REPORT

クラフトローカルを体感する─北海道ガス合同社員研修in道東

湧別町・津別町・弟子屈町・北見市

2025年10月27日〜28日、北海道ガス北見支店、北ガスフレアスト北見、釧路ガス、帯広ガス、旭川ガスの社員合計18名が、道東の湧別町、津別町、弟子屈町を舞台に「クラフトローカルを体験する」をテーマとした合同研修を実施しました。


本研修は、ドット道東が運営するコミュニティ「DOTO-NET」のネットワークを活用し、道東のゲストハウスと連携して、企業と共同で企画された初の試みです。DOTO-NETでは日頃から、地域の企業や人材をつなぎ、道東で実現できることを増やす活動を行っています。今回の研修では、社員が各町へ仲間とともに飛び込み、現地の実践者たちとの出会いを通して、「ないなら生み出す楽しさ」や「地域の一員として関わる感覚」=クラフトローカルを体感しました。

挑戦が生まれる現場で

今回は参加者18名が、道東の3つの町のゲストハウスに分かれて研修を行いました。各地の一番ディープな部分を盛り込んだ多彩な研修プログラムを通じて、参加者は地域の人々の姿に触れ、その熱量や工夫、課題への向き合い方を目の当たりにしました。

湧別町の漁業生産者・相場さんを訪問

湧別町では建設会社の西村組や農家、漁師の方々との交流を通じ、事業への思いや逆境への取り組みを肌で感じ、実際に水揚げされた牡蠣などを味わう場面もありました。
津別町では山上木工や石井牧場、ノンノの森での体験を通じ、現場の工夫や挑戦し続ける意味を考えながら、仲間とともに課題に向き合う楽しさを味わいました。
弟子屈町では町議や地元事業者との懇親会で人口減少や地域課題への向き合い方を聞き、焚き火を囲んだ対話から「仕事で否定しない会議をやってみる」「自分の暮らす土地の良さを探してみよう」といった具体的な発想が生まれる様子もみられました。

津別町の山上木工・山上社長のお話

参加者からは、「対話した人たちの熱量や主体性に刺激を受けた」「自分も一歩踏み出したい」「仕事の意義や、自分が地域とどう関われるかを考えるきっかけになった」といった声が多く聞かれました。課題や現状に自ら関わり解決策を模索していく体験は、日常の仕事や暮らしにも活かせるヒントとなったようです。

経験は日々に結びつき、明日へ続いていく

事後研修で、それぞれの経験や感じたことを言語化して共有

この2日間の参加者の真剣な姿は、訪問先の町の人々にも刺激をもたらしました。研修の最後には、ゲストハウスの方々から「私たちの町のことを知り、一緒に課題や現状に向き合って意見を言葉にしてくれたこと、ここで日々頑張る人たちと交流してくれたことがとても良かった」との声も寄せられました。

クラフトローカルにどっぷり浸かる経験は、日常の仕事や暮らしにどう関わるかを考える時間にもなりました。参加者と地域とが一緒につくりあげた新たな挑戦やつながりの種は、明日からの日々に活かされていきます。そしてやがてローカル全体の熱量を底上げしていく。そんな可能性を感じる1泊2日でした。