十勝エリア
酪農業務

DX化で仕事環境が大きく変化!鹿追町の牧場が酪農スタッフを募集中!

ただいま募集期間外

農事組合法人 東瓜幕共和生産組合

北海道河東郡鹿追町東瓜幕西18線28-11

北海道十勝・鹿追町の郊外にある「カントリーホーム風景」。酪農法人・東瓜幕協和生産組合が直営する小さなカフェです。前編にあたる以前の記事では、このカフェの求人についてお伝えしましたが、牧場のスタッフも合わせて募集しています。今回は後編として、牧場の仕事について紹介していきます!

実はDX化の最前線!? 技術導入で仕事環境が大きく改善

現在、牧場では700頭近い牛を飼育しており、います。酪農が盛んな十勝エリアの中でも大規模な酪農経営をしています。この中には搾乳する牛だけでなく、仔牛の育成も行っていて、約300頭が乳を搾る前の育成牛だそうです。

牧場の主な仕事は朝夕の搾乳や牛舎の清掃、牛の体調管理など。育成中の仔牛は哺乳を行います。牧場の現場も機械化やDX化が進んだことで作業効率が格段に上がり、一昔前に比べるとスタッフの負担も大きく軽減されたといいます。

「例えば、飼育されている全ての牛には人工知能のついたセンサーが装着されていて、発情情報や分娩情報、体調低下の情報などがアプリでスマホに通知される仕組みになっています」と話すのは、牧場の責任者である清水勇輝さん。前編でお話しいただいた伸哉さんのお兄さんです。

牧場責任者の清水勇輝さん

以前はスタッフが常に牛舎をまわって牛の様子を観察していましたが、今は異変があればアプリで通知が届くため、常に牛舎にいる必要がなくなり、時間の余裕が生まれました。また、牛につけられているナンバーをアプリに入力すると月齢や体調も確認でき、親牛をたどることもできるため飼養管理もしやすくなったと言います。

首についているのがナンバーチップ

実は清水さんたちは「アプリの開発会社さんに声をかけていただいて、開発段階から関わっていた」そうです。それは以前から「どうすれば酪農の仕事が効率化できるか」「スタッフの負担を減らせるか」ということを考えていたため、この話をもらったときに「酪農の現場が少しでも働きやすい環境になるなら」と快く協力。現場の声を開発に反映していきました。

他の牧場に先駆けていち早く6次産業化を進めていったように、牧場の現場でも新しい技術を積極的に取り入れて環境改善につなげています。

牛の情報は全てスマホで確認できる

未経験者でも安心して働ける環境づくり

搾乳の現場では、ロータリーパーラーと呼ばれる大型搾乳機を導入しました。これにより1回に4時間以上かかっていた搾乳時間がおよそ半分に短縮されたと言います。搾乳は1日2回、朝と夕方に行いますが、これにより人の稼働時間も少なくなり、余裕をもったシフト体制が組めるようになったそうです。

2021年に導入したロータリーパーラー。一度に40頭の牛から搾乳できる

「現在、牧場では7名のスタッフが活躍しています。機械を導入してから、夜は19時くらいには帰宅しています。休みは4週6休で、お盆や年末年始はこれに2日間の休みが加わるので、スタッフ同士で相談をして連休を取ることもできます。未経験でもすぐに仕事を覚えられますので、その点もご安心ください」と勇輝さん。

未経験者でも安心という理由の一つが、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるISO22000の取得です。「安全でおいしい商品を届けたい」「しっかりとした組織運営をしたい」といった思いから取得しました。

これによって組織運用や作業工程を見直し、ほぼ全ての作業をマニュアル化しました。はじめての方でも手順に沿って仕事をすることができるのです。ISO22000を取得している牧場はまだまだ少なく、常に将来を見据えた組織づくりをしていることがわかります。

一つひとつの作業はマニュアルで決められているので安心だ

搾乳現場では、スタッフはそれぞれの持ち場について、牛の乳を拭き取ったり搾乳の機械をつける作業を行っていました。搾乳一つとっても、以前は人間が動いていましたが、今は機械の中に牛が移動してくれるので、体の負担は大きく変わったそうです。

病気予防のためにも、乳房の汚れは丁寧に拭き取る
スタッフルームも広くて使いやすく

実際に働くスタッフの仕事や生活は?

実際に働いているスタッフの方にもお話を聞いてみました。

広島県出身の東さんは2022年1月から牧場で働いています。元々北海道が好きだったという東さんは、知人の紹介でこの仕事に出会いました。これまではサービス業に従事していて、酪農の仕事に就くのははじめてだそうです。

お話を伺った東さん

「私の主な仕事は仔牛のお世話です。毎日朝と夕方に哺乳をして、仔牛の健康状態を観察します。仔牛は個体ごとに性格もそれぞれ違っていて、気の強い子もいればおとなしい子もいます。ミルクを飲むときにバケツに顔を突っ込んでミルクまみれになる子もいておもしろいですよ(笑)」と、東さん。

「一頭一頭の個性が全然違うので、毎日接していても飽きないです」と話す一方で、生き物を相手にしていることへの責任や厳しさも感じているそうです。

ミルクを飲む仔牛。哺乳瓶にも種類があり、成長時期によって使いわけるそう

「何よりも健康に育ってくれることが一番なので、健康管理は常に気をつけています。まだまだ自分だけでは判断できないことが多いので、何か異変に気づいたときはすぐに伝えて周りの皆さんに助けてもらっています。牛たちも愛情を込めて接すればすごく懐いてくれるんです。それがとっても愛おしいです」

東さんの基本的な勤務時間は5時から18時まで。牧場の近くに住んでいるので、通勤時間はほとんどかかりません。

画像
哺乳作業の準備。1日2回、朝夕に哺乳する

「住む部屋や車も全部用意していただいて、すごくありがたい環境です。朝は4時に起きるので、夜は21時30分頃には寝ています。牧場の仕事をはじめてから生活が健康的になりました(笑)」

と、すっかり環境に馴染んでいる東さん。広島から北海道に来ることへの不安はなかったのでしょうか?

