オホーツクエリア
畜産業務 精肉加工

【後編】uminobaから発信するオホーツクの味わい方〜フードディレクターのお仕事〜

ただいま募集期間外

BlueM株式会社

北海道網走市藻琴14-1

前編では、uminobaを運営するBlueM株式会社の代表取締役中村守宏さんに、「オホーツクの価値」と「生活」をつなぐというミッションや、uminobaが誕生した経緯、そして未来を見据えた人材募集への思いについてお話を伺いました。

【前編】「オホーツクの価値」と「生活」をつなぐuminobaで働くパン職人・パティシエールを募集中!

後編では、スタッフの方にuminobaで働く日々についてのお話をお聞きします。

現在、BlueM株式会社には、25名のスタッフがいますが、実は中村さん以外は全員女性です。若手からシニア層まで様々な年代の方がそれぞれの興味や特性を生かして働いています。

▲店内のセンスあふれる陳列は、元アパレル関係のスタッフのアイディアも生かされているそうです。
メインターゲットと年代の女性が多く働いているため、自然と引き込まれる店舗になっているんですね。
▲チーフマネージャーの森山はるかさんは、以前は保育士だったそうです。
元々、飲食アルバイトの経験がありuminobaに入社されました。
店頭での接客や、ドリンクの提供、品出しなどを行っています。
「スタッフの皆さんも優しくて、和気あいあいとした職場で毎日が楽しいです。
お客様との交流も楽しくて、先日もお客様のおじいちゃんのためのお土産を一緒に選んだりしました」。

今回、お話を伺うのは、プロダクトディレクター 加賀千鶴さんです。フード開発を担当されており、募集するフードディレクターと一緒に働きます。

▲プロダクトディレクター 加賀千鶴さん

─── 加賀さんは前職で珍しいお仕事をされていたとお聞きました。

管理栄養士・栄養教諭として、合計で10年間、オホーツク管内の小学校に勤務していました。栄養教諭ってどんな仕事かご存知ですか?学校給食の管理・運営を行ったり、子どもたちへの食育指導を行う仕事です。運営と言っても調理をするのは、いわゆる給食のおばちゃん達なので、私は、栄養のバランスなどを考えて献立を作ったり、食材の調達などをしたりしてました。

─── 子どもたちの健康と未来を作る仕事ですね。

はい。やりがいのある仕事ですが一方で、課題感を感じることもありました。
例えば、現場では、「なるべく地場産物を使うように」と国から指導が入ることがあります。私もなるべく使いたいのですが、オホーツクの食材は、給食の規格に合ったものが少ないんです。食材の種類としては満点に近いほどたくさんのものが採れて、量の確保もできる。でも、価格の問題だったり、現場で使いやすいような加工をされているものが少なかったりするんです。「地元のものを使いたいのに使えない」、「オホーツクの食材は加工して販売する技術が足りない」というフラストレーションが徐々に大きくなっていきました。

▲豊かな素材を活かしきれない状況にもどかしさを感じたそうです。

私が作った献立や、行った食育を通して、子どもたちは未来を作っていきます。でも私がこんなにモヤモヤしていて、子どもたちの未来づくりの本質に繋がっているのかなと思うようになりました。
現場での1人の頑張りには限界があることを痛感する中で、「周りの大人が動かないと、学校給食も変わらない。誰かがやらないとだめになる。だったら、私がそのプレーヤーになるしかない」と決断をしました。

─── 熱い決断でしたね。何が加賀さんを突き動かしたのでしょうか。

私は、オホーツクの興部町(おこっぺちょう)出身で、両親がホタテの稚貝漁師をしていたこともあり、一次産業は常に身近にありました。アイデンティティをオホーツクの食に感じるんです。
大人たちは、様々な立場で、それぞれできることをしていますが、一人ひとりができることはやっぱり限られているんですね。点と点を線でつなぐ、じゃないけど、そういう人がいないと、オホーツクの未来は危ないんじゃないかという危機感を感じたんです。

─── 中村さんとの出会いについて教えてください。

共通の友人であるグラフィックデザイナーの萱場あすかを通して、小学校での在職中に知り合いました。お話する中で、中村さんとは、オホーツクの食に対する共通の課題意識をもっていることがわかり、意気投合しました。この出会いが背中を押してくれたことで、小学校の現場を離れる決心をしました。

https://deargram.myportfolio.com/uminoba

▲萱場さんはuminobaのデザインも担当しています。

─── 2022年の4月からuminobaでの勤務を始めたそうですが、現在はどのようなお仕事をされていますか?

