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「完全自動化農場」の未来を開拓していくRailsエンジニア(フルリモート)を募集!北海道を起点に一次産業を支えるサービスを自社開発する面白さ

募集中  - 

エゾウィン株式会社

北海道標津郡標津町字川北63-7

「国内最大の完全自動化農場を実現させる」という壮大な目標を掲げて始まったスタートアップ企業・エゾウィン株式会社。

農作業支援システムである「レポサク(Reposaku)」を開発し、スマート農業実証プロジェクトにも採用。農林水産業に関する優れた研究開発での功績を讃える「令和4年度 民間部門農林水産研究開発功績者表彰」で農林水産技術会議会長賞を受賞したほか、地理空間情報を活用したビジネスアイデアコンテストの「イチBizアワード」で2023年度の最優秀賞に選出されています。

レポサクが支持されている理由は大きく分けると2つあります。

1つは、これまで手書きや無線で共有していた農場の作業進捗をリアルタイムで可視化できるようになったこと。もう1つは、スマート機器に疎い方にもシンプルでわかりやすく、誰もが使いやすいプロダクトであるという点です。

年々ユーザーは増え、道内を中心に92社以上が導入(2024年5月時点)しているもののなんと解約率はゼロ。すべてのユーザーから「ないと困る」と言われるほど厚い支持を受けています。

テクノロジーの力が足りていない一次産業の分野で、自社サービスで戦えている企業は道内では多くありません。しかもそんな企業が札幌などの都市圏ではなく、人口約5000人の標津(しべつ)町を起点として生まれたのです。

標津は鮭の聖地としても有名ですが、国内最大の草地型酪農地帯の根釧台地に位置する酪農の町でもあります。一次産業が町を支えているからこそ、テクノロジー分野でまだまだできることがある。

ともに未開の地を開拓して、誰もたどり着けていない未来へ向かって挑戦してみませんか。

エゾウィンでは現在、Railsエンジニアを募集しています。

こんな方におすすめ!】
・これまで培ったエンジニア経験を活かし、さらに磨きをかけたい
・一次産業を中心とした地域のインフラづくりに興味がある
・言われたことをやるではなく、自律性を大事にしたい
・フルリモートで自分の好きな街に住みながら働きたい

レポサクの種が生まれるまで

今回お話を伺ったのは、創業時よりCTO(最高技術責任者)を務めるエンジニアの奥山森(しげる)さん。まず、エゾウィン代表の大野宏さんと起業するまでの経緯を聞きました。

奥山さん

2019年にエゾウィンを創業した代表の大野宏さんは、標津町の隣町の中標津町出身。高校から地元を飛び出し、大学卒業後に山形県で輸入販売業を起業。2016年、地元に住む父が病に倒れたことを機に山形と北海道を行き来すると、そのうち行者にんにくの栽培農家の手伝いを始めます。そこで舞い込んだ相談がレポサク開発のきっかけになったと言います。

奥山さんは、山形県東根市出身。国立鶴岡工業高等専門学校を卒業後、生産ラインの電気設計やロボットアームのプログラミング業務を行うFAエンジニアとして、東北パイオニアに入社。その後、自身の趣味であるスポーツ分野で起業すると、交流会で大野さんと出会い、友人関係が生まれます。大野さんが北海道に拠点を移しても変わらず遊ぶ仲で、ある日誘われる形で標津へ「農トレ」に行ったところ、件の相談を受けることに。

その相談とは、隣町である別海町のTMRセンター(注:安定して良質な牛の餌を作成するために各農家が出資して設立した施設。牛の給食センターともいわれている)の方から「手書きの進捗管理表をシステム化できないか」というものでした。2018年5月のことです。

奥山さんは当時を振り返り、「他社ではできないのだろうか?」と真っ先に思ったと言います。しかし取り組んでいる企業は不思議とありませんでした。要因として考えられるのは、採算が取れない可能性が高いこと

「そもそも、論理的に数字を詰めていき、絶対に儲かるものは大手がやっていない理由がない。逆に言うと、新しく何かをやれることはブラックボックスにしかないと思うんです。ブラックボックスという壁はスタートアップの絶対条件であるとも感じます」

