COLUMN

みんなの「やりたい」が集まる街 北海道芽室町での6ヶ月間インターンシップ 〜1ヶ月目 出会いが溢れる芽室の暮らし〜

自己紹介
北見工業大学大学院1年の工藤悠作といいます。網走市出身です。
大学では医療政策を研究テーマとして産学官連携の研究室にいました。しかし緩慢な大学生活を送る中で、自分で「楽しい」を創る主体的な暮らしとなにか?を考えりようになり、コミュニティデザインに興味を持ちました。今回のインターンシップで実際のフィールドに立ち、コミュニティについて考えたいと思っています。

メムロユナイトプロジェクトのインターンシップとは
私は、芽室町で「まちなかの賑わい創出」を目的とする、商工会青年部と有志による団体である「Memuro Unite Project」の一員として活動しています。このインターンは、芽室町のチャレンジショップ兼イベントスペースである「MEMURO UNITE BASE」に常駐することで、継続的な運営を行い、まちの賑わい創出に繋げる場とすることを目的としています。「MEMURO UNITE BASE」の町民の認知度には課題があります。私がインターン生として関わることで、稼働率を上げ、地域住民の方たちに利用される開かれた場所にしていきたいと考えています。

芽室町に来てから自炊もよくしています

MEMURO UNITE BASEってどんな場所?

「MEMURO UNITE BASE」(以下、ユナイトベース)は、商店街の空き家だったスペースをお借りして運営されているチャレンジショップ兼イベントスペースです。毎月、固定の出店者さんから、街のイベントを行う場所として、様々な方が利用されています。チャレンジショップとしては、将来的に芽室町で開業されることを目標に、飲食物を提供されている出店者さんがいらっしゃいます。イベントスペースとしては、MDLという自分の夢を芽室町で叶えたい方たちが、それを発表し、新たな人のつながりを作っていくイベントから、大所帯での会議スペースとして利用されるなど、様々な使われ方をしています。ここで私は、出店者さんからユナイトベースを利用するうえでの課題をヒアリングしたり、イベントの運営のお手伝いをしています!

MEMURO UNITE BASEとMEMURO UNITE PROJECTのコアメンバーの方々

芽室暮らし

街を感じる

芽室町に来てから、約1か月が経過しました。私がユナイトベースの運営以外で行ってきたことは、街の方たちとの繋がりづくりです。街で行われるお祭りやイベントに参加して、そこで多くの方たちと知り合いました。商工会の方たちにお誘いをいただいて、芽室神社祭りに参加しました。そこでは、商工会青年部の出店の手伝いに加え、神輿を担がせていただきました。地元の祭りには、お客さん側として参加していただけだったので、初めて地域のお祭りを内側から体験しました。芽室町の一番大きな通りを街のみんなで掛け声をかけて神輿を担いだとき、街の一員としての時間を共有することが出来ました。今まで街の行事は、消費者として参加することが多かったのですが、提供する側に立った時に、街に生きている感覚がくっきりとしました。

祭りの餅蒔き リアルで見るのは初めて

その後の打ち上げにご一緒した際、商工会の目的も踏まえて、商工会のどの世代の方たちも共通して「街への還元」について話してくれました。その中で、「街に食べさせてもらっている」という言葉を、今でも覚えています。自分たちの商売は、街がないと成り立たないものだからと。子ども時代のお祭りの思い出が、街からもらったプレゼントになった気分でした。

言葉にできない芽室の感じ

芽室町のイベントである、「MDL(Memuro Dream Line)」と「おみやげデザイン会議」に参加しました。「MDL(Memuro Dream Line)」は、芽室町でやりたい夢を持っている人が、その夢と夢の実現化に向けた取組を発表するイベントです。MDLの雰囲気は、いろいろな人に感じてほしい。このイベントは夢の発表だけにとどまらないんです。その夢が叶うためのプロセスも発表されるので、夢が実現されていく風景がどんどん想像できるんです!聞いているお客さんが風景を想像してワクワクする。発表者さんもそのワクワクを受け取って、夢が肯定されていくことで自信を持つ。人の夢が育っていく瞬間に立ち会ったり、人の繋がりが生まれては夢が現実になっていく、そんな空間を全員で自然に作っている。こんな空間、なかなか無い。12月にMDLがあるので、この空間をぜひ体感してほしいです!

MDLの雰囲気は絶対現場で体感してほしいです

そして、「芽室おみやげデザイン会議」です。このデザイン会議では、一目で芽室のデザインだとわかるお土産の包みを町民のみんなと考えます。三回行われるなかでの第一回は、芽室町役場の議場を利用して行われました!(このノリの良さは、すごい芽室)会場のみんなで、包みのデザインを通して、起きてほしいことと起きてほしくないことを考えて、デザインを考える上での、種を蒔きました。地元の高校生から、若い世代にお年寄りまで集まり、それぞれの芽室愛をひしひしと感じました。

議会中にしか見えない。。。このノリが最高

これらのイベントを通じて、芽室のエネルギーを感じています。MDLでは、発表者に対して、参加者が実現していくための意見を伝えたり、一緒にできることを見つけて繋がったり。デザイン会議では、何を書いたらいいのか困っている人はおらず、全員のペンが止まらない。主体性のエネルギーが満ち溢れています。このエネルギーが芽室で出会う人出会う人全員からダダ洩れです。そして、その人たち同士がつながって、街が動いている。この根源は地元愛…なのか?なんか違う。どんな言葉で受け止められるのか分からず、全身でそのエネルギーを滝のように浴びました。今も現在進行形で、浴びまくっています。

何を残したいのか

インターンを通じて、大学時代より人に出会っている気がします。そして出会う人たちみんなに、「やりたい」がある。その「やりたい」をみんなが応援して、「やりたい」が形になって、次は誰かの新しい「やりたい」が生まれていって。「MEMURO UNITE BASE」を通じた自分の「やりたい」を育てながら、いま芽室で暮らしています。今後はイベントや出店を通じて「MEMURO UNITE BASE」を周知して、実際に足を運んでもらい、自分とみんなの「やりたい」を集めていきたいと思います!

北海道河西郡芽室町本通2丁目13-1

MEMURO UNITE PROJECT

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  • ◆イベント予定

    11/10 クラフトビール・ゲームイベント
    11/11 (予定)ユナイトカフェ スタート