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〈十勝、釧路編〉道東の人々が暮らしを旅にシフトする、道東モデルを構築するプロジェクト「LIFE SHIFT JOURNEY DOTO」

北海道の東側に位置する道東地域。オホーツク地方、根室地方、釧路地方、十勝地方の4つのエリアで構成され、31,053㎢の中に人口約88万人が暮らしています。
面積は北海道全体の約4割を占めるものの、人口は全体の約2割。人口減少が進む道東地域では、自治体単独での人材確保が困難な状況にあります。
この状況を受け、広域的な人材シェアリングによる「道東モデル」を構築するプロジェクトが動き出しました。
それが、LIFE SHIFT JOURNEY DOTO-人生を揺さぶる、暮らしの旅へ-。
このプロジェクトが目指すのは、自治体の枠を越えて道東を面的に捉え、地域住民主導で地域を高付加価値化し、地域課題解決と持続可能性を実現すること。
道東で暮らす人々の日常を観光資源にしていくことで付加価値をつくり、観光産業の人材不足の解消しながら、関係省庁や行政の人材育成、地域活性事業と連携し、地域内外の人材ネットワークを広げる「道東モデル」を築いていきます。
LIFE SHIFT JOURNEY DOTO-人生を揺さぶる、暮らしの旅へ-
LIFE SHIFT JOURNEY DOTO-人生を揺さぶる、暮らしの旅へ-は、道東で暮らす人々の日常を旅の付加価値へと転換することで、旅行者の価値観を揺さぶる旅をつくるというプロジェクト。
昨今、観光や移住にとどまらない、“関係人口”としての地域への関わり方への注目が高まっています。
道東地域は過疎、自然動物との距離、地理的孤立などの課題を抱える一方で、それらが「生きる力」「足るを知る」といったマインドセットを生む環境でもあります。
圧倒的な自然、動物との距離感、過疎、地理的孤立という自然に近い距離だからこその魅力、そして、地域の人の暮らしとの出会いを通じて、地域住民の暮らしに新たな意味が生まれ、そこに訪れる旅人は、人生の方向性を見つめ直す“LIFE SHIFT”を体感することができます。
自治体の枠を越えて手を取り合い、本プロジェクトに参加する標茶、釧路、阿寒、大樹、新得で動く5チームのLIFE SHIFTメンバーを紹介します。
【2025年度】プロジェクト参加チーム
1.塘路アレキナイ(標茶)

釧路エリアの標茶町の暮らしの旅を案内するのは塘路アレキナイ。サウナを楽しめるホステルを営む達川さんが率いるチームです。
達川 慶輔(THE GEEK)
北海道標茶町・塘路(とうろ)にて、釧路湿原を一望できるクラフトホステル兼フィンランドサウナ「THE GEEK」を運営している。高校時代の3年間をスイスで過ごした後、法政大学グローバル教養学部(GIS)に進学。在学中にはアメリカ・カリフォルニア大学デービス校および韓国・延世大学へ留学した。卒業後はITセキュリティ大手企業にて法人営業を5年間担当し、2020年3月に標茶町・塘路で「THE GEEK」を開業。地域の自然と文化を活かした宿づくりを続け、2025年7月で開業6年目を迎える。
達川 梨花(ハートランチ)
東京生まれ、幼少期を香港で過ごす。麻布大学卒業後、米国でPRを学び広報分野で経験を積む。2022年に農業法人Meta Farmを設立し、「Heart Ranch」を運営。馬との触れ合いを通じて、人と動物の絆を育む場づくりに挑戦している。
植竹 大海(Brasserie Knot)
1985年生まれ、埼玉県出身。醸造の基礎をコエドブルワリーで学び、うしとらブルワリー醸造長を経て独立。花鳥風月を開業後、忽布古丹醸造やカナダで経験を重ね、2021年に株式会社Knotを設立。クラフトビールの発展に尽力している。
五明 龍哉(株式会社五明)
1988年生まれ、釧路市出身。北見工業大学卒業後、建設コンサルタントを経て家業の株式会社五明に入社。2021年に代表取締役就任。「&SPACE PROJECT」など地域活性化に挑み、釧路青年会議所を通じて観光振興にも尽力している。
大自然の中で馬と一体となる感を体験
絶景パノラマビュー ホースドライブ
塘路アレキナイが案内するのは、「大自然の中で馬と一体となる感を体験 絶景パノラマビュー ホースドライブ」。
複数の国立公園がある標茶町。釧路湿原に囲まれ、多くの野生動物が暮らしています。ツアーでは、乗馬トレッキングをしながら、豊かな大自然の絶景を満喫できます。