こうして大野さんと会話を重ねながらレポサクの種が生まれ、2019年にエゾウィンを起業。山形在住だった奥山さんは、エゾウィン創業を機に、以前より好きだった札幌市へ移住。現在も札幌に住みながら、フルリモートで働いています。ちなみに、札幌市から標津町までは車で約5時間30分と、同じ道内の中でも端から端へ移動する感覚です。

現在、4月からの新卒採用者を含めて社員は9名。大野さんと総務担当が標津在住であるものの、それ以外の社員の居住地は見事にバラバラ。恵庭市、当別町、青森県、山形県、埼玉県などから全員がフルリモートで勤務し、みんなで集まるのは年に1、2回だといいます。

ここからは、聞き手として同じ道東のオホーツク地方・紋別拠点の「畜舎のハエを徹底的にやっつける」株式会社ジョインで働きながら、ITエンジニアとしても活動する永澤慶章(よしあき)さんを迎え、レポサクが画期的な点やエゾウィンでエンジニアとして働く醍醐味について伺っていきます。

「ないと困る」ものになったレポサク。ITエンジニアから見た開発の凄さ。

永澤 SaaSサブスクリプションの世界で解約率がゼロというのは聞いたことがなくて、驚いています。

奥山 2023年末時点で、道内中心に65社以上に導入いただいています。かつ解約した人がいないのが自慢でもありますね。

永澤 みちびき(準天頂衛星システム)のGNSSデータを使った観点もいいと思いました。どのタイミングで衛星データを使おうという発想になったのでしょうか?

奥山 お客さん発信ですね。自分たちの課題に対して解像度が高いのは、当然本人たちです。いろんな方と話している中で、位置情報を使った方がよい、という答えにまず至ったんです。

ユーザーである酪農家さんたちとは何度も会話を重ね、課題解決の方法を導き出していった

よくある話だとは思うのですが、そこでエンジニアとして位置情報取得のためにスマートフォンのアプリをつくるわけです。全員が持っていて精度も高い、かつゼロからつくる必要がないので、iOSやアンドロイドで動くアプリをつくりました。

しかし結果として、すごく使われにくかったんです。「作業中の忙しいときにいちいち操作するのが煩わしい」という声もありました。

そこで、GPSロガー(レポサクの専用端末)をつくろうという発想に転換。端末をシガーソケットやUSBなどの電源に繋げてもらうだけでいいようにしました。電源に挿したらいつも通り作業してもらえば大丈夫、という状態にしたのが課題の向き合い方としてよかったのだと思います。

プロダクト設計を主導したのは大野さんで、描いた絵を僕がまとめていくという形で始まりました。

永澤 極限まで簡単にした仕様がいいですよね。プロダクト設計とエンジニアリングは似ていますが、能力としては重ならない部分があると感じます。エンジニアリングでまず求められる力は、設計・仕様通りにつくる力。そういう意味で、大きな絵を描ける人が近くにいることがうらやましいです。

トラクター内の電源にレポサク端末と繋がっているコードを挿すだけという簡単さが、大きな支持を得ている理由の一つ

奥山 大野さんは非常に勘がいいんですよ。プログラマーとエンジニアは言葉として違う。何かを実現する人がエンジニアで、コードを書いたり実装する人がプログラマー。本当の目的でいえば、エンジニアリングは何かを実現するためのものだし、エンジニアというのは何かを実現する人だと僕は考えています。

整備された道ではなく、獣道をゆく。

永澤 受託開発がメインになってしまうと、どんどん言われたことしかやらなくなってきますよね。エゾウィンの凄さは、自社サービスを大きな看板にできているところだと感じます。

奥山 スタートアップは大体そうだと思うのですが、整備された道ではなくて獣道を行くという感じですよね。だから仕様としても無茶なものが多い。無難なものはリソースの多い大手が絶対にやっているので、同じものを使って同じ土俵で勝てるわけがない。間違いなく負けます。だからシステムとしては、画期的なものを狙っていく。となると、エンジニアリングとしてかなりハードな要件になることが多いんです。

レポサクの開発過程では、リアルタイム処理と分析処理の両方を同時に実現できるシステムをつくろうとしました。これは、ひと昔前まではかなりスケーラビリティが悪いことだったんです。うまく連携させるために、規模を大きくしていくとコストも累乗で上がる。加えて、メンテナンスも難しくなってしまうので、ランニングコスト以上にエンジニアがそのために頑張って働かなくてはならなくなる。

