COLUMN

【ドット道東ではたらく】東京と道東の2拠点で働くアカウントディレクター 高橋りう<メンバーインタビュー>

一般社団法人ドット道東 広報の工藤です。

北海道の道東エリアを拠点に活動するドット道東は、2024年12月現在、フユコミット含め11名のボードメンバーで構成されています。

一般社団法人ドット道東とは?

道東に関わる全ての人たちが、自分たちの理想を実現でき、住むと決めた場所で楽しく生きられる。

そんな未来を目指して活動していますが、
一体、ドット道東ってどんな人が働いているの?どんなお仕事をしているの?
こんな質問をいただくことが多くあります。

道東の他、東京や大阪を拠点にしているメンバーもおり、全員がフルリモート。二足以上のわらじを履いていたり、地元は道東ではない等々……経歴もさまざまです。

このボードメンバーインタビューでは、ドット道東で働くメンバーのことをもっと知ることができます。

今回インタビューするのは、ドット道東 アカウントディレクターの高橋りうです。

高橋りう一般社団法人ドット道東 アカウントディレクター

1990年、群馬県安中市生まれ。新聞社で広告営業・グラフィックデザイン・イベント企画運営など、課題解決のためにできることを手広く手掛ける。北海道を車で巡るうちに道東の景色に魅せられ、偶然手にとったアンオフィシャルガイドブックをきっかけにドット道東の新年会に押しかける。2023年にDOTO-NETの立ち上げに関わり、2024年1月より正式にメンバーとして加入。特技は卓球。

地方紙の営業からドット道東へ

――東京と道東の2拠点で活動しているりうさんですが、ご出身が北海道だったというわけではないんですよね?

高橋 そう、生まれは群馬県!両親から「18歳になったらどんな進路でも一人暮らししなさい」ってずっと言われていて、18歳になったとき、大学進学で東京に出たよ。当時は東京の中でも西の方に住んでたな。

大学3年生の時に交換留学に行って、大学4年生で日本に帰ってきたんだけど、就活の時期が終わってたタイミングだったから、就活が全然間に合わなくて。

半年後ろに卒業を伸ばして、同級生より1年遅れで就職した。だから、1年ぐらいフリーターみたいな時期があったよ。

――新卒での就職先はどこだったんですか?

高橋 地方紙の新聞社だったよ。営業職として、最初は名古屋に配属になって、3~4ヶ月ぐらい研修を受けた。

新聞販売店での勤務も必須だったから、住み込みで販売とか新聞配達もして……。そこから数ヵ月経って、三河エリアの配属になった。

愛知県の東側全域が三河エリアって言うんだけど、そこを毎日営業で回ってたよ。それが3年間かな。

――新聞社への就職は元々希望してたんですか?

高橋 ううん、考えてなくて(笑)。内定を全然もらえなくて就活のやる気を喪失してたんだけど、親が新聞大好きで「新聞社の試験が今度始まるよ!」みたいなお知らせが新聞に載ってたらしく、写真が送られてきたんだよね。

どこも受かってないしな、って受けたら名古屋の会社だった。

――たまたま名古屋だったんですね。新聞社でのお仕事、どうでしたか?

高橋 新聞広告の営業だったのだけど、昔は景気が良くて、どんどん申し込みが入ってきてたんだって。だけど近年は、新聞自体の需要の関係で売り上げは右肩下がりの時代。

そんな中で新聞「紙」以外の媒体、webを営業したり、イベントを受託したり、 クラファンとか、地域にある大学とか小学校とかと連携しようとか……もうありとあらゆることを試せってなって。 私はなんの知識もスキルもなくて手探りで奔走していて、しんどかったな~。

――会社全体が手探りな時期でもあったんですね。

高橋 3年目くらいの時に「結局働いてるのって誰のためになってんだろう」って思うようになって、1年弱ぐらいサボってたのね、上司に迷惑もかけた(笑)。だから、仕事が楽しかったかって言われると、楽しいだけではなかった。ただ、ドット道東に入るきっかけは、絶対そういう会社にいたからだと思ってるんだよね。

