オホーツクエリア
地域コーディネーター

【美幌町地域おこし協力隊】自然の中にある町で、自然と共に生きる。北海道・美幌町で地域おこし協力隊を募集!

ただいま募集期間外

オホーツク地域の玄関・女満別空港から車を15分ほど走らせると、自然豊かなまち美幌町が見えてきます。北海道を代表する観光名所「美幌峠」には年間約70万人が来訪。眼下にはエメラルドグリーンの屈斜路湖が広がる絶景で、カメラ好きやライダーがこぞって訪れる人気スポットです。

夏も冬も、装いを変えて観光客を楽しませる美幌峠

そんな美幌町が今回募集する、地域おこし協力隊のお仕事。
町内宿泊施設やキャンプ場・温泉施設の案内や、トレイルを活用したネイチャーガイドなど次世代の観光業をつくる仕事が主な業務です。観光物産協会や美幌町役場と足並みを揃えて、一緒に観光課題を考え解決してくれる人を募集しています。

いまの美幌町観光の課題、そして次の時代に向けた構想や美幌町での暮らしなどをご紹介します!

【こんな方におすすめ!】
・自然やアクティビティが好き
・アウトドアや登山、サイクリングやトレッキングが好きな方
・コミュニケーションに自信がある
・SNS活用や情報発信が得意

【募集概要】
▼募集職種
美幌町地域おこし協力隊員 1名
→美幌町の観光課題の洗い出し、課題解決のアイデア発案やネイチャーガイドとしての活動など

日本有数の絶景地での暮らし

美幌観光物産協会・会長の宮田博行さん

───おふたりから見た美幌町って、どんな町ですか?

宮田 私は生まれも育ちも美幌町です。長くこの町と一緒に育ってきましたね。美幌町は女満別空港から車で15分とアクセスがよく、自衛隊の駐屯地もあるため町外から移住してくる人も多いんです。移住してきた人にも温かく接してくれる町だと思います。地域柄人と人との距離が近いからか、お店でお酒を飲んでいると友達になったりする人もいて。何十年来の友人になることもよくある話です。

信太 私は広島県の出身なんですが、8歳の頃に美幌町へ移住してからずっと住んできました。都会から引っ越してきたので、若い頃は田舎町のギャップを感じて町を出たいなと思ったこともあります。でも、美幌町以外のいろいろな町を見て、美幌町ほど住みやすいまちは他にない。郷土愛を感じるようになってきました。人も温かいし、自然災害が少ないから安心して住める。近隣の町や空港とも車で数分の距離だから、買い物や旅行に行くにも利便性がいい。生活に必要なものは町内約2kmの範囲内にある程度揃っているし、住めば住むほどいい町だなと思いますね。

観光物産協会・事務局長の信太真人さん

───美幌町は観光資源も豊かな印象がありますが?

宮田 やっぱり美幌峠は、この町が誇る観光名所ですね。日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖や、知床連峰を一望することができます。「天下の絶景」なんて呼ばれていて、全国各地から観光客の方々がいらっしゃってますね。

信太 それに、実は美幌峠では雲海も見ることができるんですよ。雲海は四季を通して発生していますが、気圧や湿度など天候のタイミングが合った時に見ることができます。たしかに写真でも圧巻の景色なんですが、やっぱり肉眼で見る感動に勝るものはありませんね。ぜひいろんな人に見ていただきたい自慢の景色です。

「通過する観光」から「立ち止まる観光」へ

───今回地域おこし協力隊を募集することになったきっかけはなんでしょうか?

宮田 実はここ数年、地域おこし協力隊をずっと募集し続けています。本当にありがたいことに、素敵な人が毎年集まってくれて今も定住してくれている人もいますね。今までは美幌町の特産品PRがメインだったのですが、ここからちょっと違った視点が必要になると思っていて。

信太 というのも、先ほどお話ししたメイン観光地の美幌峠。今まではずっとこの美幌峠があることに甘んじてしまっていて、観光産業に対して受け身の体制だったんです。せっかく立ち寄ってくれた観光客の方も、美幌峠を見て満足して帰ってしまう。だから、まだまだ魅力がある美幌の自然をさらに磨いて観光業を改革してくれる、そんな人を集めたいと思ったのがきっかけです。

───なるほど、人気スポットであるが故のジレンマですね。ということは、お仕事内容は観光業がメイン?