プロダクトディレクターという肩書で、基本はフードに関わっています。週末のイベントの企画・準備や、今ある商品をどのように調理・ご紹介することでお客様の手にとっていただけるか、ということを考えています。現在は副社長と私で行っていますが、今回募集するフードディレクター(パン職人・パティシエール)の方もこのメンバーに入っていただいて、一緒に仕事をしていく形になります。
テイクアウトメニューのリニューアルや新商品の開発、販売している商品の食べ方のご提案や、週末等のイベント企画や運営などが業務としてありますが、uminobaに並んでいる商品を使って、お客様に手にとってもらう仕掛け作りをすると考えていただくとわかりやすいと思います。

─── uminobaの販売商品でフード開発を行った事例を教えてください。

例えば、常呂町にある緑夢(みどりーむ)ファームさんのトマトソースをハンバーグやパスタに使用しました。どちらも、通常のメニューにはないフードなのですが、自分たちが食べ方を開発して知っているということが大事なんですね。POPを作成したり、WEB等で情報を発信したり、週末のイベントなどで実際に食べる場を作ってみたり、そういう形で情報を活かすことができます。例えば、パン職人の方であれば、このトマトソースをパンに使用して新しいフードを作ってみてもいいかもしれませんね!

▲遠軽町にある有限会社白楊社のプレミアムご飯の素をつかった、炊き込みご飯。WEBショップでの販促用に調理・撮影しました。「美味しそう〜、食べてみたい!」と思わせる仕掛けの1つです。

uminobaって、私の感覚なんですが、セレクトショップというより、スーパーに近いと思っているんです。オホーツクのものにこだわり、生活によりそった、質の高いスーパーというか。例えば、スーパーにも食材のアレンジレシピが並んでいることってあるじゃないですか?売り手が美味しい食べ方を知っていて、提案するって、ああいうイメージだったりします。

JAめまんべつ北海道ホットケーキミックスでスコーンを作り、SNSで発信、限定販売したことも。uminobaでは様々な食材を扱っているので、料理人の腕がなりますね!

─── uminobaで働いてみてどのようなやりがいがありますか?

自由な社風が気に入っています。中村さんとも気軽な感じで、スタッフ同士も明るく仲良しなので、風通しがよい職場だと感じています。4月に入社したばかりなので、商品開発の方にはまだ手がついていませんが、例えば、今仕掛けているものの1つが、parent’s dayです。母の日、父の日のギフトにご利用いただける商品を選んで棚を作ったり、広報を行ったりしています。
「こんなことをやりたい」という思いを叶えてくれる会社ですね。慌ただしいというより、自分が変えたいことがどんどんその通りに変わっていくので、達成感を感じます。

▲母の日には食品や生活用品を、父の日には革製品など素敵なギフトが用意されています。
我が家も両親へのプレゼントにチーズを送り、とても喜んでもらいました。

─── 今回募集するパン職人・パティシエの方に求めるスキルはありますか?

uminobaで扱う商品の中には、これどうやって食べればいいのかな?思うものもあります。そういう商品に対して「こんなレシピでフードにできそう!」とアイディアを出せることがまずは重要です。また、季節感のある店舗を作りたいので「この時期なら、この食材にしよう、この食材ならこのように提供しよう!」と柔軟に考えられること、また、仕込みの時間の見通しが立てられることも重要ですね。フードの提供まで見据えたメニュー開発ができる方を求めています。

─── 応募を検討されている方へのメッセージをお願いします。

今年の会社の方針は「攻め」です。いろんな仕掛けをしていくので、毎日ワクワクすることがあると思います。それを楽しみたいという方とぜひ一緒に働きたいと考えています。よろしくお願いします!

<募集内容>
役職:フードディレクター
スキル:パン職人またはパティシエール
募集人数:1〜2名
仕事内容:uminobaで販売する商品を活用したテイクアウトフードやドリンクの開発、現行メニュー見直し、イベントの企画提案、実施、調理、接客等。
※飲食業界(規模、業態は不問)での実務経験が必須となります。

<募集形式>
正社員
※募集内容詳細はこちらから

▼ 前編はこちらから

【前編】「オホーツクの価値」と「生活」をつなぐuminobaで働くパン職人・パティシエールを募集中!

取材・文

百目木(どめき)幸枝

青森県八戸市出身。秋田県立大学、北海道大学院修了後、東京の研究開発ベンチャーで8年働き、2019年夫婦で退社&息子出産&北海道網走郡美幌町で農業研修開始。2022年より「さいこうファーム」スタート。その他、夫婦で編集執筆ユニット「再考編集室」を結成し、地域や人の豊かさを日々発信しています。
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