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【若者を応援する新しいコミュニティDOTO-NETリリースイベント】SESSION4 DOTO-NETというコモンズでつくる道東の未来

一般社団法人ドット道東(以下、ドット道東)は、2023年11月25日(土)に若者を応援する新しいコミュニティ「DOTO-NET」をリリースしました。
ここでは、リリース当日に北海道釧路市の港まちベース946BANYAで行われたイベントの様子をお届けします。

DOTO-NET」とは、ドット道東が培ってきた多様なネットワークをもとに、道東カンパニー(道東を拠点とする企業様)・道東ミドル(30代以上の方々)とともに、29歳以下の道東にゆかりのある「道東ヤング」を全力で応援していくコミュニティです。

今回は、ゲストであるCAMPFIRE家入氏とドット道東代表理事の中西で「DOTO-NET」、そして道東との向き合い方を深堀りしたトークセッションを全文掲載します。

登壇者

家入一真/株式会社CAMPFIRE 代表取締役
中西拓郎/株式会社ドット道東 代表理事
川上椋輔/弟子屈町地域おこし協力隊 BASE CAMP TESHIKAGA 代表(総合司会)

家入一真さんの歩みとDOTO-NETの背景

家入:改めて家入一真と申します。自己紹介を簡単にさせていただくと、ロリポップというホームページが簡単に作れるサービス、カラーミーショップというショップを簡単に作れるサービス、minneというアクセサリーを販売できるサービスなどを行っている会社を、21歳のときに立ち上げました。

25歳でJASDAQで上場しまして、その会社を一旦辞めて、CAMPFIREというクラウドファンディングの会社や、BASEというショップを簡単に作れるサービスを共同創業という形で立ち上げました。

会社以外にも、リバ邸というシェアハウスを立ち上げました。リバ邸は「現代の駆け込み寺」と呼んでいるのですが、現在、100箇所ほど全国にそのようなシェアハウスを作っています。

家入:会社やサービス、非営利でやってる「リバ邸」もそうですが、なぜそのような活動をいろいろやっているのかというと、僕は 自分の人生において「居場所をつくり、誰しもが声を上げられる世界をつくる」というミッションを設定しています。

なぜこのミッションなのかというと、自分の人生に紐づいていて、 僕自身が中学生の時にいじめを受けて、そこから学校に行けなくなってしまったんですね。
引きこもりの間は絵を描いたりプログラミングをしたりと自由に過ごしていたのですが、絵をちゃんと学びたいなと思い大検を取得しました。
その後、芸大に行きたいと思っていたのですが、親父が交通事故にあって働けなくなってしまい結果、 長男である僕は諦めざるを得なかったので、その後就職したのですが、引きこもりだった人間なので就職してもすぐクビになったり、馴染めなくて出社拒否をしちゃったりしていましたね。
結果、なかなかうまく働くことができなくて、自分で稼ぐしかないんだろうなと思い、 なるべく人に会わずにできる仕事をと考えたら、インターネットだと思い、それから最初に起業した会社が、paperboy&co.でした。

僕は、インターネットというテクノロジーの本質はなんだろうと考えた時に、「あらゆるものを民主化する」つまり、 一部の人たちしかアクセスできなかったものを分解して誰しもがそれにアクセスできるようになることだと思っています

例えば、 不特定多数の前で喋ったり歌ったり踊ったりするのって、かつてはテレビの向こう側の特権だったわけですけど、今やスマホ1台で配信ができちゃうわけですよね。
自己表明や表現など、一部の限られた人たちのものだったものが、noteなどのブログサービスで誰しもがテキストで表現できるようになりました。

僕自身も引きこもりになっているときに孤独を抱えていたわけですけど、インターネットを通じて人と繋がることで自分は1人じゃないんだと思えたんですよね。
それが原体験として今でもあって、それをベースにしてインターネットでどういうサービスをやっていけばいいのかを考えた結果、paperboy&co.という会社では、誰しもがホームページを簡単に作れて、自分のサイトを作って表現できる世界を作りました。
CAMPFIREでは、1歩踏み出したいときに、仲間だったりお金だったりを集める仕組み。BASEも経済活動の最初の1歩を踏み出せるようなサービスに。
このようにインターネットの本質を追求して、誰しもが声を上げられる世界を作っていけたらいいなと思っています。

リバ邸を作るということも、まさにかつての自分が行きたかった、学校でもない、会社でもない、家でもない、第3の居場所を、自分自身で作ってきたということなんですよね。

川上:今日、最初に拓郎さんからあった「理想を実現できる道東にする」というお話に通じるところがあると思いますがいかがですか?