ウェルビーイング
大自然 馬たちと過ごす 特別な場所
HEART RANCHでは、馬と林道を進み辿り着く高台から360度のパノラマビューを楽しめます。参加者のレベルに合わせたガイド付き乗馬トレッキングで、北海道の景色を安全に満喫。高台では馬が牧草を食む姿を眺めながら、ウッドデッキでドリンクや食事を楽しむ特別なひとときを味わえます。
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2.くしろの魅力に出会う北大通まち歩き(釧路)

釧路市の暮らしの旅を案内するのはくしろの魅力に出会う北大通まち歩き。くしろ哲学カフェを運営する天野さんが率いるチームです。
天野 哲(くしろ哲学カフェ)
1966年東京生まれ、東京育ち。大学卒業後、東京都庁へ就職。庁内でまちづくり、住宅、介護・障がい系の福祉、税務、教育など幅広い仕事を経験しながら33年勤務し2022年に早期退職。退職後は北海道釧路市へ移住し、新たに開設した交流スペースの運営に関わり、現在、港まちベース 946BANYAの運営メンバーとして場の管理を主に担当し、自家焙煎コーヒーを提供するカフェも運営。都在職中の2019年から職場で哲学カフェの活動を開始、退職まで22回開催。釧路でも946BANYAなどで現在まで94回開催、他に専門学校の授業も担当。対話の場から生まれたコミュニティをベースに、2025年10月から駅前で新たな活動を開始。
岡澤 敦子(北大通を歩こう会)
釧路市生まれ。かつての駅前のにぎわいを知り、地元への思いから2009年に「北大通を歩こう会」を発足。市民や商店主と共に“歩いて気付くまちづくり”を実践し、釧路市中心部の再生と市民参加型のまちづくりを推進している。
菅原 隆行(デジタルライフサポートくしろ)
釧路市出身。レバンガ北海道創設期にファンクラブ運営を担当し、2021年にUターン。「ひがし北海道クレインズ」運営を経て、現在は「わっと」勤務。「デジタルライフサポートくしろ」代表として地域の交流とにぎわいづくりに尽力している。
須釜 恵子(ユメイロキリン)
リラクゼーションサロン「ユメイロキリン」代表。長年エステティシャンとして活動し、地域イベントにも積極的に参加。移動型エステを経て2025年10月に釧路駅前へ新店舗を開業。癒しを通じて釧路の健康寿命延伸に取り組む。
【釧路市中心街】~釧路の人と文化に出会う~
北大通「いきつけ」まち歩き
くしろの魅力に出会う北大通まち歩きが案内するのは、「【釧路市中心街】~釧路の人と文化に出会う~ 北大通「いきつけ」まち歩き」。
約15万人が住む釧路市。その中心街が北大通です。まち歩きでは、かつての繁華街の面影と地域の温かさに触れられます。

北大通いきつけ散歩
〜釧路の人と文化に出会う旅〜
15年以上、釧路市中心街でまち歩きを続ける「北大通を歩こう会」の取り組みを市民以外にも体験してもらいたい思いからツアー化したメニュー。時代とともに賑わいが郊外へ移るなか、地域愛とユーモアあふれる商店を巡る、心温まるまち歩きツアーです。
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3.阿寒探検隊(釧路阿寒)