そしたらちょうど東京に転勤になって、環境にも仕事内容にも変化があった。

東京で23区の受託の仕事とかイベント受けたり、コロナ禍になってからは社会的にスタイルの大きい変化がたくさんあったじゃん。UberとかPaypayとか。

新聞社も、その時代の変化で、いろんなジャンルとかモノコトに挑戦した。

ドット道東に入ってからも、 制作もやるし、イベントもやるし、営業もあるし、コミュニティの運営もする……。いろんなことをやってる環境だけど、スッと馴染めたのはあの時の経験があったからだと思う。

――新聞社とドット道東での仕事の共通点って、すぐ思いつかなかったんですけど……。近い部分もあるんですね。

高橋  そうそう。

地方と東京での”地方紙”営業って結構違いがあって、東京に来るとライバルが全国紙になる。だから自分の媒体のことをたくさん考える。「なんで私はこの新聞を売りに行ってんだろう」「他の媒体との差別化ってどこではかればいいんだろう」「お客さんの課題って、新聞じゃなくてウェブの方が叶えられるんじゃないか」とかね。

データを事前に集めて分析したりとか、 そういうのを積み重ねてたのが、今の糧になったなっていう気はする。

これって今の仕事にも通じるよね。クライアントに対して、このお客さんって今必要なのはこっちだろうから、この資料持ってこう!みたいな。

――たしかに。

高橋 そういうことを学べたのはすごく良かったし、共通点が多いなって思ってる。

――前職時代に、デザインスクールにも通ってたんですよね?

高橋 2019年~2020年の2年間通ってたね。

――通い始めたきっかけが気になります。

高橋 今思い返すと1番の理由は、得意なものを作りたかったからだと思う。

東京に転勤になってから幅広いジャンルの仕事をやるようになって、何も得意じゃないけど、広く浅くやっている感じだったの。 

でも会社の中でなんとなく「この人ってこれ詳しいな」みたいな人いるじゃない。そういう、誰かに頼られるような専門性をある程度持てたらいいなって思ったんだよね。

元々、デザイン系とか絵描くのとかも好きだったし、クリエイティブのことまでの意識をちゃんと持って営業できたら、もっといい営業にもなれるだろうって思って。

だったらちょっと行ってみるか!って思って2年間通ったよ。

――仕事をやっていく中で必要だろうと思って始めたスクールだったんですね。

高橋 なにかに役立つだろうって感じかな。しっかり学びたくて週5のコースにしたんだけど、それがめっちゃ大変だった(笑)。

スクールを卒業しても、もちろん仕事内容は変わらず営業なんだけど、「あいつなんかデザインの学校行ってたらしいぞ」みたいに社内で広まっていって、ラフを見てほしいとか、 このクリエイティブ制作お願いできない?みたいなのを頼まれるようになったんだよね。

部署内で応援してくれる人も出てきて、私が自前のパソコンでやってたら、いやそれ会社でMac買った方がいいよ!ってPC調達してくれたり。

自社運営のメディアでブランドを刷新するとき声をかけてもらって、子育てメディアのデザインもしていた。ロゴとか投稿を作らせてもらって、勉強になったよ。

ドット道東との出会いは移住フェア?

――道東が気になりだしたのは、どんなきっかけだったんですか?

高橋 北海道旅行によく行ってて、最初は札幌、函館、稚内とか行ってたんだけど、初めて十勝エリアに行ったら、 「十勝ってすごい!」って感動しちゃって。十勝エリアがすごいんだったら、もっと東側に行ったら凄いんじゃない?って思って、道東エリア全部行ってみたのよ。根室の方まで行って、襟裳まで降りたりもした。

そしたら、「移住するなら、絶対道東がいいな」って自然と思うようになって、道東ばっか通うようになったのね。

――道東に通ってたんですね!?

