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一生ものの技術を身につける「マルチクラフターな現場代理人を目指して」/上士幌町で地域の暮らしを守る一員となる土木事業に携わる人を募集!

募集中  - 

株式会社アキマサ

北海道河東郡上士幌町上士幌東2線227番地

今回の「#道東ではたらく」でご紹介するのは、北海道の十勝地方の上士幌町でインフラ事業を営む、株式会社アキマサの求人です。

株式会社アキマサの主な仕事は、水力発電所のダムや周辺設備の管理。取水口に溜まった流木の除去や水槽の清掃をはじめとした土木工事を行っています。馴染みのない地道な仕事のように思われるかもしれませんが、地域住民に電力を安定して届けるうえで必要不可欠な仕事なのです。

そんな株式会社アキマサの社長・秋林正弘(あきばやしまさひろ)さんが、インタビュー中に力を込めて語ったのは「マルチクラフター(多能工)になるために、資格をどんどん取得してほしい」という言葉。実際に、同社では社員の資格取得を資金面でサポートし、社員育成に力を入れています。その背景には、秋林さんの強い想いがありました。

<こんな方におすすめ!>
・資格を活かした仕事がしたい(資格取得推奨)
・手に職をつけたい
・地域のインフラを支えたい

<募集詳細はこちらから>
▼募集職種
土木工事作業員/現場代理人(社員)2名
求人詳細(求人条件や業務内容の詳細情報)

「手を抜けば、地域一帯を停電させてしまう」土木工事事業について

───今回募集するお仕事の内容について教えていただけますか?

秋林 J‐POWERグループが所有しているダム・発電所周辺の維持管理をやらせてもらっている土木工事業ですね。うちが担当させてもらっているのは、糠平の奥のほうにある幌加から本別町までの間の水力発電所のダムとその周辺設備です。

もう少し具体的に言うと、電力の取り出しと電力源からの保護を同時に行うトランスの基礎や、ケーブルが入るケーブルピットといった電気設備をつくったり、修繕したり。それから、発電所周りの草刈りや落ち葉の清掃なんかも土木のカテゴリーに入る仕事です。要するに、発電所に関わることは何でもやります。

水力発電っていうのは高い場所から低い場所へと水を流す、いわゆる土地の高低差を利用して発電させる仕組みですよね。なので、ダムに落ち葉が詰まっていると、水の勢いが弱くなって発電量も減ってしまう。極端なことを言うと、私が手を抜けば、停電させちゃうこともあるわけですから。地味だと思われるかもしれませんが、地域住民の方々の生活を守る仕事にやりがいを感じながら取り組んでいます。

───株式会社アキマサは、秋林さんが立ち上げられた会社ですよね。ダム・発電所周辺の土木工事事業を始めようと思ったきっかけを教えていただけますか?

取材当日はダム周辺に溜まる土砂を取り除く作業

秋林 もともと私は足寄で、祖父が100年ちかく前に創業した建築屋で働いていました。祖父が創業した当初の足寄は開拓の最中にあって、建築の仕事がたくさんあったんですが、今はそういう時代でもなくなってしまったので、二代目社長になった叔父に「お前は土木を担当してくれ」と言われて、そこから土木の知識と経験を積み始めたのが、そもそものキャリアのはじまりです。

私は小さい頃から祖父さんに憧れていて、大げさではなく、神様みたいな存在だったんですよ。そんな祖父さんが「お前、会社頼むな」なんて言って死んでいったものですから、当時中学生だった私はその気になってしまって。入社してからは早い段階で、受注から工事、引き渡しまで、すべての工程を自分ひとりでできる状態をつくっていました。

結局は紆余曲折あって、自分の会社を立ち上げるに至ったんですが、理想の人間像や仕事観は祖父の影響を大きく受けていますね。

祖父の時代に使われていた作業着。今でも社内に飾っている。

「マルチクラフターな現場代理人になってほしい」アキマサが資格取得を応援するワケ

───秋林さんが仕事をするうえでポリシーとして守っていることはありますか?

秋林 自分も一緒に働く人も、気持ち良く仕事できる環境を整えることかな。一緒に働く人というのは、社員だけじゃなくて、取引先の方や下請けの会社の方を含めてね。

たとえば、うちに発注してくれているJ‐POWERの方々は、私が会いに行くと必ず立って「こんにちは、いつもありがとうね」と言ってくれる。「発注者」と「作業員」ではなくて、「仲間」として見てくれる気持ちよさがあるというか。そういう人と仕事をしたいし、そういう人たちを大切にしたい。

だから、うちはJ‐POWERさん1社としか取引していないんです。会社としてはリスクになるという考えもあるんですが、大切な会社さんに「今すぐに来て」と言われたら、すぐに対応しておける体制を整えておきたいので。

