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【インターン生滞在記】サケを五感で楽しむ!SALMON STUDY TOUR 体験レポート(2026年10月10日)
※本記事は北こぶしリゾートnoteより転載・一部編集しています。元の記事はこちら
「SALMON STUDY TOUR」とは、知床鮭ウィークの最終日(10月10日)に開催された、サケを五感で楽しむツアーです。知床の秋の風物詩であるサケの荷揚げや迫力ある遡上(そじょう)を間近で見学したあと、ホテルにてサケの解体ショーと、この日しか味わえない特別なサケ料理を楽しめる特別ツアーです。
今回は、北こぶしリゾートでのインターンシップ活動をしている私、根引が実際にこのツアーに参加して感じたことや、初めて知った知床の鮭の魅力についてレポートします!


目次
1. オロンコ岩サイズ!?ウトロ鮭テラスで大迫力の荷揚げ見学
2. ペレケ川で命の営みを観察!鮭の生態と森のつながり
3. 鮭の大不漁と気候変動…斜里町の漁業の歴史とこれから
4. 五感で味わう!北こぶしリゾートでの解体ショーと絶品鮭料理
5. ツアーを終えて
○ SHIRETOKO SALMON STUDY TOUR /THE NORTH FACE/HELLY HANSEN 知床
1. オロンコ岩サイズ!?ウトロ鮭テラスで大迫力の荷揚げ見学
斜里町産業部水産林務課の森さんの案内のもと、まずはウトロ漁港内にある「鮭テラス」へ向かい、ダイナミックな鮭の水揚げ・荷捌きを見学しました。
知床の鮭漁は「定置網」で行われています。驚いたのはそのスケール感です!なんと大きい網だと、ウトロのシンボルである「オロンコ岩」くらいの全長があるとのこと。(オロンコ岩:高さ約60m、幅約250m)

この巨大な網は知床半島の対岸に垂直で設置されており、斜里に近いエリアは「長い網」、半島の先へ行くほど「深い網」になるという地形に合わせた工夫がされています。 現在、斜里町には15社の鮭漁業者があり、定置網一つにつき一社が運営しています。地域に深く根付いた産業であることを目の当たりにしました。

2. ペレケ川で命の営みを観察!鮭の生態と森のつながり
続いて、徒歩でペレケ川へ移動し、上流に向かって散策しながら鮭の遡上・産卵活動を間近で観察しました。
ここで初めて知ったのが、「鮭の尾びれが白い理由」です。これは産卵のために、川底の砂利を一生懸命掘り返すからだそう。命をつなぐための力強さに感動しました。

また、川の環境も絶妙なバランスで成り立っています。川に落ちた葉は硬さによって分解されるスピードが異なり、秋冬で分解されるものから春まで持つものまで様々で、これが豊かな生態系を作っているそうです。
さらに、鮭の人工ふ化放流事業の裏話も印象的でした。稚魚に餌をあげる際、あえて「人間の姿を覚えさせないよう」に工夫しているとのこと。餌をくれる人として人間を覚えてしまうと、自然界に放流された時に外敵を怖がらなくなり生きていけないからです。現在は、簡易的な魚道を設置したり自治体に協力を要請するなどして遡上環境を改善し、自然産卵の量を増やすことを目標としているそうです。
3. 鮭の大不漁と気候変動…斜里町の漁業の歴史とこれから
ツアーでは、斜里町の漁業の歴史や現状についても深く学びました。
斜里町は一次産業・二次産業の割合が相対的に高く、一次産業は6割が農家さんだという一面もあります。一方で漁業の歴史も深く、江戸時代には鮭を塩蔵にしたり、油を絞ってその搾りかすを肥料として利用したりしていたそうです。また、昔は樺太マスが多く鮭は少なかった時期があったものの、その後樺太マスが激減し、今度は鮭が多く戻るようになったという変遷もありました。

近年は鮭もマスも大不漁が続いていますが、「これまでの歴史でも波があるため、今後また獲れるようになると信じている」という前向きな言葉が心に残りました。 ただ、地球温暖化などの影響で獲れる魚種には変化が起きています。安政3年の記録にもあるブリが再び増えてきたり、マグロの漁獲量も増加しているそうです。フグの増加に合わせて捌ける人を育成するなど、環境の変化に柔軟に対応していく斜里町の姿勢がとても逞しく感じられました。
4. 五感で味わう!北こぶしリゾートでの解体ショーと絶品鮭料理
ツアーの最後は、北こぶし知床 ホテル&リゾートのレストランでの体験です!
当ホテルはオホーツク海を一望でき、冬には流氷が見えるサウナでも知られていますが、食への取り組みも本格的です。北こぶしリゾートの料理人たちが結成した「SNCC(SHIRETOKO NATURE CHEF’S CLUB)」では、厨房で料理を作るだけでなく、実際に漁師さんの漁に同行したり、牧場や農家へ足を運んだりと、食材を育てる生産者さんに直接会う活動をしています。
⚪︎ SHIRETOKO NATURE CHEF’S CLUB – 北こぶしリゾート
SHIRETOKO NATURE CHEF’S CLUBwww.kitakobushi.jp
目の前で披露された迎総料理長による鮭の解体ショーは圧巻の一言。

解説の中で「ほっちゃれ」という言葉を教わりました。これは産卵を終えて色が変わった「川の鮭」のこと。斜里町では海で鮭を獲るためあまり見かけませんが、川で獲る新潟などでは身近な言葉なのだそうです。地域による文化の違いも面白い発見でした。
解体ショーの後は、この日限定の特別な鮭料理のテイスティングプレートを実食。 特に鮭のピザが絶品でした!
鮭の生態や漁師さんの苦労、シェフの想いを学んだ後にいただく料理は、まさに五感に響く格別な味わいでした。

5. ツアーを終えて
海でのダイナミックな水揚げから、川での命がけの遡上、そして私たちの食卓に上るまで。このツアーを通して、鮭をとりまく知床の自然環境や歴史、そしてそれらを守り未来へ繋ごうとする人々の熱い想いを学ぶことができました。
知床が世界遺産である理由は、こうした豊かな自然のサイクルと、地域の人々の営みが共存しているからこそなのだと実感しました。これからもインターンシップ生として、この知床の魅力や地域のサステナブルな取り組みを、たくさんの方に発信していきたいと思います!

北こぶしホテル&リゾート
電話番号
0152-24-2021