中西:そうですね。改めて家入さんにもみなさんにも、今回なぜ「DOTO-NET」を作って集まっているのかを簡単にご説明したいなと思います。

中西:北海道の右半分が道東なんですけど、九州より少し小さい面積に95万人しかいない地域なんですね。一方で札幌は200万人いるなかで、その半分以下の人口がこの広いエリアに分布しています。

面積のわりに人口が少ないので、町が道東内で点在していることが課題感を持っています。点在する人同士や町同士を架け橋となるような事業にしたくて、ドット道東は存在しています。

中西:その道東の人口95万人が、さらに2045年に30%減る未来が待っているんですよね。
僕自身は北見市出身・在住で、この先も道東に住み続けていたいと思っていますが、一方で、道東全体が縮小していく未来がすでに見えていると。

ただ、すごく単純に考えると、人口が30%減るってことは、道東の人口全員が1.5倍のパフォーマンスを出せば、この95万人の暮らしを維持できるわけじゃないですか。
言葉通りの意味じゃなくても、「1.5倍がんばる」ことをみんなでできたらいいなとか、人や町同士がつながることで相乗効果や域内の循環が高められるなら、もっとつながろうとか。そういうことをドット道東の事業で実現していきたいと思っています。

今回リリースする「DOTO-NET」についても、人口減少していくなかでどうやって相乗効果を作っていくか、がテーマでした。

中西:人口も減れば若者も減っていくので、その若者をめちゃくちゃ応援しようというコンセプトが、「DOTO-NET」の骨子です。

29歳以下の若者に対して、道東の年長者や道東の企業、団体、自治体が、もう全力で応援するんですね。こういう方たちが若者に対して投資をすることで、僕らがドット道東として提供できるサービスを増やしていき、応援される若者が増えていく、というのが「DOTO-NET」の簡単な概要になります。

応援された若者は、恐らく自己実現の機会になったり、自分のキャリアに繋がったり、ということが起こるんじゃないかと思っています。そして、いつか自分が若者じゃなくなったときに、また次の若者を応援しようと思えるんじゃないかと思っていて、そういう循環を作れたらいいなと。

僕ら自身も僕は北見に住みながらも釧路の人と仲良くなったり仕事するようになったり仲間になったりというつながりを持てたことで、ドット道東が出来上がったので、そういう循環をもっと作っていきたいという思いが、「DOTO-NET」をやる理由です。

中西:ドット道東としては、コミュニケーションが取れる場や、道東の頼れる大人を紹介していくマッチング、またはクラウドファンディングでの資金調達の支援など、僕らがお手伝いできることを、全力で若者向けにやります。
「DOTO-NET」の若者は、すべてのサービスを無料で受けられます。彼らの活動資金は、道東の企業や年長者がみんなで負担してもらう構想を「DOTO-NET」で実現したいなと思っています。

今日、実は「コモンズ」という言葉をキーワードとして使っているんですよ。

僕らドット道東は、ドット道東を結成する以前から「道東」を共通言語に、いろんな事業をやってきました。 それまで「道東」という言葉は、天気予報とか地域区分としてしか使われてこなかった言葉だと思うんですよね。

中西:元々、道東の人たちは「道東」という言葉に対して、アイデンティティや文化は感じていなかったと思います。
「釧路」や「北見」のアイデンティティや文化はあっても、「道東」には感じていなかった。
ドット道東を結成して事業を始めてからは、そういうアイデンティティや文化を、「道東とは」というものを改めて1つずつ作っている感覚があります。

僕らの事業には、道東の文化を作る過程で積み重なってきた無形の資産がたくさんあると思ってるんですよ。道東の中での人のつながりや一次情報など、無形の資産を作ったり改めて提案することで、ドット道東のブランディングやPRの仕事につながっていると感じています。

ただ、この無形資産を僕らだけが使って享受することは、とてももったいないなと思うんです。

中西:道東の人たちがその資本、「道東資本」と言い換えますが、それを使っていけたら、と思っています。
これを元にみんながチャレンジできたり、何かやりたいときに誰かが助けてくれたり、そういうことが起こるんじゃないかと思っていて。「DOTO-NET」はこの道東資本をみんなで作って、活用できるようにという、僕らからのご提案なんですね。
それがすなわち、コモンズだなと思っていて。地域の中でみんなで作っていきましょう、みんなが使えるようにしていきましょうということをやりたいなと。

今日、なぜ家入さんにわざわざ釧路まで来ていただいてるか、というところなんですが。
僕ら、2018年ぐらいから活動してるんですけども、 実はいろんなイベントをやってきてるんですよ。
ただ、ゲストに来ていただけませんかってお願いしてイベントをやったことって、実は2回だけ。今日を含めて2回しかないんですよ。

中西:その1回目が道東誘致大作戦という、ドット道東前身のプロジェクト。
このときに僕らは初めてCAMPFIREを使わせてもらっていて、この5名のゲストの方に道東に来てもらうにあたっての資金を集めました。
かつ、オホーツク、釧路、十勝っていう3つのエリアに分けてリターンを設定して、支援金額が一番多い場所でイベントを開催する、いわば投票をやったんですよね。
ちょっと手前味噌ではあるんですけど、いま思っても斬新な使い方だなと思っています。