宮田 そうですね、美幌町の観光物産協会職員として、観光業務に携わっていただきたいなと思っています。1年目は「美幌町を知り、関係を作る」ことをテーマに、いろんな人々や場所に触れてもらいます。そこで関係を築きながら地域課題を見つけてもらって、2年目・3年目で課題解決のプランを考えてほしいと思っています。アイデア出しの力を借りたい、といったところでしょうか。

信太 これからはアドベンチャーツーリズム、いわゆるATが重要になってくると思っています。今までの美幌町は、町内市街地に立ち寄ることなく立ち去ってしまう「通過型観光」。でもこれからの時代に求められるのは、交流や体験を楽しむことができる「滞在型観光」なんじゃないかなと思うんです。今はその部分がとても薄くて、もっとコンテンツや事業者を増やしつつ仕組みづくりをしていきたいんです。

宮田 そこで、地域おこし協力隊の人に手伝ってほしいんですよね。アイデアはもちろん、実際に手を動かす部分でも助けてほしい。そんな思いで今年は募集をかけることにしました。

───実際に過去の協力隊の方々で、今現役のネイチャーガイドとして活躍されている方がいると伺いましたが?

宮田 そうなんです。過去に2名、協力隊として美幌に来てくれた方が現役ネイチャーガイドとしてお仕事されています。そのまま美幌町に住み続けてくれている、という形ですね。そういった方々が生活していけるようにも、ATを進めてお仕事を持続させてあげたいんです。

信太 お仕事の中にはネイチャーガイドとしての活動も含まれています。また令和6年度には「屈斜路カルデラトレイル」といって、阿寒・摩周国立公園の大自然の中を歩くアクティビティも打ち出す予定です。自然が大好きな人にはうってつけの環境ですね。

───ネイチャーガイドとして働ける協力隊、なかなか貴重ですね。どんな方に来てほしいですか?

宮田 国内外から人が来るので、物怖じせずにお話しできるようなフレンドリーな方は適任かもしれません。人が好きな人、コミュニケーションをとるのが好きな人であれば大歓迎です。

信太 あとはやはり、自然が好きな方でしょうか。美幌町の雄大な自然や、生き物との共存。この魅力を上手に発信してくれる人、伝えてくれる人に来てもらえると嬉しいですね。

自然のそばではなく、自然の中にある町

元美幌町地域おこし協力隊・ネイチャーガイドの滝川朗正さん

───滝川さんは過去に美幌町の協力隊として参加していたんですよね?どうして参加しようと思ったのですか?

滝川 2016年に元々バックパッカーとして世界一周していたんですその時にいろんな国の村を訪れて、地域の人たちの「おもてなし」に感動して。自分ももてなす側になりたいと思って、帰国後は札幌の会社でゲストハウス運営に関わる仕事をしていました。でも2020年のコロナで事業がストップしてしまったんです。別の部署に移動の話が出たのですが、「やっぱり観光に関する仕事がしたい!」と思ったときに美幌町の協力隊募集を見つけて。いつかはネイチャーガイドとして働いてみたいと思っていたので、応募したという流れです。

バックパッカー時代。地元民にご飯をご馳走してもらっていたそう

───まさにバッチリのタイミングだったのですね。美幌町に来てみてどうでしたか?

滝川 思ってたよりもアクセスがいいな、と感じました。どこに行くにも行きやすいし、もちろん自然もすぐそばにある。札幌に住んでいた時にはなかった環境ですね。都会だって少し移動したら自然と触れ合える環境があるんですが、美幌町はそもそも自然の中にある町。そういった部分で自然との距離感が近い、自由度の高い暮らしができるなと思いました。通勤時間もぎゅっと圧縮されて、自分のために使える時間が増えたので生活のクオリティも上がりましたし。自分らしく、全力で生きていけるようになった気がしています。

自然だけじゃない「豊かさ」

───実際に協力隊として参加して、どうでしたか?

滝川 「何かやりたい」と思ったとき、どうしてもビジネスとしての入り口しかなくなってしまいがちだと思うんです。でも協力隊は違う側面で携わることができる。いろんな人とつながって交流して、自然について勉強したりする時間もある。自分にとっては最適解だったなと思っています。

滝川 それに、生活の面でもすごく豊かさを感じます。人と人との距離が近いんですよね。例えば食べ物にしても、もちろん旬のものだから美味しいんだけど「誰々さんからもらった野菜」とか、別の付加価値がある。こういう関係性って、生活の満足度がすごく高くなると気付きました。美幌町ならでは、ですね。

───生活の豊かさ、たしかにそうかもしれませんね。それが満了後も美幌を離れなかった理由ですか?

滝川 そうですね、ここで暮らしているうちにこの町が自分ごとになってきちゃったんですよね。それに、最初にやりたかったネイチャーガイドが地域に必要とされていると感じて。自然だったり、町の魅力を可視化する人が求められているなと思ったんです。そういった面で、観光を可視化している人がまだ美幌にはいなかった。なら自分がやらなければ、自分がやることで価値が生まれるのではという使命感を感じてしまいました。

観光を通して、地元の誇りを取り戻す

───今ガイドとしてお仕事されてみて、どうですか?