また、社員とは良い関係を保つために距離感を近くしておきたいので、下の名前で呼ぶこともあります。それが良いのか悪いのかはよくわからないんですが、私が大切にしていることの一つですね。

───社員の方が資格やスキルを身に付けるための補助金を、会社として出されているとお聞きしました。こうした取り組みも、社員の方に気持ち良く働いてほしいという想いから行っているのでしょうか。

秋林 土木に携わる人たちの社会的地位を上げたいという想いからですね。正直に言うと、現状では「作業員」のままだと社会的地位は高くはありません。多くの人は日雇いで、季節雇用で、スコップを持てても、発注先であるお客さまと話すこともできない。逆に、資格を持っていて、社会的地位がある程度あっても、現場のことがわからずにスコップが持てない人もいる。

でも、資格を持っててもスコップを持ったっていいわけですよね。「スコップを持てるし、資格を持ったうえで管理もする現場代理人にもなれるよ」っていう向上心がある人間を育てたいんです。

そうすれば、5人いればそれぞれが5現場を動かせるし、1現場しかないときは5人で1現場を担当して短納期で完成させればいい。土木工事業はどうしても時期や季節によって受注が増減しやすい仕事ですが、私は通年で「社員」として雇いたいので、マルチクラフター(多能工)にこだわっています。

───未経験からでもスキルが身に着けられるのはうれしいですね。ちなみに、資格やスキルを身に着けることの大切さを実感された出来事などはあったのでしょうか?

秋林 祖父が創業した建築会社で専務として働いていたときに、社長である叔父からは「現場作業をやらなくていい」と言われていたんです。ただ、現場を担当する大工さんからしてみたら「何もわかんないくせに、指示ばっかり出す」と思う人も、中にはいるわけですよね。私はそれが嫌だったので、自ら現場に入って仕事をするようになりました。

ただね、無理やりやらせても、やっぱりスキルは身につかないですよね。うちを退職していった社員の中には「作業員の仕事だけやれればよかったんです」という人もいたから、この考えが必ずしも正しいとは思わないんだけど、ぜひ「何でもやってみたい」という人に来てほしいし、そういう人のことは全力で応援します。

この日も社長自らが機械を動かすことも

「できることが増えていくワクワク感が大きい」

何でもやってみたいという人を応援したい――。
そんな想いを持った秋林社長のもとで働く株式会社アキマサの社員は、現在1名。2022年9月から入社した金賀雄真(かねがゆうま)さんです。

土木工事は全くの未経験だったという金賀さんも、今では自ら現場で手を動かしながら、必要な人の手配・管理を任される責任者代理の立場で働いています。そんな金賀さんに、株式会社アキマサで働くことになった経緯や、仕事のやりがいなどを聞いてみました。

───まずは金賀さんの現在のお仕事について教えていただけますか?

金賀 ダムの取水口に溜まっているゴミや障害物を除去する取水工事や、水を貯めておく水槽の掃除が主な仕事です。僕は本別の仙美里ダムに行くことが多くて、そのほかJ‐POWERさんから連絡があった場所や、「そろそろあのダムに行っておいたほうがいいかな」と思ったときに、自分から届け出をして作業しにいきます。

除塵機という電動の機械に乗って作業するのですが、取水スクリーンに溜まったゴミを除去した後に、水が勢いよく流れるのが気持ちいいんですよ(笑)。

基本的に土日祝がお休みで、遅くても19時には帰れます。雨の日や落ち葉が多くなる時期はスクリーンにゴミが溜まりやすくなるので、休日出勤をすることもありますが、その分のお休みは後からいただいています。

冬の除雪作業は夜中からやることもあって、ショベルを引っ張れないところは手かきしないといけないので大変ですけど、逆に言うと、僕が大変だなと思ったのはそれくらいですね。

───土木工事は未経験だったとお聞きしています。高校を卒業されてから、どういった経緯で株式会社アキマサに入社したのでしょうか。

金賀 高校を卒業してすぐに印刷会社に入社しました。そこで3年ほど働いた後に、牧場でも3年ほど働いて、現在の仕事に就きました。株式会社アキマサに入社したのは、牧場に勤めているときに、牧場の草刈り作業をしに来てくれていた会社の方が紹介してくれたのがきっかけです。

牧場の仕事は好きだったんですが、株式会社アキマサに当時関わっていた人たちもとても人柄が良くて、こんな人たちと一緒なら働きやすそうだなと思ったんです。土木工事にも抵抗はなかったものの、全くやったことがない仕事だったので、正直なところ不安はありました。

───全くの未経験から土木工事に携わるのは勇気がいりますよね。実際に入社された直後は、どんなお仕事をされていたんですか。

金賀 現在の仕事の練習として、最初から現場に入って作業補助をしていました。事務作業をすることはほとんどなかったですね。入社して半年してからは仕事をある程度一任してもらえるようになって、最近は下請けの会社の作業員さんに仕事を依頼させていただく機会も増えてきました。

初めてのことなので失敗して注意されることもありますが、自分は新しいことをやらせてもらえて、できるようになっていくワクワク感のほうが大きいですね。

───会社から資格取得の補助が出ると聞きました。金賀さんも資格やスキル取得にチャレンジされたのでしょうか?

