オホーツクエリア
建設業

【中編】正直な家づくりをモットーに。やの組の次の10年を支えるメンバーを募集します。【北見市・やの組】

ただいま募集期間外

株式会社やの組

北海道北見市美山町西1丁目50番地156

2020年に発刊された道東のアンオフィシャルガイドブック .dotoのvol.1に、「#道東ではたらく」の原型ともいえる記事が掲載されていることをご存知ですか?
タイトルは、「やの組ではたらく」
紹介されているのは、オホーツク地方の北見市にある建築施工会社 株式会社やの組

代表であり建築士の矢野優太さんとスタッフが登場し、仕事の内容やビジョン、働きがいについてお話しています。
あれから3年、再び「やの組」が、#道東ではたらく に登場です。
やの組の職場環境について、当時のスタッフの皆さんからは「仕事を任せてくれる」、「ミスを含めて許容してくれる」、「給与や休暇など待遇面がよい」というお話が聞かれました。
(詳しくは、.doto vol.1 やの組ではたらくを御覧ください)

今回の道東ではたらくでは、
中編:やの組のモットーと求める人材像 について、
また、
後編:「働きやすさ」と「働きがい」がある環境がどのように作られているのか について、お伺いしました。

取材場所:BEFORE VINTAGE FURNITURE(北海道北見市中央三輪9丁目4ー11)

<こんな人たちにおすすめ>
・「正直な家づくり」に共感する人
・インスタントなものづくりをしない人
・設計や施工管理の実務経験があり、「即戦力」になれる人
または、
・経理、総務、人事など事務面の経験があり助成金や補助金など積極的に活用できる人
または、
・建築初心者、経験者に関わらずやの組を使い倒して、やりたいことに挑戦したい人

<募集概要>
https://yanogumi.com/recruit/

やの組の仕事

オホーツクの拠点都市のひとつ、北見市。
株式会社やの組は2023年3月、創業10周年を迎えました。

現在、社員数は13名。自社で建築士、現場管理人、大工などを抱え、オホーツクを中心に、遠方では首都圏まで、一般住宅や店舗などの設計・施工をしています。

2022年度、新築や中古物件のリノベーションなどの着工件数は20件を越え、年商は5億円に迫る勢いとなりました。

網走市のuminoba。オホーツクで見かける思わず目を惹く建築物は、実はやの組の施工だったりします。施工例はこちらから
Photographer : 我妻 直樹/SWITCH

また、リノベーション物件の貸し出し事業や、新規事業として2023年3月に、北見市にインテリアブランド兼実店舗となる「BEFORE VINTAGE FURNITURE」を開店、オーダーメード制の家具販売を開始しました。
家具職人を採用し、店名の由来ともなる「まだヴィンテージじゃないものを=10年後により価値がでるものづくり」をコンセプトとしたオリジナル家具のオーダーメード生産・販売を行っています。

国際家具の見本市として名高いミラノサローネにも出展を予定しています。
ワインに使われたぶどうの収穫年を記載するように、家具には1点ずつ制作日とナンバリングが記録されます。

やの組の2つのモットー

やの組 代表 矢野優太さん(1985年9月10日生まれ)。趣味はサッカー。
毎日更新される組長の日報はこちらから
https://note.com/yanogumi

矢野さんは北見市出身。地元の高校を出て、建築会社に入社しました。大工を経て、建築士となり、2013年に独立、やの組を立ち上げました。

人生でおそらく一番大きな買い物、そして、多くの人生を過ごす場所となる家。
施工主にとって満足できる家づくりとは、どのようなものなのでしょうか。

「実は、どのハウスメーカーで家を建てても、大きな当たり外れは無いんですよね。各社、品質は高いし、どこも、家づくりの方針と、品質とコストのバロメータが違うだけだったりします。なので、満足できる家づくりって、お客様の大事にしたいことと会社の方針がマッチしていることなんじゃないかと思うんですよね」と矢野さんは話します。