中西:それから、ドット道東創業のタイミングでガイドブックを作ったんですけども、それもクラウドファンディングで資金を集めています。
そこでは、ガイドブックの制作を手伝うリターンをつけたんですよ。
このリターンは、5000円をいただいて、さらにガイドブックの制作も手伝ってもらうという内容です。 お金も支援者のリソースも提供していただく、めっちゃやばいリターンなんですよ。
当時はちょっと物好きな方もいるかなぐらいの軽い気持ちで設定したんですけど、実はこれが1番本丸だったんです。なんと、48人もの方にご支援いただいてるんですよね。
こういう方々が一緒に作ってくださったからこそ、この本はいろんな賞を取れたり、多くの方に知っていただくきっかけになったと思っています。

家入:このアイデアはどこから出てきたんですか。

中西:これは思いつきですね。最初はこれが人気のリターンになるとは思っていなかったので。
ただ、蓋を開けてみると、デザインや写真撮影はできないけど、鞄持ちでもやりますよって言って支援してくださる方がいたりとか。

家入:これをナチュラルにできるのはすごいなと思っていて。

僕がよくクラウドファンディングの成功事例についてお話しする際に、古民家を改装してカフェを立ち上げるというプロジェクトのお話をさせていただくのですが、 そのカフェの壁塗りをクラウドファンディングのリターンにしていたんですよね。
「3万円を支援するとあなたも一緒に壁を塗ることができますよ」というリターンにする。結果的に、そのリターンに最も支援が集まって、そのプロジェクトはうまくいきました。

その支援者は、お金を出してくれて壁を塗るのも手伝ってくれるだけではなくて、最終的には「あの壁、俺が塗ったんだぜ」と言って友達としてお客さんも連れてくるわけですよ。
クラウドファンディングは 支援(お金)を集める側面が語られがちなのですが、僕は、そのプロジェクトの参加料を払うイメージだと思ってるんです。
要は、リターンを購入することでプロジェクトの一員になる。プロジェクトのメンバーに引き込んでいく仕組みをうまく設計することができたプロジェクトはやはり全体の熱量が集まるし、結果的にクラウドファンディングが終わった後も関係が継続しているケースがすごく多いなと思っています。

中西:
このリターンがベースになって広まっていったことは本当にありがたかったですし、2号目を作るときにも、100人以上が制作リターンを支援してくださって。いろんな方と出会いながら、巻き込みながら、 事業ができているなと実感しています。

中西:今までに3回CAMPFIREでクラウドファンディングを実施しているのですが、2021年からはCAMPFIREとパートナーシップ提携をしています。

先ほどのピッチ(本セッション前、CAMPFIREを利用してプロジェクトを実施していたプロジェクトオーナーのピッチが行われていた)でお話しされていた方のプロジェクトをお手伝いさせてもらってたり、これから始まる「DOTO-NET」の中でも若者がプロジェクトやりたいときに手伝いさせてもらうことを考えています。

僕らの節目には、いつもCAMPFIREがあったなと思っていて。そこで仲間やファンが増えたり知ってもらうことがあったので、今回、満を持して家入さんに来てほしいと思い、お声がけしました。
自分たちなりのCAMPFIREや家入さんへの気持ちが入っていて、今回のこの「DOTO-NET」についてお話しできたら嬉しいです。

川上:簡潔に、「DOTO-NET」の全容と、ここに至るまでをお話しいただきました。

実は、僕も3年前に弟子屈町に移住をしてきまして、移住当初からドット道東さんとも一緒にしていたり、また、私たちも実は空き家を改装して弟子屈JIMBAというお店をオープンするにあたってCAMPFIREを利用したり、BASEもいろんな場面で使わせていただいたりしているので、すごく楽しみにしていました。

家入:昨日、屈斜路湖の近くに移住した起業家の友人と飲んでいたんです。事業相談に乗ってほしいですという話だったから、 そのつもりで行ったら、屈斜路湖の魅力について3時間ほど語られて(笑)。

その彼が、川上さんのことを「Twitter(現X)で一方的に見ているだけなんだけど、ヒーローです」と言っていました。

川上:ありがたいですね。実は私も移住のきっかけが屈斜路湖の景色なんですよ。僕も1時間ぐらい屈斜路湖トークをしてしまいそうになるんですが(笑)。

DOTO-NETの第一印象は「コミュニティ」

川上:さて、家入さんから見て、率直にドット道東や「DOTO-NET」の印象はどうでしょうか?