滝川 シンプルに楽しいです。お客様が喜んでくれることが何より嬉しい。やっぱり自分が暮らしている町だと、だんだん慣れてきちゃって良さに気付きにくくなってしまうんですよね。でも、そこに価値を感じたお客様が町の外から来てくれて、感動してくれると「こんなにいい町なんだよな」と自分も感動する。それに、お客様を地元のカフェに連れて行った時があって。「美味しい!」と言ってくれると、お店のマスターが嬉しそうな顔をするんです。これって、町の人にもいい循環が生まれているじゃないですか。地域が地域の誇りを取り戻すために、重要なんじゃないかなと。

───いい循環ですね。最後に先輩として、地域おこし協力隊としてどんな人が来てほしいですか?

滝川 そうですね、町の人や企業、団体の人たちと一緒に悩んでくれる人でしょうか。きっと協力隊として町に来ても、はじめのうちは戸惑うことがたくさんあると思うんです。これでいいのかな、これが足りないのかなって。でもそれは地域の人たちも一緒で、同じ悩みを抱えていたりします。だから、一緒に何かを作り上げていく過程を楽しんでくれる人がいいな、と思いますね。一緒にこの町を楽しく、誇り高い町にできたらと思います。

▼募集職種
美幌町地域おこし協力隊員 1名
→美幌町の観光課題の洗い出し、課題解決のアイデア発案やネイチャーガイドとしての活動など

▼任期
・令和6年4月〜勤務開始予定(時期についてはご相談ください)
・1年更新 最長3年
・勤務時間
 土日勤務のあるシフト制(週休2日)
 月の休日日数:カレンダーの土・日・祝日の日数と同日数
 年末年始休暇:12月31日~1月3日
 有休日数:6か月勤務後に条件を満たした場合最大10日付与、以降1年ごとに美幌観光物産協会就業規則に応じて付与。
・勤務地:北海道網走郡美幌町字新町3丁目JR美幌駅舎内 美幌観光物産協会 事務所

▼委託形態
・地域おこし協力隊として観光物産協会と雇用契約を結びます。
・観光物産協会の職員としての観光業務に携わっていただきます。
 11名の協会職員と、役場職員とで協力して業務にあたります。
・勤務場所は、JR美幌駅内の美幌観光物産協会事務所です。
・着任当初は、協会職員の指導のもと、基本的業務から覚えていきます。
 土日も業務を行っているので、シフトを組み出勤していただきます。

①基本業務:AT推進事業(1〜2年目)
「美幌町を知り、関係をつくる1年目」
美幌町内に住む人々、美しい風土に触れ、温泉に入ったり、特産物を食べてみたり、春夏秋冬四季折々に変化する美幌町の風景を見て、さまざまなアクティビティを体験しながら、観光に関わる町内の人々と出会い、その思いや課題に触れる1年目です。できるだけ地域の関係者と交流し友達をたくさん作り関係を築きましょう。

②上記事業企画業務(2~3年目)
「チャレンジの2~3年目」
1年目の基本経験を活かし、美幌町の観光資源・コンテンツを熟知したうえで、有効に活用できるプランを立案し、役場や観光事業者と協働しながら実践します。
オフシーズンにも観光客を呼び込めるような企画を検討、作成します。

③その他、事務業務や研修受講等
協会各予算・事業の執行に係る事務業務のほか、必要な研修の受講など協力隊として必要な業務を行います。

▼報酬(委託料)給与及び福利厚生等 
・給与・賃金等 月給 170,000~200,000 198,500円(経歴により加算)
・期末勤勉手当(昨年実績2.0か月)、家賃補助(最大27,000円/月)等の各種手当有
・社会保険、厚生年金、雇用保険等加入

▼必要事項
・普通免許を所持していること
・地域おこし協力隊の地域要件に該当すること
 (3大都市圏の都市地域、政令指定都市等(過疎、山村、離島、半島等に該当しない市町村)から転出し、任期中は美幌町に居住及び住民票の異動ができること)
・エクセル・ワード・パワーポイント・Eメール等、PCの基本的な操作ができること
・年齢、性別は問いません

▼応募方法
こちらのリンクよりご応募ください。
https://www.bihoro-k.com/html/event/event-recruitment.html

▼応募締切
・2024年3月15日(金)必着

▼選考の流れ
1次選考:書類選考  
 ↓
2次選考:締切に関わらず 随時面接を実施します
 ↓
選考結果通知
※受付期間中に採用決定、締切する場合があります

▼問い合わせ先
〒092-0015  北海道網走郡美幌町新町3丁目 
美幌観光物産協会 信太
TEL :0152-77-6548
e-mail:shida@bihoro-k.com

ライター

奥村菜依加

1994年生まれ、北海道北見市出身。道内金融機関に6年間勤務。その後北見市の映像プロダクション・株式会社北映Northern Filmsにチーフマネージャー・ライターとして在籍。2023年退職、ライター・コピーライターとして独立。屋号はProduce One。猫とコーヒー、甘いものをこよなく愛している。

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