永澤 かなりハードな開発だったんですね。でも創意工夫しながら自ら自社サービスを構築できるのは、エンジニアとしてやりがいを感じる部分でもありますよね。

奥山 はい。エンジニアとして、最先端の技術を使って解決していくことは単純に楽しいですよね。GPSロガーに関しても、本来ならば、会社としてはわざわざゼロからつくるよりは、既存製品をカスタマイズした方がいい。量産するにもとんでもない資金が必要になるので。レポサクの開発にあたっても当然方々を探ってみたのですが、自分たちが求める要件を実現できるものがなくてつくることにしたんです。

5月にはレポサクのライト版にあたる「ミルトッカ(miltocca)」のサービスを開始しました。現状のレポサクは酪農の収穫作業に特化しているので言ってしまえばニッチなんですよね。だからかなりシンプルな設計にして、リアルタイムの進捗確認ができるサービスを開発しました。ミルトッカは、バスの運行や除雪、ゴミ処理業者さんなど幅広い用途で使えると思います。必要不可欠になっているレポサクのサービスをもっと多くの方に使ってほしく、ライト版を開発しました。

レポサクを使い、農作業の進捗を可視化。トラクターで作業しながら、リアルタイムで状況を把握できる。

永澤 今後の展開も楽しみです。ところで、奥山さんはどんなチームづくりをしたいと考えているのでしょうか。エゾウィンとして求めるエンジニア像についても聞きたいです。

奥山 まずは、人としての「リスペクト」ですね。それはお客さんに対してはもちろん、社内のメンバーに対してもです。特に真剣にやればやるほど意見が衝突することもあります。その中で各々にリスペクトを持っているかどうかで話は全然変わってくると思っています。

エンジニアチームとしては、それに加えて「ボーダーレス」と「自律」もクレドとして掲げています。要するに、互いへのリスペクトがあり、役職にこだわらずにいろんなことをやっていくぞという思いがあり、自律的に動けるエンジニアチームが理想です。

また、これは受け売りでもあるのですが、「モノに厳しく、ヒトに優しく」も大事にしています。「モノ」に対しては徹底的にロジカルに向き合うべきですが、「ヒト」に対しては優しくありたい。普段「モノ」に接する時間が長いからこそ、強く意識したい部分です。

そして、エンジニアとして最先端のサービスをつねに使える組織でもありたいですね。

永澤 奥山さんはカンファレンスにも度々登壇されてますよね。チーム内での勉強はどのようにしていますか?

奥山 昨年11月には、技術カンファレンスの「AWSカーニバル」で、酪農IoTにおけるリアルタイム分析というテーマで話しました。リアルタイム分析のアーキテクチャーやインフラの構造や設計についての発表ですね。

チーム内では、外部の技術顧問の方に定期的に勉強会を開いてもらっています。

今中途採用で募集しているのは、Railsエンジニアです。Railsの経験年数としては3年以上あって、農業やIoTに興味のある方が来てくれてたらうれしいです。

ブラックボックスだらけの一次産業をどう突破していくか。
挑戦する面白さがある。

永澤 よくサービス開発やスタートアップ論で出てくるキーワードに「ペイン」ってありますよね。ユーザーが抱えている本当の痛み、つまり悩みや課題は何なのかを本質的に抉れば抉るほどそのサービスは絶対不可欠になる。だから改めて解約率がゼロ%というのは本当に凄いことだと感心するとともに、それだけ課題を抉り出した結果だと思うんですよ。

僕が一次産業で面白いと感じている点は、まだまだITやデジタル化が進んでいない一方で、まさに奥山さんの言葉を借りると「ブラックボックス」がたくさんあること。三次産業や高次産業はもう結構進んでいて、大手がやり尽くしている。一次産業は、まさに奥山さんや大野さんが思った通り「採算が取れるの?」となって、面倒くさがるところがあるんですよね。優秀な人たちが先にぶち当たっている壁を、自分たちで突破していくって本当に面白い領域だと思います。

奥山 冗談抜きに落とし穴に向かって突っ込んでいくようなものなので、覚悟がいるんですよ。普通に考えると、「数字的に失敗しますよ」と言われていますから。スタートアップが挑戦する領域は基本的にそうですよね。だから立ち向かう覚悟も大事だなと思うのですが、覚悟は僕と大野さんがしていればいい話ですね(笑)。

