことが決まったらなるべく要望に応えて、快適な滞在が叶うようにしたいです。来ていただいたあとも、滞在において不便がないかをチェックし、「また釧路市で練習したいな」「今度は観光で来てみよう」と思ってもらうことが一番大切なんですね。
米代さん:合宿に関するリクエストにはできるだけ応えてきました。
過去に、とある陸上チームから「こんなトレーニングコースはないか」と言われたときは、ドライブがてら、いろんなコースを見に行きました。
阿寒町にある「布伏内コース」がいいんじゃないかと思って実業団に提案したら、ものすごく喜んでくれたんですよね。

喜島さん:ああ、いいですね!「布伏内コース」は隠れスポットだから、釧路市の人じゃないと見つけにくいかも。
米代さんをはじめ、スポーツ課のみなさんの熱心な仕事ぶりが伺えるエピソードも聞かせていただきました。
そんなスポーツ課のみなさんといっしょに働く協力隊員が取り組むのは、ただ場所を貸すだけじゃなく、チームが何を求めているのかを汲み取り、宿泊施設や練習場所、移動までをトータルコーディネートするお仕事。
期待するのは、スポーツを軸とした「顔の見える繋がり」の構築です。

米代さん:合宿地としてPRするため、広報活動の施策をいっしょに考えたいです。時たま、釧路市のことを知ってもらうための全国出張もありますね。
また、宿泊施設や練習場所の手配、移動の調整なども業務の一つです。市の事業としてはまだまだ発展途上なので、「こういう施策がおもしろいんじゃないか?」「こんな取り組みが必要なんじゃないか?」ということをいっしょに考えて、手を動かしてくれる人だと嬉しいですね。
米代さんのお話では、スポーツに関わった経験がある人はもちろん、大学などの教育機関で働いたことがある方や観光業に携わったことがある人にもマッチする求人なのでは、とのこと。
また、アスリートたちに釧路市が選ばれている理由として、喜島さんは「人の親切さ」を強調しました。
喜島さん:合宿所の方々も本当に親切で、街一体となった受け入れ態勢が評判だと聞いています。そんな評価をいただいていることも、スポーツ課としては心強いんですよね。
まだまだ掘れるはずの、釧路市×スポーツの可能性に賭けてみる
様々な素材が揃っている、スポーツ都市としての釧路市。
さらなる飛躍を目指し、新たなトピックも盛りだくさんだそうです。

米代さん:実は、今年の9月に「クロスカントリーコース」がオープンするんです!
「クロスカントリーコース」とは、自然な起伏のある不整地を走るためのコース。
クロスカントリーは、体幹を鍛えたり、心肺機能を高める効果的なランニングスタイルです。
スポーツ課が長年温めてきたこの「クロスカントリーコース」にまつわる事業は、釧路市にとってもアスリートたちにとっても、新たな可能性を秘めたものだそう。

新設されるコースは、天然芝の未舗装路。アップダウンが3箇所あり、土壌改良からこだわって水はけも抜群。

喜島さん:陸上選手だけじゃなく、サッカー選手のトレーニングや市民ランナーの方々にも使ってほしいですね。これほど大規模な施設が新設されるのは、そうそうないチャンスです。
施設や設備を整備していくことで、釧路市のスポーツ人口が増えていったらと思っているんです。
米代さん:現在着工中なのですが、環境整備のために練習コースを見て周ったりするんですよ。アスリートを応援するだけでなく、ご自身も体を動かすのが好きな人に来てほしいですね。
スポーツ課総出で盛り上げている、新設される「クロスカントリーコース」。
協力隊の大きな仕事の一つは、このコースを最大限に活用し、全国に広めていくかという戦略づくりになるはずです。
そのほかにも、まだまだ手をつけられていないフィールドがあるといいます。
米代さん:冬の釧路市は閑散期。スキーやスノーボード、スケート競技などのウィンタースポーツが盛り上がる季節でもありますが、まだまだ可能性があると思っていて。
喜島さん:冬の釧路市も見どころがたくさんあるんです。観光ともかけ合わせてイベントを実施するとか、屋内施設を軸に合宿誘致をするとか、ぼくたちも気づけていない道筋があるのかなと。
「ぼくたち(スポーツ課のみなさん)も気づけていない道筋」というワードが出てきましたが、実際にアスリートの声を聞いてみると、まだまだ眠っているニーズはありそうです。
少し時を進めて、取材終了後に向かったのは釧路市民陸上競技場。
まだ肌寒い春の夜ですが、元気いっぱい、釧路陸上クラブの所属選手たちが励んでいる練習に見学に伺いました。

彼らのほとんどは釧路市出身で、これからが期待されるアスリートのたまごです。
暑さが厳しい道内の地域で試合に出ることもあれば、全国に遠征に行くこともあるのだとか。
そんな選手たちは、涼しい釧路市で練習できるこの環境をどう感じているのでしょうか。
練習中、インタビューに付き合ってくれたのは、現在中学3年生の加藤健太郎さん。砲丸投げの選手で、全国大会にも出場したことのある実力者です。

