COLUMN

3日間の経験が、自分も企業も変える。3人の学生が提案した「思い切った発想」とは?

まだ知らない仕事の世界や裏側を体験できるインターンプログラム「#道東天職活動」
釧路や道東にゆかりがなくても、この夏、3日間のインターンシップを通して新たな自分自身を発見してみませんか?

<こんな人におすすめ>
「地方で働くの、アリかも……?」
「釧路で働く選択肢も考えたい!」
「就活、何から始めたらいいかよくわからない」
「就職活動の情報交換がしたい」
「ローカル企業の雰囲気を感じてみたい」
「広報やPRに興味あり!」

今回ご紹介する丸中釧路中央青果株式会社は、釧路・根室地域の食料品店などで私たちが普段目にする野菜や果物、花の流通を支えている会社です。
その役割は、生産者や農協などから野菜・果物・花を集め、仲卸業者などに卸売をすること。その先にはスーパーなどの小売店、そして消費者がいます。
つまり、私たちが普段食べている野菜や果物を、流通に乗せる最初のアクション。それを担うお仕事なのです。

ドット道東が丸中釧路中央青果株式会社のインターンシップに伴走させてもらうのは、実は今回で3年目。
1年目は「丸中釧路中央青果の魅力をレポートする」、2年目は「丸中釧路中央青果の魅力をPRする施策を考える」というテーマで実施してきました。
3年目となる今回は、「丸中釧路中央青果のPR企画を実行する」ということで、SNSの立ち上げや具体的な投稿施策を考え、役員陣にプレゼンテーションしていただきます!

このテーマに行き着いたのは、これまでの過去2年の参加者が積み重ねてきてくれた「丸中釧路中央青果の魅力の発見」のおかげだと話すのは担当者である斉藤さん。

「これまで参加してくれたインターン生との出会いや、彼らの視点から気付かされることもたくさんありました。特に情報発信の必要性や、そのやり方についてはかなり考えや意識が変わり、会社全体にも大きな影響を与えていると思います。その「影響」とは、最新の丸中釧路中央青果の会社説明資料にもあらわれていました。
これまでの資料は、どこか丸中釧路中央青果の魅力を伝えきれていない印象。

これまでの会社説明資料。なんとなくそっけないイメージ!?

しかし、今年制作した資料からは、伝わってくるイメージがまったく異なっています。

情報がより整理され、明るく親しみやすいデザインに

きっかけは、2年目の「丸中釧路中央青果の魅力をPRする施策を考える」をテーマにしたインターンシップ。このインターンシップに参加していた3人の学生の姿勢や制作した成果物を参考に、斉藤さんが改善に取り組んだのだとか。

企業側が学生に学びの場を提供するだけではなく、学生の姿勢や視点から企業が学ぶことができる。
この関係性こそがインターンシップの価値だと考えているドット道東は、さっそく座談会を企画。

当時のインターン生と斉藤さんとの対談から、「インターンシップが掘り起こした丸中釧路中央成果の魅力」に迫っていきます。

座談会参加者のご紹介

左から3番目:斉藤和芳さん(丸中釧路中央青果株式会社 常務取締役)
左から4番目:三寺綸さん(岩見沢教育大学)通称 りんちゃん
左から5番目:乾夏子さん(釧路公立大学)通称 なっつ
(左から6番目の三上麻里奈さんは、今回の座談会は不参加です)

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ーー お久しぶりです!まずはみなさんの近況から伺ってもいいでしょうか?
三寺:実は、大学を休学して留学に行くことが決まりました!現時点では、渡航国はデンマークとエストニアの予定です。大学1年次に『香り』に関するサービスを構想していたのですが、それを進歩させるための留学をしたいと思っています!