永澤 気概がある方が向いていそうですね。新しいことに挑戦していきたいというマインドがあくまでも大事。エンジニアとしての経験値が高くてその上で北海道という広大なサンドボックスを舞台に何かやってみたい、という方が来てくださったら最高ですね。

最先端の技術を使って、一次産業の領域でRailsエンジニアとして飛躍してみませんか。

奥山さんをはじめとするエゾウィンのメンバーとともに働くからこそ、ブラックボックスの中にあるであろう新しい芽を見つけられるかもしれません。

「国内最大の完全自動化農場を実現させる」未来は、まだ道半ば。

これまで培ってきた経験値を道東で試してみたい方からのご応募をお待ちしています。

求人内容詳細
▼業務内容
・Ruby on Railsを使用したWebアプリケーションの設計、開発、保守
・機能開発のための調査やディスカッション
・開発プロセス改善のための取り組み
・プロダクトをより良くするために必要な技術やツールの選定
・開発スケジュールの管理
・メンバーへの指導及びサポート
▼技術スタック
Ruby, Python, Javascript, Ruby on Rails, Git, AWS, Docker

▼採用情報
◎勤務地
フルリモート(完全在宅)
全社員フルリモートワークを導入しており、社員一人ひとりが自分自身のライフスタイルに合わせて働いています。
希薄になりがちなリアルでのコミュニケーションも大切にするために、毎年数回は社員全員が農作業の収穫現場に集まる合宿を行うなど、チームワークも重視しています。また、フルリモートで働きつつも、生産現場の近い場に拠点を置くことで、「現場と伴に考え創る」という当社の思いを実現しています。
<事業所の住所>
エゾウィン株式会社
北海道標津郡標津町字川北63-7

◎勤務時間
フレックスタイム制
標準労働時間:1日あたり8時間 / 1か月あたり160時間
コアタイム:9:30~16:00
フレックスタイム:5:00~22:00

年俸 5,500,000円 ~ 8,000,000円
上記額にはみなし残業代(月30時間分、87,200~126,700円分)を含みます。
※ 超過分は別途支給いたします。
※試用期間は3ヶ月です。そのほかの条件に変更はありません。

◎休日休暇
完全週休2日制
・年間休日120日以上
・年末年始休暇
・慶弔休暇
・急なお休み考慮OK
・有休消化率80%以上
 ※有給休暇は入社半年後に10日付与いたします。

◎福利厚生
・各種保険完備(雇用保険/労災保険/健康保険/厚生年金)
・社用PC貸与 ※ご入社前に最新のMacBook Proをご自宅宛へ送付いたします。
・ガジェット購入サポート※予算5万円でお好きなガジェットをご購入いただけます。
・生成AIサービスサポート ※ChatGPT Plus及びGitHubCopilotなどの生成AIの利用をサポートいたします。

▼会社HP
https://ezowin.com/

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    ライター

    高山 かおり

    音更町生まれ。帯広三条高校を卒業後、北海道ドレスメーカー学院へ進学。卒業後、都内のセレクトショップで販売員として5年間勤務。在職中の2009年、ルミネストシルバー賞受賞。その後都内書店へ転職し、雑誌担当を務めたのち18年に独立。現在は、国内外のマニアックな雑誌に特化したウェブサイト「Magazine isn’t dead.」を運営しながらライターとして活動。Magazine isn’t dead. としては小売だけでなく、国内の雑誌やアートブックの卸売サポート、洋雑誌のディストリビューションなども手がける。19年より、十勝毎日新聞「東京圏NOW」毎月第3火曜の執筆を担当し、関東圏で活動している十勝出身者への取材を続けている。

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    株式会社ジョイン / エコード合同会社

    永澤 慶章

    1993年釧路市生まれ。札幌の大学を卒業後、ソフトバンク株式会社にてクラウドサービスの企画開発、大学との共同AI研究所にて研究推進に従事。2021年、副業で訪れた北見市にて地元企業の様々な可能性に触れ、オホーツクエリアに魅了されて2022年9月に紋別市に移住。現在は株式会社ジョインにて牛の幸せを追求しながら、エコード合同会社の代表としてもデジタル技術を活用した一次産業の課題解決に奮闘中。好きな食べ物はトマトとチョコミント(滝上町産)。

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