加藤さん:あまり寒すぎると身体が冷えて怪我をしやすくなってしまうのですが、逆に釧路市のような涼しい環境で鍛えていると、他の選手より有利かもしれないと感じます!
加藤さん自身は「暑い方が気合いが入る!」とのことでしたが(笑)、インタビュー中、ぽろっとこんな一言が。
加藤さん:中学生でも行けるジムがあったら嬉しいんですけどね。企業が運営しているジムだと一人じゃ行けないし……車で1時間くらいかかる、別の自治体のジムに行ったりしているんですよ。釧路市でもそういう設備があるとありがたいなって思います。
これを聞いた米代さんと喜島さんは「そういうニーズもあるんですね。参考になります!」と驚きの表情。
実際にアスリートたちと会話することで、どういった需要があるのか、何を求められているのかを知ることも、活動のヒントになりそうです。
米代さん:釧路市でスポーツに励む人たちや団体との交流も多いです。その人たちの話を聞いて、アスリートが一番使いやすい形を目指していけたらと思っています。こういった活動にも、ぜひ同行してもらいたいですね。
新たな仲間をひとりぼっちにしない。チーム「スポーツ課」で取り組んでいこう
これまでのお話から、スポーツ関係者との密接な連携やコミュニケーションが不可欠であることがわかる、今回の求人。
釧路市にゆかりのある方じゃなくても、応募していいものなのでしょうか。
喜島さん:もちろんですよ!先ほども話しましたが、釧路市の人はとても親切な人が多いんですよ。ちょっとお節介なくらいで(笑)。なので、詳しく知らなくてもまったく問題ないです。
米代さん:そうですね。少なくとも、ぼくたちスポーツ課はぜったいに1人にはしないです。出張などもいっしょに行きますし、ぼくたちが普段お世話になっている関連団体や地元の企業との接点もつくります。
空いたポジションを埋める求人というよりかは、「いっしょに」考えるメンバーを募集しているので、ひとりぼっちにはさせないです。
お二人の力強い言葉に、背中を押される人も多いのではないでしょうか。
米代さん:スポーツ課のメンバーは、やさしい人ばかりですよ。10年勤めているぼくですが、これだけは確実に言えます!
市役所という組織に飛び込むのは不安かもしれませんが、ぼくたちがいるので安心してください!

隊員としての任期は3年ですが、その後の釧路市でのキャリアはどういったイメージが描けるのでしょうか?
米代さん:僕たちの希望としては、3年間で培った人脈を活かして、釧路で「合宿ができる宿泊施設」をやってほしいな、なんて思っています。
喜島さん:スポーツ事業や観光事業に活用できる施設があれば、というのは市としてもちろんですが、任期終了後もその方が釧路市に残ってくれる理由をいっしょにつくれたら嬉しいですね。
そのために、ぼくたちも全力で人を繋げたいと思っています。

どんな未来が待っているかわからない世界に飛び込むのは、不安だらけかもしれません。
ですが、今回募集する人材は、そんな不安すらも楽しめる人材。
「頭より手の方が先に動く、それくらいの人の方がいいのかもしれません」とスポーツ課の二人も笑います。
釧路市がスポーツ都市に進化していく設計図を自分の手で描けるのは、まさにいまだけ。
まずは一歩、お二人と話してみるところから始めてみませんか?

<求人内容詳細>
▼募集職種
釧路市地域おこし協力隊「スポーツ合宿推進コーディネーター」1名
求人詳細(求人条件や業務内容の詳細情報)
<募集要項>
▼任期
令和8年7月1日から令和9年6月30日まで
※翌年度以降の委嘱については、活動状況や実績を勘案して 委嘱期間を更新することができます。(最初の委嘱日から最長3年間)
※地域おこし協力隊としてふさわしくないと判断した場合は、委嘱期間中であっても委嘱を取り消す場合があります。
▼報酬
年額5,480,000円(税込)
※年額は委嘱期間により変動いたします。
※委託料の詳細については、「人件費」及び「活動に要する経費」を合算した額となります。
(1)人件費 月額上限 290,000円(年間上限 3,480,000円)
(2)活動に要する経費 年額上限 2,000,000円(詳細は募集要領のとおり)
▼応募方法
ご応募はこちらから
▼応募締切
令和8年5月31日(日曜日) 午後5時00分まで
※受付状況により、期間終了前に募集を締め切る場合があります。事前にご確認ください。
▼お問い合わせ
〒085-0016
北海道釧路市錦町2丁目4番地 釧路フィッシャーマンズワーフMOO4階
釧路市教育委員会生涯学習部スポーツ課 米代(よねしろ)
電話:0154-31-2600 FAX:0154-22-9096
Eメール:su-sport★city.kushiro.lg.jp
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