釧路市阿寒町の暮らしの旅を案内するのは阿寒探検隊。日本語教師として活躍する木下さんが率いるチームです。
木下 直哉(日本語教師)
妻が阿寒町出身であることと、阿寒町の気候、食、雰囲気に魅了され、約2年前に大阪から移住。奈良県の大学卒業後、大手食品会社に就職。岐阜県支社で約2年勤務し、その後ワーキングホリデー制度を利用し、カナダでの就労を経験。カナダ在住中に参加した日本にルーツを持つ子供たちへの日本語学習サポートボランティアがきっかけで、帰国後、フリーランスの日本語教師として主にオンラインで世界中の人に日本語を教えている。阿寒町移住後、自身の経験を還元したいと思い、地域の子供たちを中心に、英会話レッスンの提供や国際文化、社会への理解を深めてもらう活動をしている。
小泉 圭一(阿寒観光ハイヤー/サイクリングガイド)
阿寒観光ハイヤー勤務。タクシー業務のほか観光タクシーやサイクリングガイドも担当。道東広域でのガイド経験を活かし、交通と体験を組み合わせたサービスを展開し、サイクリングを活用した新たなツアーづくりに尽力。
松橋 福太郎(松屋)
本社を阿寒本町に構える「松屋」オーナー。現在は和菓子の製造・販売を中心に行っているが、今後は地域活性化の一環として観光事業への参入を検討。餅つきや和菓子づくり体験をツアーコンテンツとして取り入れる可能性を探っている。
去渡 佳那(夢の杜ファーム)
阿寒町の涼しい気候を生かし、夏いちごを栽培する「夢の杜ファーム」の経営者。2025年に新設ハウスを完成させ、いちご狩り体験を観光ツアーとして展開する構想を進めている。
美しいタンチョウと阿寒町の
田園風景に出会うE-bikeツアー
阿寒探検隊が案内するのは、「美しいタンチョウと阿寒町の田園風景に出会うE-bikeツアー」。
阿寒真修国立公園と釧路湿原国立公園の間に位置する阿寒本町。人々の暮らしと自然が交じりあうエリアです。町に溶け込む自然を堪能しながらサイクリングを楽しめます。

美しい風景や野生動物との出会いが
阿寒の日常
阿寒本町は阿寒摩周国立公園と釧路湿原国立公園の間に位置しており、そのおかげで豊かな自然資源と生態系が生まれる。本ツアーは、E-bikeに乗りながら、阿寒町に暮らすような感覚で美しいタンチョウや有名なスポットを巡って、いちご狩り体験やいちご大福づくり体験などの文化を体験します! ゆっくりペダルを漕ぎながら、この「美しい日常」を持つ阿寒本町を堪能しましょう。
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4.“Made in Tokachi”(大樹)

十勝エリアにある大樹町の暮らしの旅を案内するのは“Made in Tokachi”。観光プランナーとして活躍する宮本さんが率いるチームです。
宮本 昌武 amon(観光プランナー)
福島県福島市出身。観光業に20年ほど従事、北海道をメインフィールドとし全国で活動。観光プランナー、観光地域マーケティング、観光講師/アドバイザー等を行う。北海道十勝では地域活性化につながる文化観光の振興、地域人材の育成、観光交流拠点の設置検討、観光プラットフォームづくりを推進している。
牛島 寛尊(ネイチャーガイド)
幼少期から釣りやキャンプ、登山など自然の中で育ち、鶴雅リゾートのアドベンチャーベースSIRIで多彩なガイド経験を積む。現在は大樹町の地域おこし協力隊として砂金掘り体験や狩猟活動を通じ地域に貢献。自然と人をつなぐツアーを構想中。
欠ヶ端 和也(学芸員)
大学院でアイヌ語と口承文芸を専門に学び、言語や文化の背景、現代社会での伝承の在り方を研究。現在は帯広百年記念館でアイヌ文化担当学芸員として勤務し、展示企画や体験学習、地域連携を通じて伝統継承と文化振興に取り組んでいる。
大宮 隆行(アウトドアショップ)
十勝エリアを拠点に活動するオールシーズンキャンパー。日高山脈を望む芝生サイトや星空の下で焚き火と地元食材を使った料理を満喫。自然と一体になれる広々サイトを好み夏は川遊び、冬は雪中キャンプも楽しむ。サウナや温泉巡りも欠かさない。
「⼗勝ゴールドラッシュ」きらめく砂金と、歴史を語る焚火:砂金掘り&トーチカで五感イマーシブの旅
“Made in Tokachi”が案内するのは、「「⼗勝ゴールドラッシュ」きらめく砂金と、歴史を語る焚火:砂金掘り&トーチカで五感イマーシブの旅」。
宇宙の町として知られる大樹町ですが、歴史が眠る町でもあります。約400年前から砂金が採れ、かつてゴールドラッシュにわいた歴舟川での砂金掘り体験や太平洋戦争の遺構である旭浜のトーチカに触れ、自然に残る歴史を感じられます。

農業王国・十勝の歴史と自然を五感で体感する
イマーシブツアー
かつてゴールドラッシュに沸いた「歴舟川」で砂金掘りを体験(視覚・触覚)。冷たい川の流れや砂をふるう感触、砂金が⾒つかる瞬間の感動を味わいます。後半は太平洋戦争の遺構「旭浜のトーチカ」へ。歴史の語り部による解説と、焚火の炎、海の音(聴覚・嗅覚)を感じながら、⼗勝のアイヌ文化や開拓史、戦争の記憶に深く触れる、非⽇常な4時間の⽇帰り旅です。
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5.チーム・トムラウシ(新得)