家入:第一印象は「コミュニティ」ですよね。僕、さっき勝手に「DOTO-NET」入っちゃったんですけど。

中西:ええ、マジですか!ありがとうございます。

家入:
すみません、実はあまりわからずに入ってしまったのですが(笑)。

僕がCAMPFIREを立ち上げたのは、2011年なのですが、もともと、もう1人の共同創業者の石田くんと2人で2010年の下半期から準備はしていたんですけど、2011年、いよいよオープンのタイミングで、東日本大震災が起きたんですよね。

当時、国内のクラウドファンディングサービスはREADYFORさんとCAMPFIREぐらいでして。日本のクラウドファンディングの歴史は10年ぐらいで、その歴史は地域、震災復興で多く使われたというところから始まっているんです。

もともとは僕が絵を描いていたこともあって、アーティストやクリエイターの支援に使っていただくイメージで、そこに特化したプラットフォームにしようとしていたのですが、震災という日本人の価値観を大きく変える出来事が起き、かつ、地域復興というテーマや地域課題が浮き彫りになった大きな出来事でもあったので、そのことをきっかけにクラウドファンディングがどうあるべきなのかということを考えるようになっていきました。
その中で、これからの地域経済や、ひいては日本がどうあるべきかということを考えたときに、今、クラウドファンディングが果たせる役割を考えるようになりました。

大きな課題の1つが、やはり人口減少や少子高齢化など。これらの課題は道東にも突きつけられてるわけですけど、他の地域でもそうなっていきますよね。
これまで、たとえば税収によって賄われていたものや、人口が増えて経済も伸びている中でのみ成立していたあらゆる産業が崩壊していくわけです。もう崩壊していますよね、今、 まさに。

働き手も税収も減っていくし、経済もシュリンクせざるを得ないという中で、例えばこれまでは自治体や国でなんとかカバーできていたもの、要は福祉や医療、教育や文化など、そういったものがどんどん崩壊をせざるを得ないとなると、そこからこぼれ落ちてしまう人たちが絶対に出てくるわけですよね。

その時、国や自治体に対して「これはおかしい、どうにかしろ」と言うことももちろん大事なのですが、崩壊せざるを得ない前提の中で、僕たちはこれからどうあるべきなのかってことを考えたときに、これからは自分たちで自分たちの守りたいものを守っていくこと。
お互いに、互助の仕組みで回していくこと。助け合うネットワークを作っていく、コミュニティを作っていくことが大事なのではないかなと思うんです。

そのうちの1つとして、クラウドファンディングが使えるのではないかと思い、僕自身もこうやっていろんな地域を周らせてもらっているように地域に力を入れ始めています。

クラウドファンディングは、資金調達やテストマーケティングの手段としてが多く利用されるのですが、僕らCAMPFIREは、クラウドファンディングの本質はチャレンジする方と支援される方によって形成されるコミュニティに、一番価値があるのだと思っているんですね。
先程もお話しさせてもらいましたけど、古民家の壁塗りのように、形成されたコミュニティーが、一番クラウドファンディングにおいて価値があるものだと思っていて。
クラウドファンディング自体は期限があって終わっていってしまうのですが、終わった後も、人の繋がりは継続すると考え、これを僕らとしてもっとサポートすることができないかという模索の1つとして、「CAMPFIREコミュニティ」というサービスを立ち上げています。

いわゆる有料サブスクリプション型のコミュニティサービスとして、 6、7年前に立ち上げました。クラウドファンディングが終わった後も関係を継続して繋がり続けることができたり、逆にコミュニティが先にあって、そこからプロジェクトが発生してクラウドファンディングを立ち上げたりすることもできる。まさに今回「DOTO-NET」で使っていただけたことは、すごく嬉しい事例の一つですね。
これまでドット道東がクラウドファンディングをやってこられて、その周辺にコミュニティを形成されているなかで、今回CAMPFIREコミュニティを作るというのは、僕らとしても嬉しいなと思います。

中西:
そう言っていただけてめっちゃ嬉しいですね。
僕らの気持ちとしては「自分たちで自分たちの未来をつくっていこうよ」ということで。

先程クラウドファンディングでガイドブックを作ったというお話をさせてもらったんですけど、タグラインとして「道東のアンオフィシャルガイドブック」という言葉を書いてるんですよね。アンオフィシャルって、結構強い意思を込めて書いていて。
僕らは誰かにスポンサードされているわけじゃないとか、自分たちの好きな人や本当に繋がってる人たちのことしか載ってない本だっていう意味を込めていて。
かつ、DIYでありボトムアップな作り方をしてるので、「アンオフィシャルな本だ」って書いているんですよね。

道東という地域自体も、僕らは自虐の意味も込めて「じゃない方」って呼んでるんですよ。
北海道の中でも有名な札幌、函館、旭川……「じゃない方」。家入さんからこぼれ落ちる人たちがいるというお話はありましたけれど、 僕が思うのは、道東はそもそも「こぼれ落ちている」地域だなと思っていて。

