

ヤング&企業・自治体の声から分析!道東ではたらくガイド(就活編)
\道東ヤングの本音!「道東ではたらく」を真剣に考えてみた/
人手不足、特に若い働き手の不足に悩む道東の企業や自治体。一方で、「道東で働きたい!」と思いながらも、その実態が見えずに迷っている若者たち。両者の考えのギャップを探るべく、DOTO-NETでは道東ヤングと企業・自治体の協力のもと、「道東ではたらく」ことに関する大調査を実施しました!
調査概要
・実施対象
道東ヤング)道東エリア出身者・在住経験のある18〜29歳
道東カンパニー)道東に拠点を置く企業、自治体
・アンケート実施期間
2024年12月20日〜2025年1月10日まで
・実施方法 Googleフォームにて実施
Q.就職・採用活動で大事にしていることや情報収集(発信)方法、課題感を教えてください
A.ヤングの事情
・企業のSNSアカウントの運用方法や投稿内容を重視する傾向にある
・学校・自治体主催の説明会や企業の特別授業など、実際に担当者と会って話す機会を大切にしている
A.カンパニーの事情
・大手や道内求人サイトなど、WEBを中心に活用している
・「学生が何を重視して就活するのかが掴めていない(自社の何をアピールポイントにしたらいいのかがわからない)」との回答が最多
<ミスマッチポイント!>
調査のなかで、ヤングは重視しているけれど、カンパニーがあまり重視していなかったポイントが明らかになりました。
・職場の雰囲気や人間関係
・男女の労働環境・昇進などは平等か
・若手に活躍の場があるか・若手を重視した取り組みを実施しているか
〜その他項目のギャップ〜
学生>企業(企業より学生が重視する項目)
職場の雰囲気や人間関係
男女の労働環境・昇進等は平等か
若手に活躍の場があるか、若手を重視した取り組みを実施しているか
学生<企業(学生より企業が重視する項目)
仕事内容が自分に合っているか
転勤があるかどうか
成長の見込みのある業界かどうか
その他、両者に大きなギャップがなかった項目
給与・福利厚生(保険・有給休暇等)
その地域での暮らし方や休日の過ごし方
育児休業のしやすさ
地元に還元する取り組みを実施しているか
Q. (企業にお聞きします)働き方や職場環境、業務内容で、自社が積極的に取り組めていると思うものはどれですか。
多かったもの:
給与・福利厚生(保険・有給休暇等)の改善や整備
育児休業のしやすい環境整備、取得率の把握
転勤等、人事希望の聴取、(可能な範囲での)希望の反映
少なかったもの:
その地域での暮らし方や休日の過ごし方の情報発信
若手の活躍の場づくり、若手を重視した取り組みの実施
地元に還元するような取り組みの実施
仕事内容を具体的に伝える(情報発信、インターンシップ等の機会づくり)
男女の労働環境・昇進等の平等化の取り組み
業界全体の成長を考えた取り組み
Q.(学生にお聞きします)就活のポジティブ・ネガティブエピソードを教えてください
A.ポジティブエピソード
・年代の近い社員さんとお話する機会があった。
・企業研究会でOBOGの方が、自分の給与明細を見せながらNGなしで質問に答えてくれた。自分の仕事に誇りを持っていることが伝わり、とても好感が持てた。
・能力よりも、どれだけ誠実で素直であるかを重視する企業に出会えた。人間関係を大切にしたい自分にとっては、すごく合っていた。
・新人教育に関する制度を教えてくれた。
・「もし入社する際にギャップを感じないよう、気になることはなんでも聞いて欲しい」と言ってもらえた。
・新人教育に関する制度を教えてくれた。
・将来的に会社を辞めることも含めてキャリア全体の話を聞いてくれた。
・定員を決めず良い人がいたら採用する方式で、比較ではなく一人ひとりを見ていることが伝わった。採用期間も長く、いつ就職活動を始めた人に対しても窓口が広かった。
・初任給だけでなくその後の給与の変化を細かく掲載していて信頼できると感じた。
・能力はほぼ聞かれず、どれだけ誠実であるか、素直であるかを判断基準にしていて、人間関係を大事にしたい自分には合っていた。
A.ネガティブエピソード
・企業研究会で、冒頭の30分ほどHPを読めばわかるような内容を棒読みで話され、退屈に感じた。「この人たちと一緒に働きたい」と思えなかった。
・面接官から「なぜ事務職を希望しないのか?」と聞かれた。女子でなければ聞かれない質問なんだろうなと思い、その人に無意識に備わっている男女に対する差を感じた。
・採用面接で、役員5〜7人に対して私1人という構図だった。別の企業では「役員の多い圧迫面接はやめた」と聞いていたので、よりネガティブに感じた。
・インターンシップの際に、若い女性社員の方が学生と上司にお茶くみをしているのを見た。若い世代の意見を取り入れていることをアピールしている会社だったので、「お茶くみは若い女性にやらせるんだ…」とがっかりした。
・インターンの際に女性の入社は希望していないと言われた。
Q. (学生にお聞きします)採用活動に関して、「もっとこうしてほしい」という道東ヤングの要望があれば教えてください。
・面接に対してもっとポジティブに考えてほしい。手書きの履歴書をやめてほしい。
・1日の仕事の流れなど、実際の現場で働く人の声が知りたい。エピソードを交えて、やりがいや働いていて感じたことなどが聞ければうれしい。
・就活生側から聞きづらいお金関係について詳しく教えてほしい。
・大学3、4年生が対象の企業説明会が多い印象なので、大学1、2年生も参加できる説明会があると良い。
・育休取得率(男女別)、役員の男女比、平均勤続年数、平均年齢、入社3年から5年以内の離職率をなるべく公開して欲しい。
・仕事内容を見るだけではなく、実際に体験したい。
※上記は今回の調査結果に基づくもので、回答には個人差があります。
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\ヤングの声から誕生!/
道東ではたらくガイド(就活編)
「道東」という地域に特化して調査・分析を行い、見えてきた雇用・働き方の現状をもとに、特に就職活動や採用の場面で大切にしたいルールや注意点を「道東ではたらくガイド」としてまとめました。
<目的>
・道東の企業における雇用環境・採用意識の改善
・学生が安心して就職活動に臨めるよう、公正で透明性の高い採用活動の促進
・学生のリアルな声を可視化し、応募者数の増加の前に、既存の応募者とのミスマッチや取りこぼしを防ぐ
<道東ではたらくガイド(就活編)>
1、直接「会う」採用活動を心がけましょう
● 求職者は、求人サイトだけでなく、採用説明会やインターンシップなどで担当者に会い、
企業を訪問するなかで実際の雰囲気を感じ、納得感を得ています。
● 説明会で話す担当者は、企業の「顔」です。WEBやパンフレットに書いてある内容を
棒読みする、楽しそうでない態度で対応するなど、受け身の姿勢に違和感を抱く若者は
多くいます。
● 求職者は、若手社員とのコミュニケーションを求めている傾向にあります。説明会など
の場で、若手社員との交流の場を積極的に設けましょう。
2、説明会や面接、インターンシップでは、仕事内容だけでなく「人」や「企業文化」が見られていると意識しましょう。
● 「若手が活躍」「女性が働きやすい」といった表現も、表面的なものは学生に見抜かれます。古くから続く文化や慣習、担当者の言動を、今一度見直しましょう。
● 仕事内容や昇進に関する先入観(特に性別など)がないか、管理職や採用担当者間で
確認しましょう。
● 求職者は具体的な教育制度や、評価制度などについても情報を求めている傾向にあ
ります。新入・若手社員にとって納得感があるものを整備しましょう。
