【後編】正直な家づくりをモットーに。やの組の次の10年を支えるメンバーを募集します。【北見市・やの組】
中編では、やの組のモットーと求める人材像についてお伺いしました。後編では、「働きやすさ」と「働きがい」がどのように作られているのか、具体的な仕事の任せ方や、実際の働く環境について代表の矢野さんとスタッフの福沢さんにざっくばらんにお伺いします。
<こんな人たちにおすすめ>
・「正直な家づくり」に共感する人
・インスタントなものづくりをしない人
・設計や施工管理の実務経験があり、「即戦力」になれる人
または、
・経理、総務、人事など事務面の経験があり助成金や補助金など積極的に活用できる人
または、
・建築初心者、経験者に関わらずやの組を使い倒して、やりたいことに挑戦したい人
<募集概要>
─── 職場の雰囲気について教えてください
福沢 みんな、仲が良いと感じます。でも、生ぬるい感じじゃないんですよね。「いいものを作る」という目標をみんなで共有していて、そのためには厳しいこともあります。僕は初心者からのスタートでしたが、道具の使い方や、怪我につながる可能性があるものについて基本をしっかりと教えてもらいました。
矢野さんは、現場で顔をあわせると、必ず「今どんな感じ?」って聞いてくれます。話を聞いてくれるので、「見守ってもらっている」と感じています。
─── 仕事を任せるときに気をつけていることはありますか?
矢野 すべてを任せることを大事にしています。例えば、お客様に「リノベしたい」とか「新築建てたい」とか「中古住宅見てほしい」、「土地見てほしい」とか、依頼された時点で、次のコミュニケーションから任せています。「話をつけてきたから、後で連絡してみて。矢野から聞いた、こう聞いたんですけどあってますか」って。
スタッフの反応かぁ…最初は戸惑うかな笑。でも、自分が矢面に立ってお客様とコミュニケーションをしていくうちに、やるやつはどんどんやるんですよね。知らないうちに大きな入金と出金があることもあって、こっちはびっくりします。
福沢 僕は大工ですが、普段の作業に関しても、自分のアイデアを出すことを求められていると感じます。現場の先輩たちにわからないことを聞いたときにも、答えを全部教えてくれるわけではなく、「まずは自分で考えてみて」と言われることが多いです。間違えていたらちゃんと教えてくれるし、考えて手を動かすことは、達成感にもつながります。
矢野 普通に木を切っていたり釘を打ったりする中で「なんでこれをやるんだろう」ということも結構あります。でも「釘を打ったほうが強くなる」、「なんで強くなったほうがいいの?」と、どんどん考えていくと、「建築はお客様がいるから、そのお客様がほしいものを作る」というところにたどり着くわけなんですよね。結局作る人がその気持ちをもっていれば、自ずと意見が出てくるんじゃないかなって思います。
お客様を自分の親とか妻とかに例えて考えてほしいですね。ちゃんと、自分の大事な人になんか作っているというか。自分のものを作っているくらいの感覚でいてほしいなと思います。
─── 任せることで成功することも失敗することもあると思いますが、評価はどのように行っていますか?
