REPORT
NEW
【役場職員が語る】「前例がないからできない」じゃない。若手が未来をつくる別海町役場の仕事/リトルドートー根室4町SP
2026年2月28日、東京・池尻で開催された交流イベント「リトルドートー 根室4町SP」。
別海町・中標津町・標津町・羅臼町の4町が東京に集まり、地域で働くリアルな話を共有する時間となりました。
自治体プレゼンの2番目に登壇したのは、別海町 総合政策課の友定さん。プレゼンでは、日本一の酪農の町として知られる別海町が、今どんな挑戦をしているのかが語られました。

東京23区の約2倍。日本最大級の酪農の町
別海町の大きな特徴は、その圧倒的なスケールです。町の面積は東京23区の約2倍。酪農は日本最大規模を誇り、生乳生産量も日本一です。
さらに別海町は
・ホタテ
・秋サケ
・北海シマエビ
など、水産業も盛んな地域。酪農と水産という日本を代表する一次産業の町でもあります。町の周辺には野付半島や風蓮湖といった自然も広がり、豊かな自然と産業が共存する地域です。
全国から応援される町
いま別海町で大きな話題となっているのがふるさと納税です。寄付受入額は206億円(令和8年1月時点)という全国トップクラスの規模。全国から多くの寄付が集まり、町の取り組みを応援する人が増えています。

友定さんはこう話しました。
「全国から選ばれ、応援していただいている町であることが、私たちの大きな強みです」
若手でも町の未来を動かせる
別海町で公務員として働く魅力について、友定さんが挙げたのは「若手でも町の未来を動かせること」でした。役場の仕事は、農業、水産、観光、スポーツ、教育、、地域づくり、など幅広い分野に関わります。
都市部のように細かく分業されているわけではなく、一人ひとりの役割が大きい。若手のうちから「事業の立案」「政策づくり」「町民との議論」に関わることができます。そのため、「自分の仕事が町の風景を変えていく実感がある」と語ります。
「前例がないから挑戦できる」
別海町には課題もあります。人口減少や産業構造の変化など、地方が抱える問題は決して少なくありません。
しかし別海町では、「前例がないからできない」ではなく、「前例がないからこそ挑戦できる」という考え方が根付きつつあるといいます。
その象徴が、新しい政策の取り組みです。別海町は今、ふるさと納税の活用を「寄付」から「未来投資」へ進化させようとしています。
寄付によって得た資金を「若者支援」「子育て支援」「スポーツ環境整備」「産業支援」などに投資し、次世代の地域づくりにつなげています。
その象徴的な取り組みが地域通貨ポイント事業です。
2025年10月から、30歳未満の町民に毎月1万円分の地域通貨ポイントを付与する制度が始まりました。
この事業は高校卒業後まもない若手職員が立案し、実現したもの。若い世代の発想が
そのまま政策として形になっています。
さらに別海町では、現在64名の地域おこし協力隊が活動しています。全国から若い世代が集まり、地域の中で挑戦できる環境が広がっています。
友定さんは最後にこう語りました。
「人口が減るから縮んでいく町ではなく、応援を力に変えて進化する町へ」
ふるさと納税による全国の応援を力に、未来への投資を進める町。それが今の別海町です。
プレゼンのあとに
プレゼンのあとには、人事担当職員、保育士として働く職員も紹介され、交流会では参加者が直接話を聞くことができました。役場で働くリアルな話や、子育て支援、地域の挑戦など、パンフレットでは見えない話が多く交わされていました。酪農日本一の町。全国から応援が集まる町。そして若手が挑戦できる町。
別海町は、「地方だからできない」ではなく「地方だからこそ挑戦できる」そんな空気を持った町でした。