ーー すごい!なぜいまのタイミングで?
三寺:いま大学3年生なんですが、大学3年生って就職活動や本格的なインターンで揉まれるタイミングでもあるんですよね。無意識に企業が求める自分を演じたりしてしまって窮屈に感じる場面が増えていたんです。そこに違和感を感じて、「一度くらい、自分のやりたいことを思いっきりやっちゃおう!」と。

ーー いいですね。りんちゃんらしい理由!乾さんはどうですか?
乾:実は……私ももう少しでカナダに留学するんです(笑)。

斉藤:みんな一気に海外に!(笑)

乾:はい、交換留学でカナダのキャピラノ大学というところに。数ヶ月日本を離れることはあまりない経験なので、せっかくならカナダ以外の国にも足を運べたら嬉しいですね。

斉藤:お二人にはぜひ、現地の様子をリポートしてほしいですね!僕や会社の変化としては、毎年春には新卒社員が入ってくるのですが、今年は女性が2名入ってくれました。入る人もいれば辞める人もいまして、転職もちらほらと。留学ほどのインパクトがある話題じゃなくて申し訳ないです……(笑)。

ーー いえいえ!(笑)さて、みなさんこの1年でいろいろあったかと思うのですが、さっそく昨年のインターン期間のことを振り返っていきましょう。

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ーー 1日目は顔合わせも早々に、インプットの時間となりましたね。市場や施設の見学、社員さんへのインタビューをさせていただきました。何か印象に残っていることはありますか?
乾:私の中で印象に残っているのは、野菜部の續石さんの「ただこれまでの商品を売るだけじゃなく、自分で新しい商品を見つけて売ることも仕事の楽しさの一つ」というエピソードでした。

續石さんは「パレルモ」という甘みのあるパプリカに注目し、仕入れてみたそうです。それが話題となって様々なお店で取り扱われたり、実際に手に取っている人を見かけ、この仕事のやりがいを改めて感じたと話してくれました。

それまで丸中さんのお仕事のイメージは、「当たり前の毎日を守る」ことを続けるというものだったのですが、續石さんのお話を聞いて、「新しいことにも挑戦させてもらえる環境なんだな」と感じました。

当日のレポートを一緒に読みながらの座談会です
社員インタビューにお付き合いいただいた皆さんと

ーー 私もそのお話、印象に残っています。りんちゃんはいかがですか?
三寺:私は、1日目の夕方にその日インプットしたものを整理しはじめた際に、混乱してしまって、みんなで焦ったことが印象的ですね。

お話を聞いたり見学している際にはわかったつもりになっていたんですが、いざみんなでシェアする時間になったとき、「あれ?点と点が繋がってないぞ?」と気づきまして。

圧倒的な情報量に悩んだ1日目の夕方

ーー 斉藤さんはその時のことをどう見ておられましたか?

斉藤:1日目の最初、真面目に会社説明をしたと思うのですが、実はあれが良くなかったのかなって思って見ていました。あえて説明を省いて、見たことにそのまま疑問を感想を持ってもらえる方が良かったのかもしれないなって。ただそこから、2日目の成長がすごかったですよね!

初日の説明を「反省」する斉藤さん

三寺:1日目の夕方にワークをして、「あれ、私たちみんな、わかってないぞ」ということがわかって(笑)。なので、2日目からは一方的にお話を聞かせてもらうんじゃなくて、働いている皆さんのところに近づいていって、「何されてるんですか」「なんでこういうやり方なんですか」とか、いろいろと聞いてみるようにしましたね。

2日目早朝の様子。昨日とは打って変わって、積極的に質問をする3人

乾:私は丸中さんでのインターンシップが初めてのインターンシップだったので、2日目から他のお二人が積極的に社員さんに話しかけたり質問しているのを見て、焦っていたんです。来年、再来年、自分もこんな先輩になれているのかなって不安な気持ちになったりもしました。
でも、インプットをしてワークして整理して、っていう工程を重ねていく中で、昨日気づかなかったことに気づけたり、理解できていくようになって。自分でも成長を感じていました。

斉藤:乾さんはもちろん、全員2日目から一気に雰囲気が変わりました。「どんなものが出来上がってくるかは3日目の楽しみにしておこう」と思って、僕も基本的には別室から見守ってましたね。

ーー そこで最終的に提案されたのが、パンフレットとWEBのリニューアル提案でした。初めて見たとき、率直にどう思われましたか?