矢野 評価の基準は2つあります。1つ目はでき上がったもの見て、合格点になっているかどうかと、2つ目は、工事に関わったスタッフ2人くらいに「どうだった?」って聞くようにしています。
でき上がりが合格点かどうかは、お客様の満足度もあるんですが、まず設計士である僕が見て判断します。「士業」の士は代理人という意味なので、まずは僕が最初のハードルになってあげないと。お客様から頂いたご要望が反映されているかどうか、が合格点なんです。
関わったスタッフに聞くというのは、例えば、大工さんだとすれば、他の大工さん。1つの現場でも課長と部下みたいな関係になるんですよ。課長の評価を聞くなら、部下に聞くのが一番よくて。下からの評価が絶対なんですよ。
みんな結構、誰の給料がいくらかみたいなのは知っていてるので、「あいつの給料をあげようと思っているんだけど、どうだった?」みたいに聞くんですが「ああ、いいんじゃない?」ってなれば上げるし、「え、それなら俺のほうが給料が上がっていいんじゃない」っていう場合には、次の2人に聞いて、そいつの給料を考えます。
現場の成績(利益率)はいいときも悪い時もあるから、どちらの場合も聞きます。悪かったけど、どうしたの?とか。見積もりの時点で間違えていたときもあるから。誰がやってもそうなのか、なんかトラブルがあったのか。それを少なくとも1年以上やってみて、その人の評価が変わるって感じですかね。
─── 昇給の仕組みについて教えてください
矢野 入社後はある程度のところまでは毎年上げてあげるんですけど、ある一定までいった人で働きぶりを見ていて、下げる場合もあります。例えば、300万しか予算を見ていない現場で、330万かかっていたら「あれ?なんかあった?」ってなりますよね。
でも、「え、いやなんもなかったよ」って言われると、「俺が見積もりの時点で間違ってたかな〜」と思うけど、次も予算をオーバーしていたら、「あれ、やっぱりおかしいな」って思って、みんなに聞くんだよね「あいつ大丈夫か?」って。
ミスで工期が伸びてしまったり、材料費が多くかかったりすることはありますし、それでこっちの屋台骨が揺らぐことはあんまりないけど、会社としてのチャンスが減ることは間違いない。だから、そういうミスをしていることを自覚していないことが大きな問題なんです。みんなが出した利益を食っていることに気がついていないんです。
だからミスをした時点で、言わなきゃいけないんですよ。
「失敗したかも、ちょっと食っちゃうかも、どうしますか」って。
特に、ある程度の立場の人間なのに、分かってない、報告や相談をしていないという時点で、俺の評価が間違えていたっていうことだから、ミスが続くようなら、評価し直す必要があるんですよね。それを決めるためには、1〜2年くらい、現場の人間に聞いて判断をしていきます。
─── その他で、働きやすいと感じる点はありますか?
福沢 休みが取れる、有給もあるっていうのは本当に働きやすいと感じます。
矢野 うちの規模で、土日祝日休み、お盆や正月休み、有給取得を徹底しているのは、珍しいって未だに言われますね。
いい方に勘違いされているから俺はなんにも言っていないけど、要するに法律を守っているだけなんですよ。他の会社はその網目をかいくぐる方法を知っているだけかもしれないんですが、俺はその方法を知らないから。でも、その法律を守って、ちゃんと生産性があってはじめて日本の企業ってことなんだなって思います。それができないなら人を雇うっていう会社じゃないんだなって、それが最低ラインだと思っているんですよね。そこを守れないとビジネスモデルが成り立たないなら、どこかがおかしいからってことですね。
給料とか、休みとか、そういうのを気にしないくらいの条件にしてあげたいと思っていて。どっちかというと面白いのはそういう所じゃなくて、どれがお客様の欲しがっているものなのかなってツボ押しするというか、考えることだと思うから。
─── 応募を検討されている方へのメッセージをお願いします
福沢 僕は未経験者からのスタートでしたが、日々、スキルアップを実感できることに達成感があります。期待して応募してもいいと思います。
矢野 リスクをとって、挑戦できる人が好きです。ぜひ、試しにきてほしい。勉強しようと思ってくるんじゃなくて、何かをやろうと思ってきてほしいです。
ありがとうございました。
休みのとりやすさや評価の仕組み、そして「いいものを作る」ために自分で考え、切磋琢磨できる環境などがやの組の働きやすさと働きがいにつながっていることがわかりました。
即戦力、専務、次の組長という言葉にピンと来た方は
ぜひ、やの組にエントリーしてください。
<募集概要>
百目木(どめき)幸枝
2019年、新規就農のため、東京から北海道網走郡美幌町へ移住。2022年より「さいこうファーム」を開始。また、夫婦で編集執筆ユニット「再考編集室」を結成し、地域や人の豊かさを日々発信しています。夫と息子2人と猫1匹で道東暮らしを満喫中。ご興味ある方はお気軽にフォロー&ご連絡ください!
道東暮らしを毎日更新!→https://bihoro-takumi.jimdofree.com/