十勝エリアにある新得町の暮らしの旅を案内するのはチーム・トムラウシ。キャリアコンサルタントとして活躍する磯野さんが率いるチームです。
磯野 巧(キャリアコンサルタント)
高等教育機関にて地方創生業務を約10年経験(観光まちづくりが中心)。並行して社会的ハンディキャップを抱える若年層の教育および生活支援、社会参画事業に1年間取り組む。2022年4月に北海道広尾町に移住し、地域おこし協力隊として2年間活動。ミッションは体験型観光の推進。在任中に国家資格旅行業務取扱管理者(国内)およびキャリアコンサルタントを取得。また十勝の地域おこし協力隊の有志で任意団体「とかち地域おこし協力隊ネットワーク」を立ち上げ、2025年3月に法人登記し一般社団法人TCNの代表理事(戦略担当)を務める。ほか、個人事業主jevoisを開業し、観光行政のサポート(補助金や助成金の立案申請など)、教育事業の企画実施などを継続実施。加えてキャリアコンサルティング、イベントの企画立案、学生インターンのコーディネート業務などを多角的に展開。さらにNPO法人Qucurcusにてキャリアコンサルタントとして求職者の職業相談やキャリア支援、地元事業所の求人内容の検討およびマッチング支援、移住定住促進に係る業務に従事。
池田 和行(トムラウシ温泉東大雪荘)
東京都大田区出身。2021年に新得町地域おこし協力隊としてトムラウシ温泉東大雪荘の振興を担当。2024年からも同施設で接客業務に従事。登山や狩猟、フライフィッシングなどアウトドア全般を愛し、シニアワインエキスパート資格も持つ。
山崎 隆宏(トムラウシ温泉大雪荘支配人)
北海道・トムラウシ温泉「東大雪荘」支配人。秘境トムラウシの自然を生かした温泉・サウナ文化を発信し、登山者やアウトドア愛好家の拠点としての魅力向上に尽力。地域と連携し、観光振興や持続可能なまちづくりにも貢献している。
秘境トムラウシの開拓の軌跡を遡る
チーム・トムラウシが案内するのは、「秘境トムラウシの開拓の軌跡を遡る」。
ツアーの舞台はトムラウシ。大雪山国立公園内にある手つかずの自然が残る秘境で、アイヌ語で「カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)」と呼ぶにふさわしい壮大な自然が広がっています。ツアーでは、トムラウシのアイコンであるトムラウシ温泉や十勝上川森林鉄道から自然に触れながら歴史の変遷を感じることができます。

秘境トムラウシの軌跡をガイドと散策
その奥深さ故に人跡未踏の地であった秘境トムラウシの開拓の軌跡を辿るツアーです。具体的には、森林開発の興隆、開拓入植、大雪山国立公園の指定、国民宿舎東大雪荘の誕生といった歴史的変遷について学び、その軌跡をガイドとともに散策しながら五感で堪能する内容となっています。トムラウシ温泉に関わる四季折々の地域的魅力もたっぷりと味わえる、リピーターになること間違いなしのコンテンツを揃えています。
ツアープランの詳細はこちらから
LIFE SHIFT JOURNEY DOTOに参加する
道東の日常を旅へ変換し、暮らしに新たな意味を生むLIFE SHIFT JOURNEY DOTO。
生まれた新たな意味が、何気なく感じていた暮らしも、大事に過ごしていた暮らしも、かけがえのないものとして映し、まちと心を豊かにしていきます。
あなたの日常を旅に変えて、旅人たちの人生を揺さぶりませんか?
「LIFE SHIFT JOURNEY DOTO」は、道東に暮らす皆さんと“観光地域づくり”を一緒に取り組んでいくための新しいプラットフォームです。
2025年度は道東各地区から10プロジェクト38人が活躍し、チーム編成→研修受講→ツアー検討→ツアートライアル→住民向けモニター→専門家モニター→商談会→販売催行という一連の流れを経て、道東における地域づくりの新たな可能性を切り開きました。
「自分でプロジェクトを立ち上げたい」「既存のプロジェクトに参加してガイドをやってみたい」といった熱意ある方々や、「住民モニターツアーがあったら参加したい」「セミナーや研修会に参加したい」という小さな一歩も大歓迎!「自分の仕事や趣味をツアーにできませんか?」というご相談もお待ちしています。
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