パンフレット(一部)
WEB(一部)

斉藤:「絶対俺には作れないな」と思いました(笑)。こんなに思い切ったことはできない。一方で、「いや、でも実際結構ありだな」とも思いました。

ーー 社内からの反応はいかがでしたか。
斉藤:他の役員も「俺らにはない発想だよね」と感動してましたね。若手の反応も良かったですね。

ーー 斉藤さんはこの提案からヒントを得て、会社の紹介資料を改善されたんですよね。
斉藤:そうです。こんな感じで、「丸中がある釧路、ない釧路」のパートも参考に。

最新の会社説明資料から。3人が制作したパンフレットが生かされています

三寺:こうやって活用していただいたと聞いたときはとっても嬉しかったです!私たちが制作したパンフレットでの「丸中がある釧路、ない釧路」はちょっと「闇市」とかっていうワードがあったんですけど(笑)、斉藤さんの目線で書いていただくと、こんなに「丸中がある釧路、ない釧路」がわかりやすくなるんだ、という発見もありました。

ーー 丸中さんの社員のみなさんの私生活のことや、仕事の面白さを伝えるパートも全然変わってますもんね。
乾:私、斉藤さんにお聞きしたいことがありまして。最近「校閲ガール」っていうドラマを見たんです。「校正・校閲」ってその仕事の価値に気付かれにくいよね、と描写されているんですが、あるとないとじゃ、読みやすさが全然違うということを知って。丸中さんのお仕事もそういうイメージなんです。

丸中のみなさんは、自分たちの仕事について、もっといろんな人に知ってほしいという気持ちはありますか?

斉藤:全員がそうじゃないかもしれないけれど、私自身はすごくそう思っています。社員自身が自分の仕事の面白さに気づいていないんだろうな、とも思いますし。だから、インターンに参加してくれた3人から見る我が社のイメージをもっとみんなに知ってほしいですね。「俺たちの仕事、こんな風に見えてるんだよ!」っていうことを知ってほしい。

ーー この提案を生かし、また今年もインターンシップに取り組んでもらうわけですが、どんなことを期待していますか?
斉藤:先日大学生と就職について話す機会がありまして、そこで「どんなところから情報を得ているの?」と聞いたら、「SNSだ」と答える人がとても多くて。

去年3人に取り組んでもらった中で、「見せ方」「伝え方」の重要性をよく学んだので。
それを生かしつつ、具体的なSNSの立ち上げに取り組んでもらいたいですね。

ーー お二人からは、先輩としてアドバイスはありますか?
乾:もっとたくさん社員の方とお話しすれば良かったな、と思っていて。ちょっと上から目線になってしまうんですが、私たちの質問や言葉が丸中のみなさんにとっては新鮮に聞こえることもあるんだ、って気づいたインターンだったので、もっともっとコミュニケーションをとれば良かったな、って思っています。

三寺:丸中さんのインターンシップは、気を張らずにリラックスして取り組んだ方が楽しいんじゃないかなって思います。斉藤さんが言ってくださったことで印象に残っている言葉があって。「わからない、わからないって騒ぎながら取り組んでいるところが良かった」っていう(笑)。私たちとしては大事件なんですけど(笑)。
でも、大人の前ってわかった風な態度をとってしまうものじゃないですか。でも、「わからない」っていう姿勢でいることで「わかってくる」ものもあるんじゃないかと思っているので、素直な姿勢がいいのかなって思います。

ーー みなさん、ありがとうございます!今年のインターンシップも楽しみですね。先輩のお二人も楽しみにしていてください!

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インターンシップで取り組んだ内容が実際に受け入れ先である丸中釧路中央青果の糧となっていることに、より自信をつけた様子のお二人。
斉藤さんもインターンシップを通して新たな視点や気づきを得ることができ、新たな情報発信にも意欲を見せています。

たった数日間のインターンシップかもしれませんが、誰かの思考を助けたり企業のあり方を問い直したりすることができる可能性を秘めています。
そんな特別な体験をしてみたい学生のみなさん、道東の企業でインターンシップにチャレンジしてみませんか?