メディアの光が当たらないし、「田舎だからできないよね」「北海道の東じゃ無理だよね」って思わされていたり。でも、住んでいる場所や生まれた場所で規定されるのは絶対嫌だなと思っていて。じゃあ自分たちで「道東だからできるよね」という文化やムーブメントを作っていきたいなと思っていて。

自分たちの物差しを持つこと

家入:昨日、屈斜路で起業家の友人と中西さんに挟まれて、ずっと屈斜路湖の魅力を語り続けられましたが、これだけ愛を語ることができる人がいることがすごいなって思ったんですよ。
さっきも会場に着くなり、またまた起業家の友人にものすごい勢いで語られて(笑)。

僕、いろんな地域を周らせてもらっている中で「もううちの地域なんかダメだよ」っていう言葉を聞くこともあるんですよね。
やっぱりその土地に足をつけて活動されている方々が、自分たちの言葉で自分の物語を語れることは、すごいと思うんですよ。

恐らく今日参加者としてここにいる方々もそういう方々ばっかりなのかもしれないなと思います。
もちろん 地域に対して、良いこと、悪いこと、たくさんあると思うし、まだ課題や生きづらいことも沢山あると思います。
それでも、「このエリアいいんだ」と語られると、「いいところだな」って思うんですよ。自分たちの幸せの物差しを、自分たちの中に持っているんだなと考えます。

これもあるエリアでのお話なのですが、そのエリアは僕がすごく好きで何度も行っていたんですが、あるとき行ったら駅に「vs東京」みたいなコンセプトのポスターが貼ってあって、東京を物差しにしなくてもいいのになって。
どうしても比較して、「そこに比べて私たちは」という言い方をしてしまう。でも、自分たちが大事なものを規定するのに、自分たちの輪郭を作るのに、他の地域を利用する必要はないと思うんですよ。自分たちの輪郭は、自分たちの内側を描くことによって作り上げていけばいいはずです。
なので、自分たちの物差し、つまり「こうあれば幸せ」というものを自分たちの中に持って魅力を作っていく。それが結果的に周囲に漏れ伝わっていくことが地方創生なんだと思うし、道東ではそのようなやり方なんだなと思いましたね。

中西:嬉しいですね。僕も物差しについてはすごく意識していて。
僕、道東の中だけで年間100泊ぐらいしてるんですよ。道東のいろんなところに行きまくってるんですけれど、その先々の人とお食事したり、「久しぶりにあそこに行くからあの人に会いたいな」とか、出会う人も情報も増えていくわけですよ。
そんな年間100泊生活を何年も続けているんですが、毎回やばい人に会うんですよね。そんな生活ずっと続けてるのに、「まだあんのかい!」って(笑)。
僕は、道東の人口95万人しかいない中に多様性があると感じていまして。
こうやって道東って言いまくっていますけど、たとえば僕の地元じゃない釧路では、お邪魔してるなと思うんですよ。皆さんの町にお邪魔させてもらってご一緒させてもらっている感覚なんですよね。
それだけ、その土地独自のアイデンティティや文化、暮らしがあって。それを1つの価値観で語られるのは嫌だなと思うんですよね。「道東」だけど、ぜんぶ違う。
僕はその違いをこの極めて狭いエリアで実感しているので、自分たちのサイズの物差しを何にも比べられずに持てたら、こういう場所でも「道東だからできる」ってもっと思えるかなって。だから、今のお話はとても共感しましたね。

家入:川上さんは、なぜ弟子屈町に移住したんですか。

川上:私はもともと札幌でアナウンサーをしておりまして、その中で道東テレビという会社とのご縁がありまして。地方への思いがある中で、偶然弟子屈町役場で、私が活躍できると感じた分野の人材を募集していて、こちらに来ました。
実際、弟子屈に住んでいる方からもネガティブなワードが出てこないのかと言ったら、なんならネガティブがスタンダードで。

僕からするともっとやれるし、めちゃめちゃ可能性のある場所なのに、「やれるぞ!」と言い合う文化が顕在化されてなかった。僕も初めて「DOTO-NET」のことを聞いた時には、その「やれるぞ!」や、「やりたい!」が共有される場所を作ってくれるんだろうなと。
地元側としては、そういうことを言い合える仲間を連れてこれるかであったり、世代を超えて仲間を作れるか、というところにもっとコミットしたいと思えるきっかけをもらっています。

中西:めっちゃ嬉しいね。ありがとうございます。

川上:面白いですよね。道東という一言では括れないほど多様で。

家入:皆さんは、 道東という言葉に対するプライドや誇りはあるんですか。

中西:恐らくあんまりなくて。多少ですが、僕らが強引に言ってるところはあります。
僕が尊敬する方が、「『道東』っていうのは、 『中央から見た東』って言葉なんだよね」「本当はそうじゃなくて、どの地域も中心じゃないか」とおっしゃっていて。
それを聞いたときに、僕らにとっては、「北海道」という単位は、あんまりピンと来ないなと。北海道は広すぎるし、道南や道北にはまだ行ったことない町もたくさんある。それでいうと、道東というのは自分たちサイズの北海道ということでもあるんじゃないかなと。