やの組では、以下の2つの考えを大切にしています。
1つ目は「正直な家づくり」です。

「例えば、家を建てるときに見積書に項目が10個くらいしかなかったら、なんかやっぱりうさんくさいじゃないですか。自分たちが提示したお金と成果に対しては、ちゃんと正直であってほしいんです。見積もりに自分たちが必要な利益をちゃんと載せて、『これ俺の分の給料だから』って言えるかどうかなんですよ」。

品質に対しても同様です。

「例えば、お客様に説明する際に『木材みたいなものなんですよね』って言うってことは、木じゃないんですよね。他にも、『この床、ワックスフリーなんです』って言うのは、ワックスをかけられない、つまり、ケアができない床ということだからね。
部材は、本当に説明の切り口がたくさんあるから、誤解のないように伝えたい。建築するって人生でそう何度もあることじゃないから、他の買い物とは違って、買う人が、ほしいものと選ぶものを間違っちゃう場合があるんですよね。
だから、その人がどこに価値をおいているかというのかがすごく大事で。安いものには理由があるし、高いものには価値がある。その理由をちゃんと語れるようになってほしいと思います」。

お客様とのコミュニケーションを通して、お互い納得した家づくりをすることが、満足度につながると矢野さんは考えています。
Photographer : 我妻 直樹/SWITCH

2つ目は、「インスタントなものづくりをしないこと」です。

「スタッフの行動に関して求めているのは逆なんです。50点でいいから取っ掛かりはササッとやる。でも、でき上がりに対しては、時間かかっていいから、いいものを作る。『一発で完成品ができると思うな』って感じですね。その思いは、『10年後により価値がでるものづくり』にも通じています」

冒頭のインテリアブランド「BEFORE VINTAGE FURNITURE」が掲げるコンセプト「まだヴィンテージじゃないものを=10年後により価値がでるものづくり」は、実はやの組全体のモットーでもあるのです。

求めるのは、実務と経営のパートナー

今回募集する3つのポジションの人材像についてお話を伺いました。

1人目は、設計や、工事監理で「即戦力」になってくれる人です。

「設計者がプロデューサーだとしたら、工事監理は、設計者が作った図面を元に、各業者さんや大工さんを手配して、工事の進捗スケジュールを管理したり、各業者さんと金額をあわせていく全体のディレクターです。やの組では、設計者と工事監理者が、お客様とコミュニケーションしながら家を作っていきます。

現状、大半の設計を僕が担当していて、去年手掛けた数は20棟ほどです。自分の現場のタスクが多すぎることに課題を感じていて、実務経験があり、この状況を分かち合える方を求めています」。

「何年くらいの現場経験を求めますか?」と聞くと、「『何したらいいですか?』って聞かなくていいくらいの現場経験がある人を求めています(笑)」と矢野さん。

2人目は、経理や労務、総務などの事務方を担当してくれる人です。

事務方の人には、正直、『専務』として経営のパートナーになってほしいんです。会社のお財布を管理するディフェンス側だけではなく、『こういう助成金や制度があるから使おう、こういうのやりたいって言ってなかった?』みたいに、オフェンス側も積極的に提案してくれる方が理想です」。

現在は、各情報を矢野さんが取りまとめ、外注先に帳簿付けを委託してしていますが、請求書や領収書、口座の動きなどがまとまるのが翌月になり、リアルタイムで会社のお金の動きがわかりづらいという課題を感じています。

「もちろん現場ごとに予算の管理をしているので、各社員は自分が担当している案件の支出や利益率などの状況を分かっているんですが、会社全体のお金の出入りのイメージに対しては弱くなっちゃうんです。そうすると、投資のタイミングや金額についての決断がしにくくなる場合があります」。

お客様の満足度をより高めるために、投資を行うこともあります。建築物に満足したお客様が次のお客様を紹介することに利益率以上の価値があるからです。その投資の可否を決めるためにもリアルタイムの資金情報が重要です。