高橋 5年前くらい?コロナ前だったはず。それで、東京の北海道移住フェアに少しずつ行き出したの。

そしたら、会場にガイドブックが置いてあって!
最後のほうに挟まってたドット道東のニュースレターの案内を見て、登録して毎週読んでたよ。

――道東のアンオフィシャルガイドブック『.doto vol.1』を手に取ってくれてたんですね。

高橋 ドット道東を元々知ってたわけではなくて、単なる興味でガイドブックを手に取ったの。

ニュースレターを数週間読んで面白かったから、問い合わせ先に感想と一緒に「道東が好きなので、なにか関われたら嬉しいです」的なメールを送ったんだよね。

返信は期待してなかったんだけど、拓郎さん(ドット道東代表理事 中西)から返事があって。「来月東京に行く予定があるので、一度会いましょう!」って連絡をもらったの。でも、当日拓郎さんが体調不良でダウンしちゃって(笑)。ちひろさん(ドット道東アートディレクター 名塚)も一緒に東京に来ていた時だったから、ちひろさんと少しお話したんだよね。

そのあと東京のリトルドートーのタイミングで、改めて仕事の経歴とかやりたいことをちひろさんと話したの。

そしたら「じゃあ、来月からなんかやりましょう!」ってなって、最初にうらほろ留真温泉のLPのプロジェクトを外部ディレクターとして担当したんだよね。

浦幌町 うらほろ留真温泉LP
https://www.rushin.jp/

そのあと、弟子屈町の牧之瀬牧場さんのパンフレットデザイン、士幌町の古田牧場さんの「今日もまた牛を愛そう」のパンフレットデザインを担当させていただいた。

弟子屈町 牧之瀬牧場パンフレット
https://makinosefarm.base.shop/about
士幌町 古田牧場「今日もまた牛を愛そう」パンフレット
http://www.furuta-farm.com/

そんな中で、2023年夏ぐらいからDOTO-NETの構想の話を聞いていて、「ドット道東のボードメンバーとして一緒にやりませんか」って声をかけてもらったんだよね。

2ヶ月ぐらい考えて、 働きますってドット道東に言う前に、前職の会社に辞めますって言って(笑)。 2023年秋に「会社を辞めます。よろしくお願いします。」って伝えて、ドット道東にジョインしたよ。

東京と道東の2拠点ではたらく

――今は、東京で生活しつつ、道東にも来てますもんね。

高橋 月1のペースで、毎月2週間くらい滞在してるよ。

――道東と東京の行き来、どうですか?

高橋 入社して2ヶ月くらいまでは、道東に来る・居るということをそんなに意識してなかったんだけど、DOTO-NETの仕事をやるうちに、「これ道東に来ないとDOTO-NETの仕事絶対無理だ」って感じるようになったの。

道東に関わることをめっちゃやってるのに、道東出身者でもないから、道東の人のことを全然知らないし、道東カンパニーの方にも会ったことがない。それで仕事のモチベーション的にも絶対続かないなって考えて、道東に来たときは、ドット道東のパートナーさんや自治体、クライアントに意識的に会うようにしてる。

あと体調管理が難しい……。どのシーズンも、気温差が大体10度から15度あるから(笑)。

――りうさんが主担当の自社事業「DOTO-NET」も、リリースしてから1年経ちましたね。

高橋 仕組み化するのが元々苦手なんだけど、今担当している「DOTO-NET」のフェーズとして、今は仕組み化が仕事の1つだったりするじゃん。だから、2024年は本当に駆け抜けた(笑)。

ドット道東が運営するコミュニティ「DOTO-NET」
https://dotonet.dotdoto.com/

あと、私の人生の中でも特に実りが多かったね。ドット道東に入ったおかげだと思ってる。出会う人が一気に増えたし、関わる人のタイプとか価値観もこれまでと違うから、難しいことももちろんあるけど、そんなバラバラな人たちと同じビジョンを目指して働けるっていうのはやっぱり大きい。

――最後に、ドット道東を通して、チャレンジしてみたいことや 叶えたいことはありますか?

高橋 いずれは道東に引っ越したい!道東に毎月来るなかで、自分にあった地域も同時に探しているところ。

あとは、ゼロイチができる人になりたいな~。はるちゃん(ドット道東WEBディレクター 横井)みたいな、痒いところに手が届く動き方ができる人にもなりたい。

ドット道東での目標というよりは、これからの社会人人生通しての課題かな。

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