家入:でも、「道東」って語感がいいですよね。ドット道東って言いたくなります。

中西:ありがとうございます。アートディレクターの名塚が思いつきました。

家入:それだけで「勝ち」だと思います。「勝ち」ってよくわからないんだけど(笑)。
僕は福岡生まれですが、「九州」とあんまり言わないですもんね。北海道は特に大きいですし。

中西:そうなんですよね。今は北見もカーリングや焼肉でちょっとだけ有名になりましたが、「北海道出身です」って自己紹介をすると、まずは「札幌?旭川?函館?」って訊かれます。北見なんて、 話に出てこないですよね。
そういう状況なので、少し劣等感もあるんですよね。 「北海道」という言葉や地域は自分からはちょっと離れてるように感じます。

僕が地元から離れた年代は、「北見?どこそれ」って言われていましたね。
「網走の近くです」「あの監獄があるところね。でも、場所どこ?」みたいな会話がありました。
北見って言っても伝わらない一方で、自分で「北海道です」って言うのもちょっと違うなと言う感覚があって。その間にある、自分たちにとって手触りのある単位がほしかった気がしています。

家入:なるほど。すごく理解できました。

道東コミュニティの重なりしろ

川上:少し前までは、市町村単位だけで成り立っていた地域もあると思っていたんですが、現状、市町村や振興局という単位を超えて、境界線がも溶けはじめてきている感触はあります。
だからこそ、この「道東」というマインドを持つ方も増えてきているなと思います。

中西:様々なところで見聞きしているなかでも、道東各所で境界線が崩壊し始めているなと感じることがありますね。

先程の僕らのガイドブックに関して言えば、 ガイドブックの役割が複数あるって気づいて。
制作資金を出してくださった方は、最初は読者であり、制作者にもなり、それを伝える人にもなって。1人の人間が複数の役割を持つことで、僕らのガイドブックが広まっていったと思いますね。
それは、先程の「2040年には人口が65万人になるから、1.5倍のパフォーマンスを出していきましょう」ということと通ずるところがあると思っていて。
今までは1人1役をやっていたけども、1人が2役とか3役を担うことで、今までの暮らしって人口が少なくなっても維持できるかもしれないとか、それよりもよくできるのかも、とか。そんな可能性をプロジェクトで感じました。

家入:これから先、きっといろんなコミュニティに属しながら生きていかないとと思いますね。お互いがお互いのコミュニティに属しながら、支え合って生きていく世界になると思うんです。

いつか資本主義が壊れる時代が来るかもしれないけれど、やっぱり資本主義って強い。
その上で、どうやってこれから先、持続可能な経済や生きていて良かったと思えるようなコミュニティを作っていくのかというと、それは個人を中心とした小さい経済圏やコミュニティが、無数のレイヤーのように重なり合う世界を作ることだと思うんですね。
コミュニティを大きく分けると、たとえばその土地のつながりのコミュニティ。学校や地域の寄り合いですね。もう1つは、こういうことを一緒にやっていきたい、こういう課題を一緒に解決していきたいという、テーマ型のコミュニティ。

コミュニティに属しながら、経済に繋がっていくような動きを一人ひとりがやっていくようになっていくと思うんですよね。それがきっと、これから生きていく中で1つの大事な考え方なのかなと思っています。

川上:道東って、そもそも競合という概念がなくなってきているじゃないですか。地域に水道会社が1つしかないだとか。東京だと、他社や他団体の数が多くて関わりしろが多い分、それはある種競争意識につながるし、まさに資本主義の構図ですよね。
僕もいまのお話聞いて、この道東という地だからこそ、次の一歩につながることがありそうだなって。

中西:僕が道東のいいと思っているところは、先行者がいないところで。
「.doto」も「アンオフィシャルガイドブック」と言ってはいるものの、 そもそもオフィシャルも存在していないんですよね(笑)。だから、アンオフィシャルなのに「オフィシャル顔」するっていう(笑)。
そんな広い道東でガイドブックを作る人はそうそういないので、競争にならない。邪魔する人がいないから、勝手にできて、やる気があればできちゃう。
ただ、だからこそマーケットもないので、自分たちで食いぶちを作っていくことの大変さもありますね。

「何かやりたい」って発したとき、周りが助けてくれたり、すでに一定のお客さんがいる状態を「DOTO-NET」で作れると、話が早いんだろうなと思っていて。自分自身もそういう面で苦労した経験があるので、「始まりの段階」から作りたい、ということは思っています。