金賀 入社してから会社の補助を受けて、クレーン運転士と中型、バックホーなどの車両系の免許を取得させてもらいました。資格取得にかかる費用を何十万円と、会社で負担していただいたのでありがたいですね。

最近は土木の施工管理を行う「土木施工管理技士」の試験を受けて、一次試験を通過したところです。チェーンソーの資格を取れば、長い立木を切る作業もできるようになりますし、まだまだ学びたいことはたくさんあります。

───ありがとうございます。最後に、今回の求人への応募を検討している方にメッセージをお願いします。

金賀 基本的には社長から学んで修行、というかたちになると思います。社長はわからないことは細かく教えてくれますし、厳しいときは厳しいです。

ただ、その厳しさも「初対面の人に作業してもらうときにわかりやすく指示するように」とか「代理人であり、自分も作業員だという自覚を持て」といった、一緒に働く方々への心配りに関するものなので、自分としては納得してやっていますね。

今は社員が僕一人だけなので、一緒に働いてくれる人が増えるのは個人的にも楽しみです。

「コミュニケーションとチャレンジ精神を大切に」

大きな機械を扱うが力は関係なく、女性でも活躍できるという

───秋林さんが今後、注力していきたいことはありますか?

秋林 個人的にとくに意識しているのは、社員とのコミュニケーションですね。私は寡黙でカリスマ性のある祖父さんに憧れてきたんですが、今の時代は寡黙だと良くないじゃないですか。

私も気持ちを伝えるのがそもそも上手じゃないので、最近は専務である妻のアドバイスを聞いて、LINEでは「了解」だけじゃなくて「ありがとう」も言うようにしたり。不器用ながら、社員とうまくコミュニケーションを取りつつ、リスペクトを得られる社長になるにはどうしたらいいんだろうと、日々模索しています。

2018年からは、土木事業のほかに不動産業にもチャレンジし始めました。土木事業はどうしても、各年度の総工事量や天候によって受注数に変動が起きやすいので、新しいことを始めようと思って。上士幌町は移住者が増えているので、個人売買よりも、業者がしっかり入って仲介したほうがいいんじゃないかと思って着手して、ある程度は喜んでいただけているんじゃないかなと思います。

土木事業部に携わってくれる方にも、周囲の人とコミュニケーションをうまく取りながら、新しいことにどんどんチャレンジしてほしいと思っています。

求人内容詳細
▼事業内容
水力発電施設の維持・補修他事業
▼募集職種
土木工事作業員/現場代理人
▼応募資格
〈必須スキル〉
・普通自動車運転免許所持
※未経験者OK、募集職種の経験者優遇

▼採用情報
◎勤務地
事務所:北海道河東郡上士幌町上士幌東2線227番地
そのほか:現場による

◎給与
社員:基本給 200,000 円〜300,000円

◎手当
社会保険完備
・免許手当
1級:10,000円
2級:5,000円
その他:3,000円
(上限:50,000円、普通・中型自動車免許は除外)
・技能講習免許手当
1免許につき:1,000円
・役職手当
部長級:30,000円
主任級(現場責任者):10,000円
扶養手当:1名につき2,000円(上限:10,000円)
通勤手当:上限10,000円(社用車使用の場合はなし)
居住地住宅手当:30,000円(居住地を上士幌町とする場合のみ支給)

◎賞与
8月支給(基本給の1ヶ月分)
12月支給(業績及び勤務態度により変動あり)

◎昇給
年度開始4月より(年度1回3,000円)

◎その他
個人携帯使用料:5,000円/月
資格取得祝い金:50,000円(1級)、30,000円(2級)
資格取得支援金:受験対策講習費用を貸付し、合格した際には返済を免除するが、不合格のまま退職する際は、その費用の全てを返済すること。

◎勤務時間
※1日のスケジュール例 

◎休日・休暇
週2日  シフト制

▼応募・採用フロー
▶︎エントリー (応募フォームからご連絡ください)
▶︎面接(1〜2回予定)
▶︎内定
▼問い合わせや質問
akimasa_kae@bz04.plala.or.jp(秋林)まで

応募フォーム

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    ライター

    佐々木ののか

    1990年生まれ。筑波大学卒業後、東京の老舗カバンメーカーにて1年間勤務ののちに退職し、フリーランスとして独立。インタビューを中心としたライティング業務を幅広く承っているほか、新聞や雑誌に随筆・書評を寄稿している。2021年1月から音更町に拠点を移し、猫と馬と暮らしています。著書に『愛と家族を探して』『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』(ともに亜紀書房)。

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