やの組を使い倒す若手が「次の組長」に

3人目は、未経験でも構わないので、勢いのある若手で、やの組という箱を使って、やりたいことをやろうとする熱意のある人です。矢野さんは「次の組長」という言葉を使い、説明します。

圧倒的に我の強い子が入ってこないかなと。
『やりたいことはいっぱいあるんだけど、どうしていいかわかんない』みたいな子に、やの組という箱を与えたら、一体どうなるんだろうって思います。そのままグイグイ行くんだったら、最終的にお前が次の組長かもねっていう話なんです。
次の組長を育てたいっていう感覚は全くないです。自分もそんな風に育ってないし。社会人経験があれば、建築は未経験でもいいです。道具の使い方や建築の計算の基礎はしっかりと教えます」。

元気のいい若者が入ってきて、やりたいことを試行錯誤してやっていく中で、やの組の形が変わっても構わないと矢野さんは続けます。重要なことは、「正直な家づくり」、「インスタントなものづくりをしない」この根本が一致していることです。

やの組の次の10年を回すために

実は、この2つのモットーを根本として始めた新しい挑戦が、冒頭で紹介した新規事業「BEFORE VINTAGE FURNITURE」です。

「やりたかっただけですよ、もともとこういうのが好きで」と、笑いながら話す矢野さんですが、そこには一つの理由がありました。

強い組織の仕組みを作りたかったんです。自分がいなくても、やの組が回る仕組みというか。
建築の仕事って『人』から買うことがすごく多いんですよね。だから、どうしても『やの組=自分』がお客様と向き合い続ける必要があって。それはそれでいいんですが、やの組をずーっとやっていても、自分がずっと忙しくなるだけっていうのが10年やって、十分わかったんです(笑)。
だから、5年目くらいから、自分がいなくても経営が回る仕組み、強い組織の仕組みづくりに力を入れ始めました。コンセプトに共感してくれる家具職人が仲間になってくれたのもいいタイミングでした。建築した家に家具を導入し始めたら、評判もよくて。こういうブランド(BEFORE VINTAGE FURNITURE)があると、やの組から離れた形で、勝手に経営が回り始めるなって感じたんです」。

やの組の建築事業と、インテリア事業BEFORE VINTAGE FURNITUREには、「正直なものづくり」そして、「10年後により価値がでるものづくり」という共通のコンセプトがあり、BEFORE VINTAGE FURNITUREの店舗は、まさにやの組のショーケースとして、世界観を具現化したものとなっています。

実は、「BEFORE VINTAGE FURNITURE」がやの組のインテリアブランドであることは隠しておきたいとも矢野さんは語ります。「建築屋のインテリアブランドっていう見え方だと、他のハウスメーカーさんで家を建てた人が買いに来づらいでしょ。お客様的にも、経営的にも、やの組とは独立したインテリアブランドに成長してほしいです」。

2つのモットーに共感し、やの組という箱でやりたいことを試行錯誤する。この挑戦がやの組の次の10年を作り出します。

即戦力、専務、次の組長という言葉にピンと来た方は、
ぜひ、やの組にエントリーしてください。

<募集概要>

後編では、「働きやすさ」「働きがい」がどのように作られているのか、代表の矢野さんと大工の福沢さんにお伺いします。

【後編】正直な家づくりをモットーに。やの組の次の10年を支えるメンバーを募集します。【北見市・やの組】

ライター

百目木(どめき)幸枝

2019年、新規就農のため、東京から北海道網走郡美幌町へ移住。2022年より「さいこうファーム」を開始。また、夫婦で編集執筆ユニット「再考編集室」を結成し、地域や人の豊かさを日々発信しています。夫と息子2人と猫1匹で道東暮らしを満喫中。ご興味ある方はお気軽にフォロー&ご連絡ください!

道東暮らしを毎日更新!→https://bihoro-takumi.jimdofree.com/

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