ちょっとポジショントークになってしまいますけど、僕は北見にUターンしたばかりのころ、個人でリトルプレスを作っていて、その時にめちゃくちゃ苦労したんですよ。
勝手に自分がやりたいと思って、1年間で8冊ぐらい出していました。意味もなく、謎の責任感で(笑)。そういう苦労をショートカットして、 一定の協力者やファンがいる状態の中から何かを始められる、さらにそこに力も貸してくれる人がいる、という状態を「DOTO-NET」で作りたいです。

家入:「道東」という大きな単位で考えると、たくさん繋がりも生まれますよね。

ふと思った話をしてもいいですか。
今日のイベントって、「民間からどうあるべきか」とか「これからのコミュニティ」など、そういうテーマですよね。自治体や行政のレベルで、同じような動きをしている道東の事例ってあるんでしょうか。
僕らだからできること、民間からできることもある中で、どうしても自治体レベルでしかできないこともありますから、やはりそこ抜きでは語れないと思うんです。

中西:僕らも自分たちでやっていこうという気概を持ちながら、普段は自治体とのお仕事、国であれば環境省のお仕事だったりをさせてもらっています。
そういった公的機関とのやりとりもありますし、決して組織全体でなくても、その担当者の方が危機感を持ってくださっていることもあって。そういった方々のおかげで、そういった公的機関とご一緒させてもらってるなと感じています。

川上:そういうことをおっしゃる方は増えてますよね。担当者や部署として意識はあったとしても、行政の構造として難しい部分はありますが。
例えば、弟子屈町は釧路総合振興局に属していて、 それはいわゆる釧路の経済圏なんです。ただ、真上にある美幌町とは隣接しているけれど、そちらはあくまでオホーツク総合振興局だとか。

家入:それは便宜上ですか?

川上:結局、振興局を基準にすると、弟子屈町の役場の方がオホーツク側と何か、というのは時間がかかるんですよね。思いは一緒なんですけれどね。

家入:だからもう、(お二人が)町長になればいいですもんね。
道東の自治体はめちゃくちゃ広いですよね。それでいて、人口が4000人とか。こういった町の首長になると、色々とできそうな気がしますけど、どうなんでしょうか?

中西:僕はあまりそういった考えはないですね。
もちろんそのポジションで作ることができるインパクトもありますし、そういうポジションの方々と連携していきたい気持ちはあるんですけど、それは「役割」だと思うので。

たとえば、僕が地元である北見の政治に入っていくと、「中西さんは北見の人」という風になってしまうのも嫌なんですよね。僕はそういう役割ではなくて、ずっと道東のどの地域でもよそ者で居続けるようなイメージです。例えば「道東の人」ではありつつ、釧路にとっては「風の人」のように関わるだとか。

家入:でも、どこかでポジションを取らないと物事を動かせない局面って来るじゃないですか。(中西に)北見市長、どうですか。

川上:予想外の展開ですね(笑)。

家入:皆さん、応援しますよね。

(会場から拍手)

中西:いや、でも……もし政治という面であるとしたら。知事ですね。
北海道知事って、だいたい道東からは出ないんですよ。あとは札幌の経済界の出身者とか。
おそらくですが、道東出身の知事なんていないんじゃないですか。
ムカつきますよね。腹立ちません?(笑)狙うんだったら知事です。

家入:僕は福岡市の高島市長と仲良しなのですが、「知事とかなりたいんですか」って聞いたら、「もう知事は何もできないよ」とおっしゃっていたことがあって。
市長が担っている規模だとベンチャー企業の社長のようなイメージで、いろんな事業を立ち上げたりできるらしいんですね。いま、40代の面白い市長など、地域で活躍してる方が出ていますよね。
もちろん「年齢が若くないと」ということではないですが、やはり若い町長や市長がいるエリアは結果的に活発になっているなと思うんですよね。

川上:まさに昨日の夜、家入さんがXで「コモンズの共感を重要視している首長、知りませんか」とポストされていましたよね。僕はそういうのを見ると、より僕自身の(政治への)心は強くなりますね。
そういうところに掴みに行ける首長はまだまだ少ないと思うんですよ。ただ、まさに例えば6000人規模の町で、何か1つのきっかけで、今までになかった行政の働きかけがすでに動き始めている雰囲気、空気というのは、一緒に働いている身として感じているんですよ。
ただ、それを現場の方々ができるかというとできないところもあり、それはシステムの問題だなと感じています。
その辺りは、今後の道東のフェーズとしてはもう絶対に解決しなければいけないですよね。

家入:福岡市の高島市長も元アナウンサーなので、なんだか(川上さんと)近いものがあります。

中西:やった!矛先が川上くんに移った。

川上:いい意味で、すごく政治が面白いなっていうのは、地域で活動していて思いますね。

家入:やっぱり行政変革すると、民間ではすぐやれることに時間がかかったりしますよね。

あとは、税収についてですが、これから先のことを考えていくと、徴収した税金を生きづらさを抱えている人たちに再分配していくというのも、これからの時代の一つのシステムになっていくんだと思います。
税金をどう使うかを議論することはとても時間がかかることだし、大変なことだけど、民間はクラウドファンディングを使ってすぐにできる。
クラウドファンディングは、民間で再分配の仕組みをどう作るかということだと思っています。
でも、やっぱり民間だけでもダメで、政治や自治体のレベルでしかできないこともあるので、そこについては考えていく必要があるんだろうなと思うんですよね。