「実はこちらにくる前は奄美大島でリゾートバイトをしていたんです。南から北へ大移動ですね(笑)。北海道に住むのははじめてですが、景色がとにかくきれいで毎日感動しています! 日の出や夕焼けが本当にきれいで、毎日動画を撮ってます(笑)」

仕事だけでなく、日々の生活も楽しんでいるようですね!

画像
ある日の夕焼け。十勝の農村部は空が広いのでオレンジ色が一面に広がる

牧場は早くから6次産業化を進め、その先にいるお客様を見据えた酪農を行ってきました。
 
牧場で絞った生乳はソフトクリームやヨーグルトなどの商品にも加工され、道内を中心に多くの店舗で販売しています。また敷地内のカフェでも牛乳やソフトクリームなどをはじめとした商品を提供しています。
 
これらの商品がつくれるのも、全ては牧場の仕事があってこそ。お客様から届く「おいしい!」という声は、牧場で働くスタッフのモチベーションにもつながっています。

牧場だけじゃない! 多様なキャリア形成も可能です

牧場スタッフもカフェ部門と同様に、自分の成長や目標に合わせてキャリアを積むことができます。「例えば繁殖を専門に経験を積み成長したのちに、繁殖部門をその人に任せて独立させてもいい。繁殖を外注している牧場も多いので、需要はあります」と勇輝さん。

牛舎も新設。設備もどんどんリニューアルしている

牧場スタッフの中には、家畜人工授精師の資格を持っている人もいると言います。家畜が安定して繁殖していくためにも、こうした資格を持つスタッフがいることも牧場の大きな強みとなっています。

勇輝さんは「ほかにも、ウチは重機も自社で保有しているので、重機のスペシャリストを目指す道もあります。鹿追町は畑作農家も多いので、畑おこしの作業を請け負うこともできるんです」と続けます。

牧場ではこれまでに紹介したようにさまざまなシステムを導入しているので、事務仕事や管理業務も増えていると言います。一つの職種だけでなく、多様な職種があるので、自分のやりたいことを見つけていける環境にあるでしょう。

酪農は大変なことも多いが、その分大きなやりがいも感じる仕事だ

「やる気次第で、いろいろなことにチャレンジできますよ。適正なども見ながら私たちも一緒にキャリア形成を考えていきます」と勇輝さん。単に従業員として雇うのではなく、一企業としてしっかりと一人ひとりの成長やキャリアをサポートもしていきたいという思いを伝えてくれました。

2022年内には新しい従業員用住宅も新設。自家用車を持っていなくても車の貸し出しも行っているそうなので、生活面のサポートもバッチリです!

画像
会社の将来を担う二人。清水さんたちと一緒にチャレンジしたい方、ぜひご応募を!

生き物を相手にする仕事は、とにかく大変というイメージが強いかもしれません。手を抜けば病気になったり、時には死と向き合わなければならないなど、大変なことももちろんあります。でも、しっかりと愛情を込めて育てた牛はきちんと応えてくれますし、結果の見えやすい仕事でもあるといえます。それはきっと、大きなやりがいにつながるでしょう。

広大な北海道の自然の中で酪農にチャレンジしたい! そんな方のご応募をお待ちしています!

募集要項

▼募集職種
酪農スタッフ
正社員、長期・短期アルバイトなど希望に応じてご相談ください
▼業務内容
酪農業務全般
・搾乳作業
・哺乳作業
・清掃や飼養管理
・飼料製造作業
など
▼応募資格
<必要なスキル>
・普通自動車運転免許
(生活のために必要です。採用決定後の取得でも可能です)
<歓迎スキル>
・未経験歓迎
・もちろん経験者も歓迎です
・明るく前向きな方
・体力に不安のない方
・将来、地方定住を考えている方
・酪農に興味がある方
▼採用情報
◎勤務地:北海道河東郡鹿追町東瓜幕西18線28番地11
◎勤務時間:出勤8:30、退勤17:30 実働8時間
◎休日・休暇:シフト制で月6日。冬季休暇5日付与。
※冬場に長期休暇が欲しい方は取得することが可能です。(条件などは面談でお話しします)
◎給与:月給20万円~  時給900円〜
◎待遇:
《賞与》年2回1ヶ月程度支給予定
《社会保険》健康保険・年金保険・雇用保険・労災保険加入
《福利厚生》交通費規定支給
《そのほか》車貸与(要相談)、家電貸出、
◎勤務開始時期:
採用決定次第すぐ、時期については相談可能です。
▼応募・採用フロー
簡単に経歴がわかる内容を送付していただけると幸いです。
メール到着後1週間以内に返信いたします。

面談(リアルもしくはオンライン)1回または2回

内定

▼企業情報
農事組合法人東瓜幕共和生産組合
http://www.countryhomefukei.jp/
従業員:役員4名(男性3,女1)、従業員6名(男5,女1)、パート1名(女1)

コジマノリユキ

1976年生まれ。新潟・上越(板倉)→ 埼玉・川越 → 東京 → 埼玉・川越 → 北海道・十勝(上士幌)。2男1女の父。

  • Twitter