ミドルにとってのDOTO-NETのメリットとは 信じ続ける力と今の立場でできること

川上:家入さん、ありがとうございます。
せっかくなので、この場でご質問がある方いらっしゃいますか。

質問者:今日はありがとうございました。
質問なのですが、「DOTO-NET」の仕組みを教えていただきたいです。30代以上の会員がこのコミュニティに入るメリットって何かを聞かせていただきたいです。

中西:ありがとうございます。

直接的なリターンがあるということは、実は言わないようにしてて。
というのは、直接的なリターンを目当てに入ってくるというのは、少し違うなと思っているからです。
そこに何らかのリソースを投入することは、いつか自分に返ってくると僕は思っていて。
これからもみんなが道東に住み続けるとして、人口は減っていく。じゃあ、道東の未来がシュリンクしていくことはそのままでいいんですか、と。

その問いに対して、みんなで割り勘して若者を応援すると、元気な若者が顕在化していったり、若者の自己実現につながっていくと考えています。
直接的なリターンがなくても、そういう若者たちが仲間になってくれたり、お客さんになってくれたり。具体的にいうと、「DOTO-NET」の元気な若者をリクルートできるかもしれない。

いま挙げたのはあくまで例なので、会員それぞれがその「DOTO-NET」の中でどういうふうにアクションしていくかで、「リターン」を会員自身で作っていってほしいなと思います。

若者を応援しないとダメじゃないですか。みんなの応援がヤングに集まったときに、このヤングもいつか大人になるわけですよ。そういうかつてのヤングが「DOTO-NET」にお世話になったから、って次のヤングを応援してくれるかもしれない。

そういう循環が生まれたとき、自分が生きている道東・地域が、少し豊かになっていたり楽しくなっていたりという未来ができるんじゃないかなと思っていて。ヤングの未来は人それぞれなので保証はできないですけれど、イメージしてみてくださいということを言っていきたいですね。

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川上:最後、家入さんから一言よろしいでしょうか?

家入:今日お呼びいただいて何をお話しようかと思っていたんですけど、道東のそれぞれのエリアで、しっかり活動されている皆さんに対して「道東はもっとこうした方がいいよ」とか、そういうことは絶対言いたくないし、適当なことや嘘は言いたくないなと思ってここに来たんです……。

今日ここに来させてもらったのは、「DOTO-NET」のビジョンや思想にすごく共感するし、惹かれているので、皆さんともいろいろとお話してみたいなと思います。

これから僕たちが、10年後、20年後の未来に「この場所にいて良かったな」と思える場所を作るには、今から動き始める必要があると思うんですよね。
コミュニティも活動もその一朝一夕に結果が出るものではなくて。やっぱり10年、20年という単位で時間がかかることだし、いろんなトラブル、しんどいこと、辛いこともたくさん起きるわけで。そういったなかでも、自分たちのビジョンを信じて、自分たちだけは自分たちのことを信じ続ける力がすごく大事だと思うのです
それを信じながら、「今日は何ができる、明日は何ができる」という、ただただ地味な毎日の積み重ねが、あるとき振り返ったら形になっていたりするものだと思います。

学生さんもいたり社会人の方もいたり、いろんな立場の方いると思うのですが、今の立場からできることってきっとあると思うので、今日の帰り際に「自分には何ができるかな」ということを考えながら帰ってもらえたらいいんじゃないかなと思います。今日はありがとうございました。

川上:ありがとうございます。この「DOTO-NET」という新しい大きな1歩が踏み出される日に、またこれからもCAMPFIREさんといろいろなところでご一緒したいですね。

中西:ぜひ、今後ともご一緒させていただけると嬉しいです。

川上:ということで、これからは懇親会、皆さんで楽しみましょう。改めて、家入さんに大きな拍手でお願いします。ありがとうございました。

動画の全編はこちら

若者を応援する新しいコミュニティ DOTO-NETリリースイベント

▼日時
2023年11月25日(土)13:00~18:30

▼開催場所
港まちベース 946BANYA
北海道釧路市錦町2丁目4 釧路フィッシャーマンズワーフMOO 2F

▼登壇者 
・家入 一真(株式会社CAMPFIRE 代表取締役)
・中西 拓郎(一般社団法人ドット道東)
【ファシリテーター】
・川上 椋輔(BASE CAMP TESHIKAGA 代表)

Photo by Kazuma Saki
Edit 屈橋毬花

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https://dotonet.dotdoto.com/